右上から時計回りに、me and you 竹中万季さん、野村由芽さん、
クリエイターChiiさん、yoi種谷
3月8日(火)国際女性デー当日に、コミュニティメディアを運営する「me and you」の野村由芽さん、竹中万季さんとインスタライブを行いました! yoiからは、動画連載『Time to chill』を製作しているクリエイターChiiさんと、編集部の種谷が参加。今回のトピックは、「私たちのメンタルケア」について。yoiのテーマのひとつである「心」とme and youのテーマである「対話」を掛け合わせて4人でカジュアルに話しました。多くの方にご参加いただいたその様子をレポートします!
私たちも「心が疲れちゃうとき」あるよね
去年は会社の設立、今年はメディアの立ち上げと、ここ一年は特に多忙な日々を過ごしていたという野村さんと竹中さん。自身も心身の体調を崩した経験から、セルフケアを広める活動をするChiiさん。皆さんはどんなときに「心が疲れた」と感じるのでしょうか?
野村さん:私は「自分のペースでいられなくなる」ときに心が疲弊してしまうんです。物理的に時間がないというだけでなく「本を読むのにこのくらいの時間をかけたい」とか「ひとつの仕事をするのにこれくらいかけたい」というペースがあまりにも崩されてしまうと、ぐったりしてしまいますね。去年CINRAという会社を辞めて独立した背景のひとつにも、そういうスピード感を自分でコントロールできるようにしたい、という思いがありました。
竹中さん:今は二人で会社をやっていることもあって、もちろん忙しさはあるんですが「今日は体調が悪い」とか「もう少し期限を延ばそう」といったことを率直に話すようにしています。それだけでも気持ちがラクになるし、お互いにフォローし合うことが意識的にできているように思います。
Chiiさん:私はアメリカの大学に行っていたとき、心が疲弊しすぎて学校に行けなくなってしまったことがありました。その頃はまだメンタルケアという言葉も今ほど浸透していなかったし、そういうケアはPTSDやトラウマで悩む人のためのものだと思っていたから、なかなか悩みを口にはできなかったですね。
竹中さん:わかります、メンタルに関することだと、自分の悩みは大したことないんじゃないかと思っちゃう。
Chiiさん:当時は自分で改善策を探す元気もなくて。でも私の行っていた大学では、一定の期間、学校に来ない生徒は強制的にカウンセリングのクラスに入れられたんです。学校側が積極的にケアしてくれたこともあって、だんだんと社会との接点を持ちながら復活することができました。
種谷:日本の大学にもカウンセリングルームがあるというのは聞いたことがありますが、なかなか自分から行くのには勇気がいる…。
Chiiさん:ですよね。あのときも、強制してもらえたからこそ行けたというのはあると思います。
竹中さん:心のケアは、なかなか一歩を踏み出すのが難しいですよね。10代の頃、心が不安定だった時期があったんですが、そういう話をできる場所もなかった。検索とかもしてみたけれど、「自分はこれなのかな?」「あれなのかな?」と、結局どこに相談したらいいのかわからなくて。
野村さん:私も10年くらい前、前々職で会社を休んでいた時期がありました。復職するかどうかのタイミングで、会社にあるカウンセリングルームを利用したんですが、そこに行くまでも誰にも会わないように祈りながら、直通のトンネルがあればいいのに、と思いながらやっとたどり着いたのを覚えています。最近ではコロナウイルスの影響もあってか「心の不調は誰にでもありうるもの」といわれるようになってきた感じはありますよね。
落ち込んだときのための「小さなお守り」
心が疲れてしまうのは誰にでもあること。では、そんなときの自分とどう折り合いをつけて、どういたわっているのか、それぞれの向き合い方とお気に入りのセルフケアアイテムを教えてもらいました。
野村さん:私は、心が疲れたときに救いになる言葉や習慣をノートに書き留めています。昨年末、家族とすれ違いがあっていきなりガーンと落ち込んでしまったんです。そのとき、これまで「小さなお守りのような、日々のセルフケア」を大事にできていなかったなと気づいたんですよね。(竹中)万季ちゃんはそういうのをすごく大切にするタイプで、その影響もあって今では私も小さなケアを意識するようになりました。お茶とかアロマとかいろいろあるけど、最近すごくよかったのはにんにく注射(笑)。
種谷:にんにく注射ってそんなにいいんですか?!
野村さん:めっちゃよかったですよ! 「足が立つ!」みたいな感覚で、みるみる元気になった(笑)。あとノートに書いているのは、朝、せかされずにゆっくり散歩をするとか…。でもストックが尽きると怖いから、これからやってみたいことも書きためてる。
セルフケアのアイテムとしては、お茶もたくさん常備しています。最近好きなのは、月桃茶という沖縄のお茶。赤ワインの30倍くらいのポリフェノールが入っているらしく、香りもよくて、これを飲むとなぜか懐かしくて泣きそうになります(笑)。心のセルフケアでは「依存先がたくさんあるほうがいい」という話を聞いたので、小さくて頼りになることやものを、たくさん持つように心がけていますね。
野村さん愛用のノート
野村さんいわく「泣きそうになる」香りの沖縄の月桃茶
竹中さん:私もお茶が好きで、中でも『ゾネントア』のアソートパックがおすすめです! 女性のためのお茶、エネルギーのお茶、呼吸のお茶、断食のお茶、温めるお茶など、目的に合わせていろいろなハーブやスパイスが組み合わされていて。生理前でも安らげたりと、自分の気分や調子に合わせて選べるのがいいですよね。満月のお茶とか新月のお茶とかもあるみたいです。
種谷:そのお茶、気になります…! 私は『無印』のとうもろこし茶が好きです。むくみなどにも効くといわれているみたいで、これもそれこそ泣きそうになる懐かしい味がします(笑)。Chiiさんはどうですか?
Chii:お茶ではないんですが、寝る前にお湯にマヌカハニーとレモンを入れて飲むのにはまっています! 蜂蜜だから虫歯になっちゃうかな? と思ったんですが、口内環境にもいい作用があるらしくて。
竹中さんおすすめの『ゾネントア』のお茶
やっぱり頼れる、CBD
Chii:私は自分でもCBDのブランドを立ち上げてしまうくらいCBDが好きなんですが、『ENDOCA』のFACE&BODYオイルを最近愛用しています。というのも、自分の体を触ることってセルフケアにつながるんじゃないか、と思っていて。すごく忙しいときとか疲れているときって、自分の顔とか体すら見なくなりませんか? 以前落ち込んでいたとき、ふと鏡を見たら「自分の体あった」とハッとしたことがあって、それが自分を大事にしてあげようというスイッチになったんです。
このブランドは、引き締めとか美白とか謳っていなくて、そこも好きですね。本来セルフケアのためのはずなのに、もっと細くなるように、という気持ちでマッサージするのは、ちょっと違う気がしてしまうんです。いい香りだし、サラサラなテクスチャーで使いやすいですよ。
野村:Chiiさんが本当にセルフケアのことを考えて、今の活動をされていることが伝わりますね。私も同じく『ENDOCA』のLIP + SKINを愛用しています。日本だと鎌倉にお店があるんですが、完全予約制で一人一人ゆっくり話を聞いて、その人に合ったものをおすすめしてくれるそうなんです。すごくいいブランドだなと思って、自分のファーストCBDとしてこれを選びました。そのオイルも絶対買いたい!
Chiiさん愛用のCBDグッズ
野村さん愛用のCBDリップ
竹中:私、Chiiさんがプロデュースしていらっしゃるブランド『BeME』のCBDのフェイスマスク使ってみたんです。本当に素晴らしかったので感想を伝えたかった! 貼った瞬間に眠くなってしまって、すやーっと寝てしまったんです。同居人にも使ってもらったら、同じように気持ちよすぎて寝たらしく(笑)。美容のためだけではなく、そういうセルフケアの時間をもたらしてくれるアイテムでもあるなと思いました。
Chii:うれしい、ありがとうございます!!
ChiiさんがプロデュースするCBDフェイスマスク
自分を責めてしまうときは、小さな「褒め」を積み重ねる
今回のインスタライブにあたり、ストーリーでフォロワーの皆さんから質問を募集。その中から、ふたつのテーマをピックアップし、4人で向き合いました。
Q. 自分を責めてしまいそうになるとき、皆さんはどうしていますか?
Chii:自分を責めてしまう人って、成長意欲がすごくある人だと思うんです。私もすごく自分を責めがちなんですが、むしろそういう個性をプラスにとらえて、「私、いいとこあるじゃん」って発想を切り替えるようにしています。
野村:社会の善悪をすべて自分の中に取り込んでしまうと、けっこうつらくなってしまいますよね。だから、責めてしまう部分が自分にあったとしても、「それも自分」ととらえるようにしてみるとか。それから、以前心理学の本で読んだのは、自分を責めているときって、漠然と大きな概念で責めてしまうことが多いらしくて。なので、逆に具体的に自分を褒めてあげることも大事かなと。できるだけ小さい「褒め」を積み重ねるのがいいそうです。
種谷:先日とあるラジオ番組で、「ついていないことや不幸なことは誰にでもやってくることだから、その場からできるだけ早く抜け出せるようにすることが大切」と聞いて。責めてしまうことはしかたないことだから、そこから早めに立ち上がることを考えるといいのかなって思います。私は音声メディアが好きで、特にPodcastって本当にいろいろなコンテンツがありますよね。そのときの気分やモチベーションにぴったり合うものが見つかるし、いろいろな人の話を聞いて「自分の悩み以外のところでも世界は回っている!」と思うだけで少し心がラクになったりするので、おすすめです。
時間の流れは自分でつくっていくこと
Q. 忙しいとき、インプットとアウトプットのバランスをどう保っていますか?
竹中:私は、やらなきゃいけないことがたくさんあると、映画を見たいとか本を読みたいとか、やりたいことが何もできていないことに落ち込んでしまうことがよくあるんです。そうすると、仕事がどんどんタスクみたいになっていく。でも最近は「自分の時間の流れは自分でつくっていきたい」とすごく思っていて。私は考えを言葉にするスピードや本を読むスピードも早いほうではないのですが、「今日はこれができなかった」と自分を責めずに「普通の人は一週間でやることだけど、私は一カ月でできたらいいかな」と意識的に考えるようにしています。やることリストを作ることもあるんですが、それが達成できなかったとしても、それは悪いことではない、と未来の自分に向けてリストにあらかじめ書いておきます。
野村:私もずっとインプットばかりしていて、アウトプットが全然できていないなと気づいたときがあって、その頃から、「本当に今それをする必要があるのか」をすごく考えるようになりました。極端な話、「もう一度人生があるとしてもこれはやりたいことなのか」と意識して問うようにはしていますね。
種谷:なるほど…。とても興味深く聞かせていただきました! 野村さん、竹中さん、Chiiさん、本日はありがとうございました。またぜひ一緒に何かできたらうれしいです!
yoiのInstagramでは、ここで紹介しきれなかった、4人のおすすめセルフケアアイテムを全て紹介しています。そちらもぜひご覧ください!
企画・文/種谷美波(yoi)