新しい生活様式が浸透するなかで、ジムやピラティス、ジョギングなど、意識的に運動をする人が増加中。そして、健康的な体をつくるためには、運動とともにタンパク質の摂取が大切だという認識も広まっています。その一方で、必要量のタンパク質が摂取できていない人が多いのも事実。忙しくてごはんだけで済ませてしまい、おかずは食べていない。ダイエットのために食事制限をしている…。こうしたことから食事のバランスがくずれ、タンパク質不足の状態が続くと、知らぬ間に健康や美容の面で不調を招くことに。

そんな中、欧米で「モーニングプロフィー」というタンパク質摂取の新しい食習慣がバズっているという噂。いったいどんな内容なんでしょう?

タンパク質が体に与える影響とは?

ジムでプロテインを飲む女性

そもそも、人の体の約15〜20%を占めるタンパク質は、生きていくうえで欠かすことのできない栄養素のひとつ。タンパク質が不足すると筋肉量や筋力が低下し、少しの運動で筋肉痛が起きたり、太りやすい体質になるなど、運動機能や基礎代謝にも影響を及ぼします。

タンパク質=筋肉のイメージが強いですが、それだけではありません。肌にうるおいを与えるコラーゲン、髪の毛の主成分のケラチン、どちらもタンパク質から作られるもの。そのため、タンパク質が不足すると肌のハリとツヤが失われたり、枝毛やうねりなどの髪のトラブルを引き起こす可能性も。つまり、健康で美しい体を保つためには、良質なタンパク質を継続的に摂取することが重要なんです。

1日の食事で必要なタンパク質をとることは難しい?

厚生労働省が策定している日本人の食事摂取基準によると、1日のタンパク質の推奨摂取量は、18歳以上の女性で約50g。ただ、定期的な運動習慣のある人の場合は、体重1kgあたり約2gのタンパク質が必要だという研究もあります。

タンパク質は肉や魚、卵、豆類、乳製品などに含まれているので、日々の食事から補うのがベスト。ですが、タンパク質が多いといわれる鶏むね肉の栄養価を見てみると、100gあたりに含まれるタンパク質は約22g。推奨量の50gなら、1日3食バランスよくとれば大丈夫そうですが、運動している場合の必要量となると、なかなか大変。また、そもそも食が細い人や、ダイエットで食事制限をしている人も、通常の食事では摂取量が不十分になりがち…。そんなときは、ビタミン不足を補うサプリメントと同じ感覚で、プロテインでタンパク質を摂取するのもひとつの手です。

モーニングプロフィーで継続的にタンパク質を摂取!

モーニングコーヒーのイメージ写真

そうした健康知識が広がるなかで、効率的にタンパク質を摂取する方法として“プロフィー”なるものが、欧米を中心にSNSでバズっています。Proffee(プロフィー)=Protein+Coffeeで、プロテインにエスプレッソやブラックコーヒーを混ぜたドリンクのこと。これを朝に飲む“モーニングプロフィー”が、健康志向の人たちの間で新習慣として根付きはじめているといいます。

朝の起床後は、体の中の水分や栄養素が枯渇している状態。もちろん、タンパク質も欠乏しています。そのタイミングで、飲みやすいプロフィーでタンパク質をチャージすることで、効率的な体づくりにつなげることが可能に。もともと、タンパク質には満腹感を得る効果があります。それに加えて、プロテインにはミネラルやビタミン、食物繊維などが含まれるものもあり、またコーヒーのカフェインには脂肪燃焼効果や筋力アップ効果もあるため、朝にプロフィーを一杯飲むことで、健康的な1日を過ごすために必要な栄養の多くが摂取できるんです!

マイプロテインのドリンクの写真

『マイプロテイン』のプロテインはフレーバーが60種類以上とバラエティ豊富。Impact ホエイ プロテイン (1kg )¥5,390/マイプロテイン https://www.myprotein.jp

プロフィーの作り方は、いたって簡単。ブラックコーヒーを用意し、そこにプロテインを入れてよく混ぜるだけ。コーヒー自体はアイス、ホットどちらでもOKです。ホットの場合は、淹れたてではなく、飲みごろの温度になったときにプロテインパウダーを入れるのがおすすめ。

使用するプロテインは、バニラ、キャラメル、モカなど、コーヒーと相性がいいフレーバーを選ぶのがおすすめ。ヨーロッパを中心に世界110カ国以上で人気の『マイプロテイン』には60種類以上のフレーバーがあり、コーヒーに合いそうなバリエーションも豊富。運動と一緒で、継続的にタンパク質を摂取できる習慣を持つことが健康につながるので、好みのフレーバーを追求したり、気分に合わせて味を変えたり、楽しめる要素があると続けやすいはず。

健康にも、美容にも、いちばん大事なのは栄養バランスのいい食事ですが、忙しかったり、食欲不振に陥ったりするとつねに万全というわけにはいきません。そんなときも体調を大きくくずすことなく健康をキープするために、こうした手軽に栄養補給できる選択肢を持っておくことが、現代人にとっては大切なのかもしれません。

構成・文/政年美代子 資料提供/マイプロテイン Ptotos by MadVector, Phawat Topaisan, momnoi / iStock / Getty Images Plus