yoiが注目するHOTなアイテムをセレクトし、約1カ月間使用した感想をお届けする連載『Try & Report!』。第19回は、日本生まれのデイリーフレグランスブランド『KO-GU(コーグ)』のハンドクリームをお試し。
『KO-GU』のハンドクリームをTry & Report!
KO-GU ハンドクリーム(45g・全6種類)各¥2,420/NOSE SHOP https://noseshop.jp/collections/ko-gu
仕事柄、いろんな方のポーチやバッグの中身を取材する機会があります。いつも個性に富んでいて、毎回新しい発見があるのですが、どなたも必ず持ち歩いているアイテムが。それはハンドクリームとフレグランスアイテム! 「末端パーツの保湿ケアや気分のスイッチングに欠かせない」と語る人が多く、いつからか私も真似して持ち歩くようになりました。
しかし最近は小さいサイズのバッグで出かけることが増えたので、荷物を減らしたい…とアイテムを厳選することに。そこでひらめいたのが、ハンドクリームをフレグランスとして使うこと。おあつらえ向きに、『KO-GU』から“香水でうるおす”をテーマにしたハンドクリームが登場したばかり♡
ブランド名の『KO-GU』は“香具”と“工具”のダブルミーニングで、香りを“日常を鮮やかに彩るための道具”として楽しむことをコンセプトに掲げています。取り扱っている香り成分は、世界最高級の天然香料を主体に、香料のよさを最大限に引き出す製法を用いて八ヶ岳で生産。そんな極上の香料を5%も配合されたハンドクリームは、香水に引けをとらないほど香りが長続きします。
クリームはコメヌカ油が主成分。べたつきが少なく、肌を柔らかく滑らかに整える作用があるのだそう。塗り広げた直後はしっとり感があるものの、数分後にはすべすべになるほど肌なじみがスピーディ! 重たい油膜が残るような違和感はなく、「元からこんな手触りなんです」と言わんばかりの自然なうるおいをキープしてくれます。
全6種類の香りの中で特に気に入ったのがこちら。なぜ3つ選んだかというと、ハンドクリームでありながら香りのレイヤリングを楽しめるから! 香水のようにお出かけ前と日中で香りを使い分けてみたら、人と被らない自分だけの香りをまとうことができました。私のなかでは、この3つはどの組み合わせでも好相性でした。
「ムスク」の香調はトップ、ミドル、ベースノートのすべてをムスクで構成。ムスクは日本人好みの香りともいわれているので、万人受けする香りといっても過言ではないはず。清潔感のあるパウダリーな香りが優しい印象を与えます。
「ブラックティー」は茶葉の深い香ばしさと軽やかな渋みに、さっぱりとした柑橘がアクセント。最初に感じる爽やかな甘い香りが可愛らしすぎるかな? と思いきや、時間がたつにつれてブラックティー=紅茶の高貴な香りが立ってきます。このギャップがイイ♪
「モス」を嗅いだ瞬間、頭に浮かんだのは苔むした森林と一面に広がる海の景色。ウッド系のベースノートにヨモギ、ローレル、ミントなど清涼感のある香りが混ざり合った、グリーンともマリンとも言いがたい珍しい香調だなと思いました。甘い香りが苦手という方にもおすすめです!
香りによって塗る場所を変えてみるという、これまた香水のような使い方もぜひお試しあれ。ベーシックに手に使う際は、手首から指先までまんべんなく。指先に香りをまとっていると、文字を書くときやティーカップを持つときなど、何気ない動作の瞬間にさりげなく香りを感じることができます。
気分転換したいときや人と会う直前には、手に塗ったついでに首元にも。太い血管のある首筋は体温もやや高く、香りがよく広がる部分として知られています。香料が高配合されているとはいえ基本はクリームなので、強すぎずほどよく香らせるにはおすすめの使い方!
日中、持ち歩くことが多かったのは「ムスク」です。使用シーンをあまり選ばず、レイヤード使いもしやすい♪ まったく別の香水をつけている日でも香りがケンカしないので、どんなものにも相性がいいのだなと感じました。
全身からさりげなく香らせたいなら、おへそのあたりに。香りは下から上に向かって広がっていくので、食事シーンや仕事中のようにあまり香りを主張したくないときにおすすめです。それでもまだ香りが強いと感じる人は、太ももにつけてもいいと思います。
私は「ブラックティー」や「モス」の香りを自分の体臭であるかのように装いたかったので(笑)、着替えるついでにおへそあたりに塗っていました。
Try&Report 後記
実は『KO-GU』のハンドクリームを最初に見たとき、パッケージビジュアルがあまりにシンプルであることに驚きました。その理由をブランドの方に尋ねたところ、性別や年代を問わず、フラットな感覚で香りを日常的なものとして受け入れてほしいという願いが込められているのだとか。
そのため、香水には欠かせない要素であるストーリーやビジュアルといった“アート性”を極限までカットし、最高峰の香りの品質を担保しながらもプライスフレンドリーに。使い方や使用シーンも制限せず、ユーザーにすべて委ねることで、自分らしく自由に香りを楽しめるようアプローチしています。手洗いやアルコール消毒が習慣づいた今、毎日使うハンドクリーム選びの基準に“香り”を加えて、ハンドケアを楽しんでみませんか?
撮影・文/井上ハナエ