ママが生理をタブー視していると、子どもにもその感覚が引き継がれるのは確実。家族で、親子で、もっと普通に生理を語り、受け入れる環境作りをしてみませんか? 性教育アドバイザー のじまなみさんにLEE100人隊がお話をうかがいました!

生理のこと、子どもとどう話す?
親子で話すことで、性についてのポジティブなバトンを手渡せるんです

のじまなみさんとLEE100人隊の2人

LEE100人隊TB mieさん
11歳女の子、5歳男の子のママ。お姉ちゃんには生理の話はある程度しているけれど、弟にはまだ早いかな、と迷い中。

LEE100人隊No.023 ASAMIさん
8歳&2歳の男児兄弟のママ。性教育も含めて何でも話せる家族に、との思いから、生理の話やママの体調不良は隠さない。

隠さず何でも話すべし!デメリットはひとつもない

読者アンケートでは、子どもには生理のことをぼかして伝えたり、生理時はお風呂に一緒に入らないという人も多くいました。

ASAMI うちは男児2人で、かつまだ幼いのですが、生理を隠してはいません。生理中も一緒にお風呂に入ります。

mie うちも上の娘はもう学校で生理のことを学んできているので、隠してはいません。

のじまさん 経血を見せないように、と考えるママも多いのですが、見せていいんです。むしろ見せたほうが、ビジュアルで生理というものが理解できます。それに、女の子だったら入浴の際に洗い場や湯船に浮いた経血を取り除くなどマナーも教えられますし。生理を隠していると、一緒にトイレに入った際、子どもが「ママが血を流してる!」って大騒ぎになっちゃうとか(笑)、よく聞く話です。

mie 私も生理中、下の子に「ママ、おまたケガしているの?」と聞かれて「そうだよ」って答えていましたけど、生理だと説明しちゃえばいいんですね。

mieさん

のじまさん そうです! 男の子でも生理について知っておくことはとても大事。将来的に、年頃になって女の子を「あいつ生理だって」なんてからかったり、もっと大人になってパートナーの生理中の不調を理解してあげられない、なんてことをなくせます。

ASAMI 私は子どもの疑問には全部答えたい、という気持ちがあるので、長男には4歳のときから生理の話はしています。PMSのことも伝えて、「生理の前に気持ちが落ち込んだりいろいろ変化があるけど、ママが変わっちゃったわけじゃないから安心してね」と。

生理に対しての印象や感情は親の影響が大

生理に対してネガティブなイメージを持つのは、自分もそう教わったからという声も。生理に対しての印象や感情を決めるのは、親の影響が大きいようです。

mie 娘はそろそろ生理がきそうなのですが、本人がまだピンときてないこともあり、何をどこまで教えていいのやら悩んでいます。

のじまさん どんどん、何でも話しちゃっていいと思います。私の長女は小4で生理がきて、それ以前から生理のことは楽しくいろいろ伝えていましたが、実際になってみると疑問が噴出したみたいで、質問が60個も飛んできました!(笑)
でもネガティブなイメージは全然持っていなくて、学校の先生にも「生理になったから、体育は見学させてほしい」と自分で言えました。

mie 学校の先生に言えるってすごい! 生理をタブー視していなくて、むしろ堂々としてる。

のじまさん 「生理がくるって素晴らしいこと。生理はあなたを輝かせてくれるものだよ」と生理がくる前から話していたんです。

ASAMI ママからそうやって話してもらえたら、生理に対しての感情やイメージは必然的にポジティブになりますよね。

のじまさん 「生理は隠すもの」という明治時代みたいな考え方って、女性の間ですら未だに根強い。それって、母親が娘に、娘がそのまた娘に……と綿々と引き継いでいってしまったから。母親が生理に対してポジティブなイメージでいたら、娘もそうなって、そのまた娘も……となるはず。生理の概念を植えつけるのは母親なんです。

mie 今はおしゃれな生理用品も増えたので、そういう部分からも楽しい雰囲気に持っていけますね。

のじまさん そうそう! 娘さんに生理がきたら、ぜひ「一緒にかわいいポーチ買いに行こう」と誘ってみてください。

「性」を子どもにどう伝える?

読者からは、生理を含めて子どもに「性」をどうやって教えたらいいのかという悩みが多く寄せられました。

ASAMI うちは生理も含めてわりと何でもオープンで、体や性についての話もよくしています。私が生理だとパパが「ママ、早く寝たら?」とか、私にジャレつこうとする子どもたちを引き離してくれたりとか気を使ったり、生理ナプキンを買ってきてくれたりも。

ASAMIさん

のじまさん それは素晴らしい! 小さなうちから体の仕組みや性について教えておくのって、本当に大事。
性教育というと抵抗感を持つ人も多く、子どもが小さいと「まだ早い」と思いがちですが、世界の性教育のスタンダードは5歳からです。日本は小学校中学年でやっと、概要だけ学校で教えるという状況。本当は、3歳から始めるのが理想だと私は思っています。

ASAMI 3歳!?そんなに小さなうちからやったほうがいいんですか?

のじまさん 生理も含めて性教育って、いやらしいものではなく、命を大事にすること・命を守ることなんです。体の仕組みをきちんと知ること、人には触れても触れさせてもいけないプライべートゾーンがあること……。それを理解することは、自分だけじゃなく友達やパートナーなど周りの人を大切にすることにつながります。
性の話って、小学校高学年になったらもう親からされるのを嫌がるし、親からもしにくくなってしまう。ママの言葉を素直に受け入れる幼児のうちに始めるのがいいんです。

mie タブーができる前に、何でも話せる風通しのいい関係を作っておくってことですね。

のじまさん 最近では、生理をとりまく社会の状況も随分変わり、隠したり遠ざけたりするものではなくなってきたように感じます。
でも、自分の子どもに性についてのポジティブなバトンを渡してあげられるのは社会の声よりも、一番身近な親なんです。もっと普通に、明るく、どんどん子どもと性の話をしてほしいですね。

性教育アドバイザーのじまなみさんが回答!
子どもにどこまで教える?性教育と性の話Q&A

 「赤ちゃんはどこから出るの?」に何と答えればいい?

のじまさん

女の人には穴が3つあることを幼児にだって伝えてOK

「『おなかから』と答える人は多いようですが、『女の人にはおしっこの穴、赤ちゃんが出る穴、お尻の穴の3つがあるんだよ』とありのままを言っていいと思います。それにつなげれば、生理の話もスムーズにできるはず」(のじまなみさん)

 私は性教育をしたいのですが夫のほうが拒否反応が強くて

のじまさん

協力を求めるのは酷!宣言して見守ってもらって

「ママよりパパのほうが抵抗感が強い、という家庭は多いです。ママはパパに『性教育をします』と宣言し、(一緒にやらなくてもいいから、妨害はしないで)という気持ちを込めて『見守ってね』と言うだけでいいと思いますよ」(のじまなみさん)

 まだまだ幼いわが子、性教育の必要性を感じません

のじまさん

体への純粋な興味にこたえてあげるのも性教育です

「『うちの子はまだ幼い』は、小学生男児のママの9割が言います(笑)。でも性=セックスではなく、体への興味や好奇心にこたえることも性教育。幼いうちほどママの言葉を受け入れるので、早いスタートに越したことはありません」(のじまなみさん)

 子どもが何歳まで一緒にお風呂に入っていい?

のじまさん

小学校4年生まで!それ以降は親子でもNG

「男の子、女の子とも親子で一緒にお風呂に入っていいのは10歳くらいまで。それ以降も一緒に入っていると、子どもに恥じらいの感情が育たず、将来的に性的被害やトラブルに巻き込まれやすくなってしまうといわれます」(のじまなみさん)

 小学生の子どもに性交渉のことを聞かれたら?

のじまさん

高学年になったらセックスの話をきちんとするべき

「私も娘たちが高学年になったら、セックスとはどういう行為かを話していましたよ。隠すよりもきちんと話したうえで、『でも、まだあなたたちはできない』と伝えることが、望まない妊娠などの悲劇を防ぐことにつながります」(のじまなみさん)

撮影/齊藤晴香 取材・原文/遊佐信子
※LEEweb 2020.03.03掲載

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