8月3日から開催された、映画『セイント・フランシス』のyoiメンバー限定オンライン試写会イベント。予想を上回るたくさんの方にご応募いただき、抽選で当選された100名さまにご参加いただきました。視聴期間内に自由にご覧いただける形式で、映画を観たメンバーの皆さんからは、共感と感動の声が続々寄せられました!
日常のこととして自然に描かれた生理、女性の体と心に大きくのし掛かる妊娠や中絶について、そして、生き方に対する社会的圧力など、私たちの“あるある”がふんだんに盛り込まれた本作に対する、yoiメンバーの皆さんのリアルな声の一部をご紹介します。
(C) 2019 SAINT FRANCES LLC ALL RIGHTS RESERVED
現代を生きるすべての人に観てほしい、この夏のベストムービー!
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試写会で観たものの、友人や大切な人を誘って「劇場でももう一度観たい!」という声が多数寄せられました。この映画を観た経験や感じたことを、誰かと話して共有したい。そんな思いが伝わってきます。
●大切な人に薦めたくなるこの夏のベストムービー! 公開後に劇場で再び号泣していることでしょう…。主演のケリー・オサリヴァンが自身の経験に基づいて脚本も手がけているため、描写も感情もリアルで仰々しくなく、彼女たちの日常を垣間見ながらさまざまなテーマが浮かび上がってくる。終盤、ブリジットがフランシスに授けるおまじない、私も今日から使っていこうと思う。
●期待を遥かに超えて最高でした。ブリジットとフランシスとの絆がメインなのかなと思っていたが、フランシスの両親との連帯、シスターフッド的要素が特に素晴らしかったです。結婚、出産、年齢、性別、宗教などあらゆることの世間の目という抑圧からの解放をユーモアも織り混ぜつつ描き、優しく寄り添ってくれる作品でした。
●男性こそ観るべき!って思いました(僕も男性です)。自然に感じる、吟味されたセリフや、登場人物それぞれの表情・振る舞いに、女性(や性的マイノリティの方々)が日々出合ってしまう“望まない言葉・シチュエーション” の際の機微の一端を垣間見られたのは大きい。言葉や書かれた記事で知るのも大事だけど、こうして良質なストーリーで、そういったことを感じ取りながら知るのは、本当に重要! 主演・脚本のケリー・オサリヴァン、これからが楽しみでしょうがない! 素晴らしい作品をいち早く観る機会をくださって、本当にありがとうございました☆☆☆
共感できるシーンは違っていい。それぞれに「私」を重ねて観る、「私たち」の物語
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主人公のブリジットをはじめ、登場人物に自身の経験を重ね、深く共感した方も多くいました。人生に悩んだり、日々頑張って生きているのは自分だけじゃない、という連帯感がこの作品を通して生まれています。
●こんなリアルに本音が描かれる作品はじめてです。泣く理由がわからないといいながら涙があふれるシーン、同じように涙が込み上げました。それぞれに悩みながら必死に生きているのはみんな同じ。ちょっとした勇気やいたわりが救いや笑顔につながる、感情がある人なら! こんなに心を揺さぶられ、共感を覚え、尊重する大切さを教えてくれた作品は、女性のバイブルになるかも…。貴重な体験、本当に幸せな体験でした。
●似た経験をしていて20年間心の中にずっと持ってきた罪悪感を、ブリジットが私の代わりに解き放ってくれたように感じました。そして、フランシス! 彼女は本当にSaint♡ 生きていくにはなんとたくさんの壁を越えなければならないことか。それでも進みたいと願う人に、エールを送ってくれたように感じました。
●思い通りにならない人生、心にフタをし、何も感じないようにして日々淡々とやり過ごすほうが楽だよねー、わかるよ、ブリジット、と思いながら見てました。
●どこの世界も女性の生きにくさや細かい感情は変わらないんだなと、自然と自分の感情や体験を重ねて見ていた。夫が子育てで何もしないから孤独だと描きがちなところも、フランシスの両親が女性同士だからこそ、子育て自体が孤独で、世話をしてないほうも孤独になることを、男女のフィルターなしで見ることができた。女性でいることのひりひりする気持ちや不安や楽しさをすごく体感できる映画だと思う。
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ストーリーを通して向き合う私たちの現実。改めて考えたい、生きやすい社会とは?
そして、脚本と主演をつとめたケリー・オサリヴァンさんがこだわったという、現代社会のさまざまな問題を自然に描いた内容は、見る人に改めて「私たち、どうする?」と問いかけます。そうした“問題への気づき”の声も多くありました。
●LGBT、生理、授乳など、世間から見る目や、理解してもらえない問題は日本だけではないんだなと思いました。自分の生き方を自分がまわりと比較して卑下した結果、陥ってしまう自己嫌悪も世界共通です。でも一歩進む勇気や大切な出会いによっていくらでも人は変わっていけると、前向きな気持ちで終わる素晴らしい映画でした。
●産後うつ、生理、避妊、子育て等、女性目線のテーマを赤裸々に描いていてすごくよかった。
女性として生きてきて怒りを覚えたり、考えれば考えるほど消化しきれない、不毛だと思う感情など共感する部分があまりにも多すぎて、個人的に今年ベストになりそうです…。大好きな作品になりました!
●生理や出産、中絶など女性特有のテーマですが、男性に観てもらいたい映画だなと思いました。日本でも女性特有の事柄は男女間で話をすることはほとんどなく、保健体育の授業も男女別。だからこそ男性に理解されにくい部分が多くあると思います。私は35歳で結婚はしていますが子どもはいません。子持ちの年上女性や友人に「早く産んだほうがいいよー」とかよく言われるので、母親とのシーンでのブリジットの憤りがめちゃくちゃリアルで共感できました。
掲載させていただいたコメント以外にも、多くの感想と素敵な声をいただきありがとうございました! 残念ながら抽選で参加できなかった方も、関心を寄せご応募をくださりありがとうございました。これからもyoiでは、メンバーの皆さんと体・心・性に向き合う「私たちの場所」となるイベントを開催していきます。ぜひ、ふるってご参加ください!
全国公開中! 映画『セイント・フランシス』の感動をぜひ劇場で
『セイント・フランシス』
ヒューマントラストシネマ有楽町・新宿武蔵野館・シネクイントほか全国にて上映中!
監督:アレックス・トンプソン 脚本:ケリー・オサリヴァン
出演:ケリー・オサリヴァン、ラモーナ・エディス・ウィリアムズ、チャーリン・アルヴァレス、マックス・リプシッツ、リリー・モジェク 2019年/アメリカ映画/英語/101分/ビスタサイズ/5.1chデジタル/カラー 字幕翻訳:山田龍
配給:ハーク 配給協力:FLICKK (C) 2019 SAINT FRANCES LLC ALL RIGHTS RESERVED
公式HP:www.hark3.com/frances/
企画・編集/高戸映里奈(yoi)