【香り診断】「スウィートスキン」におすすめの夏の香水を、香りスタイリストが提案！

「年々過酷になっている日本の夏。フレグランスをつける気力を削ぐような、高温多湿な気候に悩む人も多くいるでしょう。本来、この季節は太陽の光と一緒にご機嫌に過ごせるはずなんですけれど、この環境下では難しい。そんな季節にこそ必要なのが、まとう人自身に優しく寄り添い、楽天的な気分になれるフレグランスなんです。スキンタイプに合わせて選んだ香りをまとって、“脳内バカンス”を香りで楽しんで見るのはどうでしょうか」（杏さん）

「日本人に一番多く感じるのが、スウィートスキン。濃度には個人差があるのですが、お菓子のように甘い香りが特徴です。このスウィートスキンタイプの方に意識してほしいのは、“冬の時期よりも強めなアクセントがある香り”をまとうこと。『え！？ 夏に強い香りってやりすぎなのでは！？』と思う方もいるかと思いますが、スウィートスキンタイプは、弱すぎる香りを身につけると元の肌の甘い香りにフレグランスの香り負けてしまう時期でもあるんです。ただここで注意すべきなのは、“甘めな香り”をまとうのはNG。より一層甘ったるく感じでしまうので、香り立ちがしっかりしているけれど、決して甘くはないタイプを選ぶのがおすすめですよ。

自然を愛したガブリエル シャネルの洗練された女性らしさにインスピレーションを受けた「クリスタル オー ヴェルト」。優美なマグノリアが繊細に香る、透明感あふれるフローラルグリーンフレッシュノートが夏にぴったり。「シャネルのフレグランスの中でも、スウィートスキンタイプの方におすすめなのがグリーンノート系。ムスクの気配があまりないのが素晴らしいです」（杏さん）

甘い蜜のようなジューシーなフルーツ類と、センシュアルでアンニュイな花やスパイスをコケティシュなムードに仕上げた一本。異国情緒のあるウッディのムードも感じさせ、愛らしの中に奥行きのある香りを演出している。「とはいえ、アグレッシブすぎるのは苦手、夏でもキュートな香りをまといたいというスウィートスキンタイプのお方におすすめ。可愛らしい香りを素敵につけこなせるのもこのタイプの方の特徴です」（杏さん）

撮影／田村 伊吹