暮らしの中で、無意識に発しているかもしれない「男の子だから」「女の子だから」。今回は、読者が経験した「女性らしさ」のエピソードをご紹介。ジェンダーに詳しいフリージャーナリストの治部れんげさんに、「ジェンダーについて考える本」もおすすめしてもらいました!

体験エピソード
読者たちがぶつかってきた"女性らしさの壁"

差別発言はもちろん、「女性として」褒められても違和感。反発する人も、受け入れる人も。あなたはどう感じる?

「女性ならではの考え方」にモヤモヤ
建築関係の仕事をしていますが、子ども関連や、キッチン家事に関する現場で「さすが女性ならではの考えですね」と言われる。悪い気はしないけど、こんなの当たり前ではとも思う。まだまだ男中心の業界なので仕方ないとも。(ふっこ)

「母親じゃなきゃわからない」に不満!
子どもの体調不良での保育園からの突然の呼び出しが、母親が一般的とされていることにモヤモヤ。共働きの場合、各家庭によって事情も違うはず。病院や健診に父親が連れていくと医師から「母親が来ないなんて」「母親じゃなきゃわからないでしょ」という態度をとられることも。(まめぞう)

日本女性は専業主婦願望が強い……?
アメリカ人の友人に「日本はなぜ大卒の女性が専業主婦になるの?」と驚かれたことが。人口減で働き手が不足したり、便利機器の登場で家事負担が軽減される今、「男は働く」「女は家事育児」という考えは成り立たなくなるはず。一方で、専業主婦願望が強い日本人女性も多い気がします。(ティー子)

助かっている部分もあるので受け入れる
20代の頃は男女の格差に腹が立っていたけれど、女性だから育休が取りやすかったり、性別で配慮されて助かってきた部分もあると思う。
そういう社会なのだから、反発するのではなく、上手に付き合っていきたいと思うようになった。(さき)

息子との旅行を義父母にとがめられ
息子と二人で旅行をしようとしたら義父母に反対され、「夫の稼ぎで暮らしているのだから配慮して」と言われた。共働きで家計は一緒なのに……。古くから根づいている考えがネックだなと実感します。(S)

「女の子みたい」が褒め言葉は違う
男の子に対して「女の子みたい」というのを褒め言葉的に使う人も多いのかなと感じて違和感。見かけを「女の子みたいにかわいい」とか、内面でも「女の子みたいにおっとりしてるわね」とか。褒められても素直に喜べない。(コケーシカ

男らしく、女らしくも必要だと思う
男女の区別をするのはよくないという風潮だけど、男の子は男らしく、女の子は女らしく、するのも必要だと私は思う。男女で、得手不得手も異なると思うので。逆にジェンダーを気にして押し付けるのもよいことではないと感じます。(にゃこ)

ジャーナリスト治部れんげさんおすすめ!
ジェンダーについて考える本

意識してみると、実は様々な場面で遭遇する「女の子だから」「男の子だから」。もしかしたら、無意識のうちに、子どもにも先入観を与えてしまっているかも……?
そこで、フリージャーナリストの治部れんげさんに、子どもと一緒にジェンダーについて考えられる本をおすすめしてもらいました!


女の子が学問を身につける『きつねのおはなはん』
作/中川正文 絵/二俣英五郎

きつねのおはなはん

父親が娘の学問の先生に選んだおはなはんは、実はきつねだった。昔の時代に女の子が学問を身につけることのおもしろさが描かれる。福音館書店 ¥990

男の子がワンピースを着たら?『ワンピース戦争』
作/丘 修三 絵/杉浦範茂

ワンピース戦争

サッカー好きの男の子が、学校にピンクのワンピースを着てきた!「そんなのおかしい」「別にいい」と友達の反応も真っ二つ。童心社 ¥1300

勝ち気なプリンセスが魅力的『メリダとおそろしの森』
作/アイリーン・トリンブル 訳/しぶやまさこ

『メリダとおそろしの森』

弓矢が上手で、勝ち気なプリンセスが印象的。最近のディズニー作品には、多様性がしっかり描かれているものが多く、おすすめ。偕成社 ¥770

多角的にジェンダーを学べる『幸せな結婚』
作/小島慶子

『幸せな結婚』

イクメンと呼ばれる男性の影の部分、いろいろなタイプの母親像などを描いていて、さまざまな角度からジェンダーを考えられる一冊。新潮社 ¥1760

撮影/齊藤晴香 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
※LEE 2020年2月号掲載/LEEweb 2020.06.23掲載

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