yoiで提案しているファッションウェルネスを軸に、ライター堀越さんが今気になるアイテムを試着、リアルな使用感をお届けする連載『着心地のいい服 Dig&Report!』。第47回は、『モンベル』と『ザ・ノース・フェイス』の日傘をdig。
『モンベル』の「サンブロックアンブレラ 55」をDig & Report!

ここ数年の酷暑や紫外線の強さの影響からか、日傘はすっかり夏のマストアイテムになりましたよね。実は私、日傘を使ったことがありませんでした。そもそも傘を持ち歩くのがあまり好きではなく、雨の日も本降りでなければ傘を使わないこともしばしば。しかし昨年の夏、街を歩くとほとんどの人が日傘を使用していたこと、そして何度もゲリラ豪雨に泣かされたことが重なり、ついに重い腰を上げました。2025年夏、日傘デビューします!
ということで、まずは人気アウトドアブランドの日傘をチェックしてみました。
『モンベル』とは
日本発のアウトドアブランドとして品質の高さで人気を誇る『モンベル』。日本の気候に最適化された設計のアイテムが多く、ウェアやシュラフ(寝袋)などは日本人に合うサイジングになっているのも特徴です。製品の軽さや独自で開発した機能性素材の豊富さに定評があり、価格の手頃さも人気の理由のひとつ。
サンブロックアンブレラ 55

サンブロックアンブレラ 55 ¥6380/モンベル

『モンベル』の「サンブロックアンブレラ 55」は、シルバーとブラックのバイカラーでいかにも紫外線をしっかりカットしてくれそうな、見た目にも頼もしい晴雨兼用傘。折りたたんだ状態で25cm、重さは200gです。

傘の先端にはループがついており、吊るして乾かしやすくなっています。屋内に入るタイミングなど、たたんでちょっと持ち歩きたいときにも便利そう。

収納ケースにはスナップボタン付き。


表面のシルバーコーティングで日差しを反射。紫外線遮蔽率は99.7%とかなり高めです。裏面が黒地なので、傘の中に入ると“しっかりと日陰にいる”感覚がありました。光を吸収してくれるので、視界も良好!
炎天下でのトレッキングなども想定しているので、軽量&強度の高いカーボン繊維強化樹脂の親骨8本と作りも丈夫です。
『ザ・ノース・フェイス』の「モジュールアンブレラ」をDig & Report!

『ザ・ノース・フェイス』とは
1966年にサンフランシスコで誕生したアウトドアブランド『ザ・ノース・フェイス』。誕生からすぐに高い信頼を獲得することとなったスリーピングバッグをはじめ、テント、ウェア、バッグなど、さまざまな製品を販売。“自然や人との正しい関わり方、ものを大事にする気持ちを次の世代に伝えること”をミッションに、サステナブルブランドのパイオニアとして、支持を集め続けています。
モジュールアンブレラ

モジュールアンブレラ ¥9900/ザ・ノース・フェイス


お次は『ザ・ノース・フェイス』から「モジュールアンブレラ」をピックアップ。鮮やかなオレンジ色は、うだるような暑さの日もどんより雨の日もパワーをもらえそう。
たたんだときの大きさは28cmと少し大きめですが、重さは約230gとかなり軽く感じます。

すごく気が利いているな、と思ったのがこちら。ハンドルの底面部分がパカっと開けられるようになっていて、中に収納用の袋を入れておけるスペースがあるんです。ここを外してハンドルに通せばバッグに提げることもできるし、ナイスアイデア!


紫外線カット率は85%以上。折りたたみ傘でこのしっかりした作り、直径100cmという大きさ、そしてこの軽さ、素晴らしい!
そして他の日傘と一線を画すのが、セルフでの分解と修理が可能だということ。シャフト・骨・生地それぞれが分解できる構造になっているんです。交換用の修理パーツもそれぞれ販売されているので、どこか一箇所が壊れてしまっても自分で修理が可能。傘は壊れたら捨てるものだと勝手に思い込んでいましたが、自分で修理できるなら長く使い続けられるし、より大事に使おうと思えますね。

折りたたむ際にくるっと巻きつけるネームが傘をさしたときに垂れてこないよう、生地部分に面ファスナーが付けられていました。こういう細かい気遣いが、もやもやしがちな雨の日や炎天下の日を快適にしてくれるんだろうなぁ。

ライター
主にwebメディアで活動。文化女子大学(現・文化学園大学)でファッションを学び、ショップスタッフとして5年ほど勤務経験あり。身長が170cmあり、服のサイズ選びが難しい。プチプラファッションに目がなかったが、yoiでの執筆を機にウェルネスに開眼。ファッションウェルネスについて絶賛勉強中。
取材・文/堀越美香子 企画・構成/福井小夜子(yoi)