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集英社女性誌からの選りすぐりCuration記事【年間BEST30】
《産婦人科の先生に聞く》 「いつか」のために「今」すべきこと
いつか子どもが欲しくなった時のために大切なことは? YouTubeやTikTokで若者の体の悩みに答える産婦人科医がアドバイス!

産婦人科医
医学博士。YouTubeやTikTokを駆使し、幅広い世代に向けて正しい体の知識を発信。プロボクサーでベリーダンサーという一面も。
《Do1》早すぎることはない! 葉酸のサプリをとる
「葉酸は、脳や脊髄の先天異常を防ぐのに欠かせない栄養素です。妊娠をしてから摂取するのでは遅く、できれば妊娠が分かる3か月前から、遅くても1か月前から摂取するのをおすすめします。妊活をスタートしたら摂取しましょう。食品ではとりにくく、ほとんどの人が不足しがちなので、サプリメントがおすすめです」(髙橋先生)

2粒でほうれん草6株分のビタミンがとれる。ネイチャーメイド 葉酸¥734/大塚製薬
《Do2》子宮頸がん検診とHPVワクチン接種を!
「20歳以上は、2年に1回の子宮頸がん検診が厚生労働省で推奨されています。20代でも子宮頸がんを発症する人が増えており、子宮全摘が必要になる場合も。発見が遅いと命に関わります。がんの原因となるHPVは性行為やそれに準ずる行為で感染するので、子宮頸がん検診は初体験後には必ず受けましょう。また、HPVワクチンでHPVの感染を予防できるので、打っておくと安心です」(髙橋先生)
《Do3》アプリを使って生理周期を把握する
「"生理前だからイライラしたり落ち込んだりするんだ"と分かるとPMSを受け止められる人も多いです。月経リズムを把握できるアプリはぜひ活用してほしいですね。『ケアミー』というアプリは、生理周期をパートナーと無料で共有できるペアリング機能があるので、PMSや排卵日もシェアできてコミュニケーションが楽になることも」(髙橋先生)

《Don't1》百害あって一利なし。タバコは吸わない!
「妊活を考えた時に血流を悪くするタバコは百害あって一利なし。女性は卵巣機能が落ち、男性は勃起不全の恐れがあります。ヘビースモーカーは子宮頸がんをはじめとするがんのリスクが上がり血管年齢も老化。糖尿病や高血圧のリスクも上がるなど、健康面ではいいことが一つもありません」(髙橋先生)
《Don't2》生理痛を我慢、放置しない。異変があったら病院へ
「ひどい生理痛の裏には、子宮内膜症や子宮腺筋症などの病気が隠れていることがあります。早期発見のためにも、生理痛は放置せずクリニックへ。将来妊娠したいけど妊活はしていないという人におすすめなのが、低用量ピル。排卵を止めることで痛みが治まるだけでなく、排卵によって卵巣を傷つけるリスクを減らし、将来排卵しやすい状態をキープできます」(髙橋先生)
《Don't3》無理なダイエットなど、急な体重の増減はできるだけ避ける
「太りすぎ、やせすぎは実は女性ホルモンのバランスを崩し、排卵異常や生理不順につながることがあります。無理なダイエットや急な体重の増加もよくありません。長期間月経異常があると、骨粗しょう症や、不妊の原因になることもあります。無理のない範囲で、適正な体重(BMI18.5以上25未満)を目指しましょう」(髙橋先生)
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取材・原文/長田杏奈 web構成/轟木愛美 web編成/レ・キャトル
※non-no2021年7月号掲載/non-no Web 2021.06.16掲載/yoi 2021.09.28掲載
※掲載商品については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。