2人に1人ががんにかかるといわれる現代日本において、がんは死因の第一位。なかでも、女性特有のがんである乳がん、子宮頸がん、子宮体がんは、これまで発症のピークは40代後半以降とされていましたが、現在では30代後半やそれ以前の若い年齢での発症も増えているそう。そんな女性特有のがんにかかった方を対象に、再発に備えるための保険が8月に誕生しました。

がん保険があれば安心! 保険の土台の上を元気に歩く女性

病気になってからの保険加入はハードルが高い!

このたび「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」を発売したのは、オンライン診療サービス等を手がけるMICIN の子会社である「MICIN少額短期保険」。少額短期保険とは、2006年以降に始まった比較的新しい保険商品で、保険金額が少額で、保険期間が1年以内の、いわゆる“ミニ保険”です。

がんにかかってから生命保険に入ろうとすると、加入条件が厳しくて加入できなかったり、加入できたとしても保険料が高額になってしまうことが多いのが現状です。20~30代の患者さんの中には、保険に一つも入らずがんにかかってしまった人もいるそう…。聖路加国際病院相談支援センター、AYAサバイバーシップセンターの看護師 橋本久美子さんによると、「乳がんの場合は、手術後、ホルモン治療が5~10年続くこともあり、保険料の支払いは高額になってしまうのでためらってしまう方も多いです。さらに再発の際に高額な治療をあきらめてしまう人もいます」といいます。

病気になっただけでも不安なのに、さらに医療費や経済的負担の心配までしなくてはいけない状況はつらいですよね。医学の進歩によってがんの生存率は上昇傾向にあるといいますが、高額な医療費や保険料が負担になって治療を諦めてしまう人もいるのは本当に残念。MICINの保険は、そんな人にも保険加入の機会を提供できるよう、健康な人が「病気になる前」や「未来」に備えるものではなく、「病気になった後」に入ることができる新しい保険なのです。

“なってからでも遅くない保険”という安心感

この保険の特徴は…
●現在、「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん」の術後治療中で通院していても、手術から6カ月経過していれば加入でき、再発と新たながんに備えることができる初の保険ということ。
●保険料が1,498円~と、他社の保険と比べて保険料が安いのもポイント!
●MICIN少額短期保険のWebサイトから最短10分で申し込み完了できるので手軽に加入可能!

気になる保障内容は…
●もしも、がんの再発や新たながんが見つかった場合には、がん診断給付金(80万円、一括給付)を受け取ることができます。
●死亡保険金・高度障害保険金は100万、200万、300万円のいずれか。

また、加入申し込みができる条件は…
●満20歳~満69歳まで(更新は満80歳まで)。
●初発の乳がん・子宮頸がん・子宮体がんのいずれか(ステージ0~Ⅱ)で、各がんの再発・転移がなく、他のがんに罹患していない方。
●がんの手術後6カ月経過している方。
●現在入院中でなく、がんの所見がない方。
●所定の診断書を提示できる方。

保険料の例を表にしたもの

婦人科系のがんは、女性のシンボリックな部位の病気なだけに気分が落ち込みますし、再発の不安も伴います。例えば乳がんは、他のがんと違って、治療後5~10年の間に再発する可能性が1%ほどあるそう。また、手術後にホルモン治療が5~10年続くことも。そんなとき、金銭的な安心感があると、大きな支えになります。


今回の発売に合わせて開催されたトークショーに出演した、昭和大学医学部乳腺外科教授 昭和大学病院ブレストセンター長の中村清吾先生は、がんと保険の関係についてこう語ります。「初発のがんであれば、もともと入っていた保険でなんとかなる場合が多いですが、再発となると違ってきます。検査も薬も高額になるので、それをカバーできる仕組みがないと、経済的な理由で受けたくても受けられない人が出てくるのは事実。長期間、患者と向き合えるような保険が必要です」。今回の新しい保険についても、「医者がサポートできない生活面を支えてくれれば」と期待していました。


「いつかなるかもしれない」の「いつか」は、「今」かもしれない。早期発見・早期治療のための検診はもちろん、自分にとって必要な保険を早いうちから検討するといった備えも欠かせません。でも、もしがんになっても、罹患してから入れる保険があることを知っているとちょっと安心。女性のがんに向けた新しい保険は、いざというときの心強い存在になりそうです。


 


  


■乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険


/MICIN少額短期保険

イラスト/森 千章 取材・文/長岡絢子