呼吸が浅い人の2大問題点が、口呼吸になっていることと、横隔膜を使えていないこと。これを改善する方法の一つ「口呼吸を正す」方法とその理由を、医師・医学博士の根来先生がご紹介。

お話をうかがったのは…
根来秀行先生

医師・医学博士

根来秀行先生

ハーバード大学医学部内科客員教授。事業構想大学院大学理事・教授。著書は『病まないための細胞呼吸レッスン』(集英社)など多数。

口呼吸チェックリスト

チェックが多い人は口呼吸になっている可能性大。

口内環境チェック

口呼吸を正す

●舌の位置を戻すのが鼻呼吸にするコツ


口は鼻の穴より大きく、口で呼吸をするほうが楽なので無意識のうちに口呼吸になっている人が多数。


「マラソンをしている人や、おしゃべりやカラオケが好きな人など、口を開く機会が多い人も口呼吸になりがちなので注意。鼻呼吸にすれば鼻毛や鼻粘膜が病原体の侵入を防いでくれるので、感染予防にもなります。鼻呼吸にするコツは、まずは舌や歯を正しいポジションに戻すこと。舌の位置が下がっていると気道が狭くなるので、鼻呼吸をしていても長続きせず、すぐ口呼吸に戻ってしまいます。左の方法で正しいポジションに戻しましょう。また、口呼吸が習慣になっている人は、舌の筋力が落ちていて、舌を正しい位置に置くのがキツくなるので、下で紹介する“舌筋体操”を取り入れて舌筋を鍛えるのも効果的です」。
 

●舌や歯を正しいポジションに

舌の正しい位置の図


舌が上あごに密着しているのが正しいポジション。真ん中の前歯2本の裏側に舌先を当て、上に滑らせると膨らんだスポットがある。ここに舌先を当て、舌全体を上あごの天井部分にペッタリと密着させる。ふだんからこの状態を心がけて。舌が上あごにつかずダラリと下がり、舌先が上や下の前歯の裏についていたり、宙ぶらりんになっているのはNG。

●舌を正しく使えるようになる「舌筋体操」

舌筋体操は、舌骨を意識しながら行うと効果的。舌骨はのど仏の上にあるU字形の骨。舌を出したときになくなり、引っ込めると出っぱる部分。中指で舌骨の端を軽く押さえ(1)、舌骨から舌を動かすイメージで行って。

舌筋体操の図

《1》舌をベーッと前に3回出す。

舌筋体操の図2

《2》舌を左右に動かす。左右3セット。

舌筋体操の図3

《3》唇をなめるように舌をゆっくり3周回す。

舌筋体操の図4

《4》舌を縦に丸め、両端をくっつける。

舌筋体操の図5

《5》舌を正しいスポットに当て、舌全体を上あごにつけ、勢いよく舌で上あごをポンと3回はじく。

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取材・原文/和田美穂 イラスト/カツヤマケイコ
éclat 2021年2月号掲載 Web éclat 2021.1.13掲載

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