
埋もれ首を掘り起こし、美ネックを作る方法をKAORUさんがレクチャー。首を必要以上に触らずに首を掘り起こす、体の作りに詳しいプロならではのメソッドです。

姿勢アナリスト/パーソナルトレーナー
姿勢に関する分析をホリスティックに行う独自のメソッドで、多くの女性を理想の体型に導く。著書に『女優やモデルのおうち習慣 テニスボールダイエット』(幻冬舎)がある。
公式サイト:https://tsapro.co.jp/
硬くなった筋肉をゆるめ、美首を作る筋肉をつけよう
「首が前に出て背中が丸まっているとき、肩甲骨はギュッと上に上がってしまっている状態。肩甲骨を覆っている僧帽筋も一緒に上がっているので、背肉に首が埋もれて見えてしまうのです。同時に、二重あごになってフェイスラインがダレる、胸の前側がギュッと縮こまってバストは垂れる、と、埋もれ首は見た目を老けさせるあらゆる要素の原因になっています。
埋もれ首を掘り起こして美しい首元を作るには、硬くなった周囲の筋肉をゆるめて(リリース)、しっかりと伸ばし、体を本来あるべき状態にリセットすることが大事。そのうえで美首を保つために必要な筋肉をつけていきましょう。やったその場でもすぐ効果は出ますが、続けることで体が変わるのをきっと感じられますよ!」(KAORUさん)

家事の合間や仕事の休憩時間など、隙間を有効活用! 「凝ったらやる」ではなく、習慣づけてこりを予防しましょう。
肩甲骨を寄せて下げ本来の位置に戻す 肩甲骨リリース

1 顔を正面に向けて立ち、両腕を伸ばして体の後ろで手を組む。腰が反りすぎないように注意。

2 手を組んだまま、5回ほど上下させる。上げるときは肩が痛くならない高さまでにする。肩甲骨がギュッと寄っているのを意識しながら行う。
これはNG!

腕を高く上げようと上体が前かがみになってしまうと、肩甲骨に効かない。
腕を伸ばすことで肩が自然に下がる 首長ストレッチ

1 椅子に座り、伸ばした腕をもう片方の腕でかかえるようにして胸に引き寄せる。伸ばした腕を前側にひねっての手のひらを外側に向ける。

2 次に伸ばした腕を後ろ側にひねって手のひらを外側に向ける。腕を入れ替えて同様に。左右5回ずつ行う。
これはNG!

伸ばした腕の肩が上がってしまうと、肩甲骨が上がってしまって筋肉をゆるめられない。
腕と大胸筋を同時にゆるめる 大胸筋ストレッチ

1 両足を少し広げて立ち、両手を体の前にまっすぐ伸ばす。立って行うほうがより安定するが、椅子に座ってもOK。

2 両腕が対角になるように大きく開き→体の前で閉じる。反対側も同様に。左右3回ずつ行う。
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撮影/渋谷和江 取材・原文/遊佐信子
※2022年LEE2月号掲載/LEEweb 2022.01.20掲載