
長期化するマスク生活。隠れているのをいいことについスイッチオフしてしまい、気づけば顔のたるみやほうれい線が悪化……。
マスクの中でさぼっている筋肉をトレーニングで呼び起こし、今こそ悩みを徹底解消しましょう!


フェイストレーナー
木村祐介さん
日本で唯一のパーソナルフェイストレーナー。体本来の運動理学や機能解剖学などに基づいた独自のメソッド「美顔ワークアウト」を考案。数多くのメディアでも活躍。

わかりやすいハウツーが満載の
『世界一効く 美顔づくりの教科書』(学研)。
マスク時代の悩みを解消!
LEE読者へのアンケートで多く回答があった、顔のむくみの悩みに効くトレーニングを実践。まずは1日1分からでいいので継続を!
さぼっている筋肉が固まりパンパンに
顔のむくみ
表情筋などを動かす機会が減ったことによる顔全体のむくみに効果的。化粧水や乳液などのスキンケアをしながら行うのを習慣に!

すべてのトレーニングはあいうえおの「う」の口を作ることからスタート。「う」の口で顔を固定しやすい、正しい姿勢も一緒にマスターしましょう。
これがお手本!「う」の顔を習得

口を縦長に開いて「う」の形に。上唇は上に反らせて、顔から遠く唇を離すようなイメージで。頬や口元、あごにシワができないとベスト!

1 両腕を両肩に置いて位置確認

両手で両肩に触れて、自分の肩の位置を確認します。呼吸をしながらゆっくりと動いて、位置をしっかり把握するように行いましょう。
2 胸を張って「う」の口に

肩は動かさず、肩より前に胸を出すイメージで、よい姿勢に。二の腕を体から遠くに離すようにして。顔全体の筋肉を使って「う」の口を作ります。
3 上半身全体をピンと伸ばす

さらに胸を張り、鎖骨も両肩の前に出すように意識を。同時に縦にも伸びて、口から頭、上半身全体がピンと引っ張り合うように。猫背はNG。


最初は鏡でよく見ながらよい姿勢を習得するのがおすすめ。自分が思っているよりも体は丸まっているので、ピンと伸ばして正しい位置に。

1.手はL字型で鼻横を押さえる


上のやり方で正しい「う」の口を作るところからスタート。「う」の口のまま、両手はL字の形を作り、親指をあごに当てて、人さし指側は鼻の横をしっかり押さえます。
2.目尻まで手を動かす

①のまま、皮膚をしっかり押さえつつ、手のひら全体をヘラのように使い、目尻に向かって動かして。「う」で顔を固定して、皮膚をアイロンがけするイメージで、すべらせていきます。
3.そのまま耳の後ろに流して

②のままの流れで、手を耳の前、耳の上、後ろへとすべらせるように動かして。血液とリンパ液の流れを促進し、顔の循環をよくしてくれます。常に「う」の口は崩さないように。
4.首下までリンパを押し流す

耳の後ろから首の横を通って、肩まで押し流す。両手の小指の側面を使うとやりやすいはず。首の下のリンパ節に触れて、顔の余分な水分や老廃物を排出します。①〜④を3セット以上。
5.おでこに人さし指を置く

続いて「う」の口をキープしたまま、両手の人さし指を曲げてフック状にして、おでこの真ん中に当てます。眉頭の上あたりで、しっかりと人さし指を固定しましょう。
6.そのまま人さし指を横に流す

フック状にした人さし指を、おでこの真ん中から両端、こめかみのあたりまでぐいっと動かします。リンパを押し流すイメージで、しっかりと人さし指を当てて。⑤〜⑥を3セット以上。
7.次は人さし指をあごに当てて

次に「う」の口をキープしたまま、⑤と同じように人さし指を曲げてフック状にしてあごに当てます。口から下にのびる、マリオネットラインのあたりにきちんと指がのるように。
8.あごからえら、耳下まで流す

マリオネットラインをのばすように、ぐいっと人さし指を動かし、あごからえらを通り、耳の下まで一気に押し流します。フェイスラインの引き締め効果も。⑦〜⑧を3セット以上。
9.最後に小鼻の横をマッサージ

最後に、鼻まわりをケア。口を「う」から「お」に変えて、中指と薬指で小鼻の横を触れます。上下に指を動かして、5回行ったら「お」を「う」の口に戻しましょう。
POINT!
顔にアイロンがけすると肌にハリが
顔のむくみを取るには、顔全体の筋肉を伸張させて刺激し、リンパの流れを促すことが大切。時間がない朝などは、マスクラインに効く①~④のみを行ってもOK。

顔をつぶすのは言語道断!

う」の口を起点にピンと張ることを目的としているので、力を入れすぎて顔を押しつぶしてしまうのはNG。たるみやシワを作ってしまいます。
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撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木下 優(ロッセット) モデル/内藤恵美(LEEキャラクター) 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
※LEE 2021年2月号掲載/LEEweb 2021.01.26掲載