川口ゆりな「完璧ではない自分も受け入れて前を向く」ーエンパワメントビューティの秘訣

数々のオーディション番組に世界が熱狂している今。夢を追い、時に国境を越え、輝きを増していく参加者たちの姿に、私たちは心を打たれます。一方で、世界中のファンの注目と期待を背負い、ストイックなトレーニングとプレッシャーのかかるステージに挑み続けるのは、私たちの想像を超える過酷さを伴うはず。

なかでも2021年の音楽シーンを席巻したのが、『Girls Planet 999：少女祭典』（通称「ガルプラ」）。韓国のMnetで放送されたグローバルガールズグループデビュープロジェクトです。この番組の参加者であり、華やかなパフォーマンスで世界中から大きな注目を集めた川口ゆりなさんがyoiに登場。今後の活躍がますます期待されるitな彼女に、5カ月にも及ぶオーディション生活で気づいた“自分を知る”ことの大切さ、そして、エンターテイナーとして人々をエンパワメントする輝きの秘訣について伺いました。

———エンパワメントをテーマにしたyoiの撮影はいかがでしたか？
自分の新しい一面を発見することができて、とても楽しかったです。いちばん新鮮に感じたのは、オン眉バング（眉上の長さの前髪）にチャレンジした、白いワンピースのスタイリング。ヘッドピースやカラーメイクも非日常感があって、これぞファッションシューティングって感じがしました。もうひとつの、ブラックワンピースのスタイリングで挑戦したオールバックのヘアスタイルも、新しい表情を引き出してもらえたと思います。応援してくださっているファンの皆さんも、新しい姿に喜んでくれるんじゃないかなと楽しみです。

たくさん用意していただいた衣装の中から、白のワンピースを真っ先に選んだ理由は…直感！　チュールのやわらかなボリューム感と、ウエストがしぼられたシルエットデザインが素敵だなと思って選びました。普段から服を選ぶときは直感を大事にしているんですが、最近ハッとしたことがあって。レッスン中に先生から、「自分の見せ方やパフォーマンスの追求の仕方は論理型だよね」と言われたんです。今まで直感型だと思っていた自分に論理的な面もあるんだなと、自分も知らなかった自分に出会っていく毎日にワクワクしています。

———そもそも、オーディション番組に参加したきっかけは？
2016年にアイドルグループ「X21」に加入して、音楽活動の楽しさに目覚めました。ファンの方とライブを通してコミュニケーションを取るのが本当に楽しくて！　でも、そのグループは残念ながら2018年に解散してしまったんです。もう音楽活動はできないだろうとあきらめかけていたときに、友人からガルプラが開催されるという話を聞いて、事務所を辞める覚悟ですぐに応募しました。2019〜2020年に開催された「Nizi Project」の存在も知ってはいたのですが、そのときはまだ挑戦する覚悟ができていなくて…。でもガルプラは、自然と一歩を踏み出すことができたので、自分の心の熱量とタイミングが合った運命的なチャンスだったんだと思います。

———日本を離れ、韓国で開催されたオーディション番組への参加。それまでとは違う生活リズムや環境の変化に戸惑うことはありましたか？
韓国の宿舎で過ごすなかで、生活面での違いはありました。例えば、日本にいるときは毎日ゆっくり湯船につかる長風呂派だったんですが、韓国は湯船につかるという習慣があまりないので、宿舎にシャワーしかなくて…。今まで当たり前にしていた習慣の変化に戸惑ったけれど、時間がたつにつれてシャワーだけでも平気になりました。　

———番組内で「早起き賞」を受賞（5話にて放送）していましたが、朝早く起きてどんなことをしていたのですか？
朝は余裕を持って準備したいので、昔からずっと、家を出る2、3時間前には起床するようにしているんです。朝起きたらすぐ、むくみを取るために首や肩を回すなど、血流をよくするストレッチをします。あと、日本からスチーマーを持って行っていたので、顔にスチームを当てながら足上げのストレッチをしていたら、同室だったJグループの仲間に、「目が覚めた瞬間、ゆりなが面白い体勢でストレッチしている姿が視界に飛び込んでくる〜！（笑）」っていうクレームを受けたこともいい思い出です（笑）。

普段は毎朝、その日の気分に合った音楽を流すのも習慣のひとつ。ちなみに、渡韓前はセルフメイクに1時間半かかっていたんですが、宿舎には洗面台がひとつしかなかったので、30分でメイクできるようになりました。今思い返すと、なんであんなに時間がかかっていたんだろう…（笑）。

———5カ月にも及んだハードなオーディション生活。心がけていた美容法を教えてください。
睡眠！　丁寧なスキンケアも大事だけれど、そもそも睡眠時間を取れないと体力が落ちたり、肌の調子がよくなくなってしまうことを身をもって感じたんです。ハードスケジュールになっても、移動中やメイク待ちの時間など、空き時間があれば寝るようにしていました。特にKやCグループの練習生仲間はみんな、数分でも時間があったら体を休ませる習慣ができていて、そこに感化された部分もあるかもしれません。

———渡韓前後で、美容観に変化はありましたか？
渡韓前は、メイクもヘアスタイルも「自分に似合うのはこのスタイル」という思い込みがあって、今思えばワンパターンだったと思います。でも、韓国や帰国後のお仕事でいろんなスタイリングにチャレンジしてみたら、どんどん新しい自分の扉が開いていった感じがします。今は「自分には似合わない」と決めつけず、トライしてみることを心がけています。メイクでいうと、今日の撮影のようなカラーのアイラインや季節感を楽しむメイクにも挑戦していきたいですね。

———オーディション期間中、ステージに立つうえで大切にしていたことは？
自分に自信がないと、それが迷いとしてパフォーマンスに出てしまう。だから、自分を信じて、緊張感をも楽しめるような精神状態に持っていくように心がけていました。ステージメイクは、自信を与えてくれる大切な要素。キラキラしたラメが入ったアイシャドウを使ったり、シェーディングをしっかりと入れて立体感のあるメイクを施してもらうと、「ひとつひとつのステージを大切に、頑張ろう！」とスイッチが入りましたね。

———オーディション番組への出演は、多くの人から評価を受ける立場になると思います。応援してもらえる一方で、時にはマイナスな評価もあるなか、どのように自分の心と向き合っていましたか？
どんな評価も、一度すべてを受け入れるようにしていました。その中で、自分の努力次第で変えていけることは、次の目標や課題として向き合います。人と比べて落ち込んでしまったり、自分では変えられない外見などについての言葉があっても、「私は私」と思考の転換をして、ネガティブな感情にとらわれないようにしていました。

自分が理想とする完璧な私でいたいと願うからこそ、人からマイナスなことを言われたときはすごく落ち込みます。でも、時に完璧ではない今の自分を受け入れることも大切だと、ガルプラへの出演を通して気づくことができました。ありのままの自分を受け入れられたら、落ち込んだとしてもまた前を向けると思います。

———これまで川口さんをエンパワメントしてくれたものは？
ファンの皆さんの存在！　ファンミーティングで、応援してくださる皆さんに直接お会いできたときはとても感動しました♡　これからも私を勇気づけてくれる皆さんに誇れる私でいたいと思っています。

後編は来週、2月22日（火）の8:00に掲載予定。川口ゆりなさんが実践している美容TIPSを盛りだくさんでご紹介します。また、川口さんご本人のサイン入りポラのスペシャルプレゼント企画も！　応募詳細は後編記事にてお知らせしますのでお見逃しなく！
さらに、yoi公式インスタグラム（yoi_media）にて未掲載カット公開＆yoi公式TikTok（@yoi_media）では撮影ビハインド映像なども公開しますので、ぜひフォローしてチェック！

■川口ゆりなオフィシャルサイト　https://kawaguchiyurina.com/
■Instagram　kawaguchi_yurina_official
■TikTok　kawaguchiyurina_official

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撮影／嶌原佑矢　ヘア＆メイク／河嶋 希（io）　スタイリスト／ミク　取材・文／海渡理恵　企画・編集／高戸映里奈（yoi）