多くの女性が悩まされている「不安感」を払拭するためには、「体調を良好に保つ生活習慣が重要」と心療内科医の姫野先生。日頃から意識すべく3大要素をご紹介します。

ひめのともみクリニック院長
姫野友美先生
心療内科医、医学博士。ひめのともみクリニック院長として診察を行う。前・日本薬科大学薬学科教授。『心療内科医が教える 疲れとストレスからの回復ごはん』(大和書房)など著書多数、テレビのコメンテーターとしても活躍中。
食事
タンパク質重視、糖質控えめ。血糖値を上げない工夫を意識して
食事の基本は、タンパク質をしっかりとって、血糖値を上げる食材を食べすぎないようにすること。例えば、チャーハンやパスタなどの糖質の単品メニューより、おかずの数を増やしたほうがバランスもよく、糖質オフにもつながる。また、野菜を先に食べると、血糖値の急上昇を防いでくれる。
・1食で2種類以上のタンパク質を食べる
・糖質をとるときは「具だくさん」で
・食べる順は「食物繊維豊富な副菜」→「主菜」→「主食」

睡眠
寝ている間にセロトニンが生成。7~8時間の睡眠が理想です
睡眠時間が確保できない人は、休日にたっぷり寝て睡眠負債を返済するのも有効。また、就寝前のスマホやPCは脳を興奮させるのでNG。どうしても眠れない場合、サプリや市販の睡眠改善薬の服用もひとつの手。でも、もし眠れない状態が2週間以上続くようなら、医師の指示を仰ぎたい。
・睡眠負債は週末にたくさん寝て返す
・最低でも寝る前の1時間はスマホを見ない
・眠れないならサプリなどを使うのも手
運動&生活習慣
動いて、笑って体と心に元気を。脳の「プラス回路」を育てよう
朝の光は、セロトニンの分泌を活発にして、気分の落ち込みを防いでくれる。ウォーキングなどリズミカルな運動も、セロトニンの分泌促進に効果的。また、「笑顔」は脳のプラス回路を伸ばしてくれ、なんと、つくり笑いでも効果が期待できるそう。鏡に向かって笑顔の練習を習慣に!
・朝一番の日光をたくさん浴びる
・ウォーキングなど、リズム運動をする
・つくり笑いでもいいので笑ってみる
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取材・原文/三宅智佳
※エクラ2020年4月号掲載/Web eclat 2020.03.11掲載