“いつか産みたい”女子が、今やっておくべきことは?
20代女子の8割以上が「いつかは……」と考えている妊娠・出産。妊活を意識し始めたら、自分のタイミングやペースに合わせて実践しておきたいことを集めました。

産婦人科専門医として不妊治療専門クリニック『杉山産婦人科 新宿』にて生殖医療に従事している。監修書に『やさしく正しい 妊活大事典』

「性の話をもっと気軽にオープンに」をテーマに活動する助産師&性教育YouTuber。著書に『やらねばならぬと思いつつ』など
まずは排卵や月経周期についての知識をつけよう
妊活のファーストステップは、自分の生理周期を把握すること。生理周期の間隔やズレ、痛みの有無など、自分の状態をしっかりチェックしたうえで排卵日のタイミングを把握すれば、トライもスムーズに。
── 女性ホルモンと排卵&月経周期を知ろう

月経開始から排卵期までは基礎体温の低い期間が続くけれど、自律神経のバランスを整えるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が増えるにつれて心も体も元気に。排卵後は基礎体温が上がる一方で、妊娠しやすい環境をつくるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えることで、むくみやイライラといったPMSの症状を感じやすい。
── 生理周期って何日が“普通”?
「月経周期の平均値は28日前後といわれていますが、プラス1週間程度の周期なら特に問題ありません。けれど、それ以上だと何かしらのトラブルが隠れていたり、90日以上になると無月経という診断になります」(月花先生、以下同)
── 妊娠しやすいタイミングって?
「一般的に、排卵日3日前〜前日までは妊娠確率が高い時期といわれています。精子は子宮の中で3〜5日は生き残るので、排卵日の前にセックスをして、排卵される卵子を待ち伏せする状況をつくるのがおすすめ」
── 基礎体温の変化と排卵日の関係は?
「排卵されると基礎体温の高い『高温期』に入るため、基礎体温の変化から排卵期を予測できます。ただ、人によって月経周期が異なるのであくまで目安。基礎体温が上がり始めたら排卵したと考えていいと思います」
── 妊活を始めたら、ピルはどうすればいい?
「排卵を止めるピルは妊活を開始するにあたって中止する必要があります。中止後からすぐに排卵が再開することが多いですが、遅くとも3カ月後までには再開します。ピルをやめた後は、卵巣の状態が整っているので、妊娠しやすい状況といえます」
生活習慣を少しずつ変えてみる
不規則な生活はホルモンバランスの乱れにつながり、排卵や月経の周期に影響が出ることも。妊活を意識し始めたなら、生活リズムも少し見直して。
── 規則正しい生活でホルモンを整える

「健康的な生活のポイントはバランスよく食べる・よく眠る・適度な運動の3つ。よく言われる『温活』は、科学的根拠があるわけではないので、心地よくリラックスできる程度でOK。SNSなどを見てネガティブになってしまうなら、画面を閉じることも大切です」(シオリーヌさん)
── 葉酸は妊娠前からとるのがポイント
「葉酸は、妊娠前からとって体内に補給しておくことで、赤ちゃんの先天的な異常を予防することがわかっています。アメリカでは切迫早産などの予防につながるともいわれています。半数以上の人が足りていない状態なので、サプリでしっかりとることが重要です」(月花先生)

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イラスト/Kanna Takeda 取材・原文/国分美由紀 構成・企画/西脇素子(MORE)
※MORE 2022年3月号掲載/ DAILY MORE 2022.02.17掲載
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