エディターであり「uncrave WHITE」クリエイティブディレクターの東原妙子さん。実は無類の温泉&サウナ好き!そんな東原さんの「ととのう」リトリート旅の連載、第2回は世界遺産・知床の流氷を望む絶景サウナ&リゾートです。
こんにちは。
改めまして、ととのい中毒のエディター東原妙子(ひがしはらたえこ)です。
2024年もゆる~く生温かくよろしくお願いいたします♡
前回は屈斜路湖畔での雪見温泉をご紹介しましたが、連載2回目となる今回も引き続き道東の旅。
目指すは、オホーツク海の流氷を眺めながらサウナと温泉で“ととのう”「北こぶし知床 ホテル&リゾート」です。
真冬のオホーツク海で流氷ウォーク
2021年6月にリニューアルオープンした「北こぶし知床 ホテル&リゾート」は、北海道の世界自然遺産・知床半島にあるリゾートホテル。
目の前の海岸には1月下旬頃から流氷が接岸し、最盛期には一面氷で埋め尽くされた真っ白な大地のような光景を見ることができるんです!
ホテルへ向かう道すがら、まずは近くの海で流氷ウォーク!
氷の上をヨチヨチ歩く姿は、遠目でほぼペンギンでした(笑)。
※流氷の上での撮影は、専門家の助言の元に行っています。
「サウナシュラン」2年連続ランクインの名物サウナ!
さてホテルに到着したら、早速サウナへ!
“ととのい”旅のお目当ては、こちらにある2つのサウナ「UNEUNA(ウネウナ)」と「KAKUUNA(カクウナ)」です。
大きな窓からパノラマビューで切り取ったオホーツク海の風景がダイナミック!
例年2月ころには流氷が到来し、サウナからもその様子を一望できるそうで、今行くべき全国のサウナ施設「サウナシュラン」(サウナ界のミシュラン的な)でも2年連続ランクインした人気のサウナなんです。
大浴場内のサウナ(上)「KAKUUNA」と(下)「UNEUNA」。※写真は公式HPより
流氷をイメージした直線的なデザインの「KAKUUNA」と、木の洞窟をイメージした緩やかな曲線の「UNEUNA」は、最上階の展望大浴場の中にあり、午前と午後で男女が入れ替わるので、初日&翌日で両方を堪能することができました。
サウナストーブは、世界一のシェアを誇るHARVIA社製で、10分に1回のオートロウリュウもあり。ストーブ上のサウナストーンは、地下30㎞以上の深部にあるマグマから生成されたものを使用しているとか。
水風呂は15~16度と最適な状態だし、露天風呂スペースには外気浴用の椅子もあり、ととのい環境は万全!
大浴場の露天温泉。 ※写真は公式HPより
私がお伺いしたのは3月だったので、全面流氷ビューではありませんでしたが、それでも流氷のワイルドな存在感をあちこちに感じることができました。
新客室「サウナ付スパスイート」で“ととのい”三昧♡
そして昨年、サウナーには垂涎の「オホーツク倶楽部・サウナ付スパスイート」が誕生! 今回はそちらのお部屋に宿泊しました。
ぬくもりを感じるダークカラーの木材を基調にラグジュアリーにまとめられた新しい客室には、専用のセルフロウリュウ式サウナと水風呂を完備!
客室サウナのすぐ横はテラスになっていて、温泉露天風呂と外気浴スペースも。
プライベートな特等席で、流氷と星空を眺めながら、好きなときに好きなスタイルで“ととのい”放題♡という、ちょっともう何で俗世に戻らなくちゃいけないのかわからなくなるくらい極楽浄土な時間でした。
それなのに今回うっかり由美かおる的入浴シーンを撮り忘れてしまい…。楽しみにしてくださっていた方々に心からお詫びいたします(多分まったく問題ない)。
幅広い世代が楽しく過ごせる、館内施設も充実
食事は北海道の豊かな食材をふんだんに使ったオープンキッチンスタイル。カウンターで自分で料理をオーダーするのも、またかしこまらずいい雰囲気。
ホテル内には景色を眺めながらの屋外足湯スペースや、ライブラリー、流氷の展示などもあり、子どもからシニアまで幅広い世代が楽しんでいました。
北海道はサウナの本場フィンランドの気候とよく似ていて、なかでも知床は北欧やカナダと緯度が近いことから、こちらのホテルでは、知床を「サウナの聖地」にすることを目指しているんだそう。
『ゴールデンカムイ』の世界! 翌日は博物館 網走監獄へ
翌日は、博物館 網走監獄へ。
旧網走刑務所で実際に使用されていた建物を移築した日本唯一の監獄博物館で、広い敷地内には、重要文化財が8棟、登録有形文化財が6棟と歴史的価値が高い建築物が点在しています。
中に入れば、そこはまさに漫画『ゴールデンカムイ』の世界観そのもの。
最初、ロウ人形を本物だと思ってしまい「わ、中におじさんがいる!」と叫んでしまったほど(笑)。
実はそんなに期待しないで行ったのですが、そこは漫画ヲタクの性で、あまりのリアルさに大興奮で満喫してしまいました。
当時の囚人たちの暮らしをこっそりのぞき見しているような気分に。
旅の最後のランチは、網走の林の中にぽつんと建つ古民家で手打ちの十割そばを。ぶりんぶりんの牡蠣が絶品!
食べている最中、大きな窓の外でリスや猪が通りすがっていくという疑似的なアウトドア感もオツだったなぁ。
網走にある「そば切り温」でいただいた厚岸産牡蠣のつけもり。
そんなこんなで無事に終わった北海道2泊3日のリトリート旅。
第1回でご紹介した「ワッカヌプリ」と、今回ご紹介した「北こぶし 知床 ホテル&リゾート」。
それぞれ違うタイプの2つの宿でしたが、ここでしか味わうことのできない圧巻の大自然を堪能した温泉&サウナ体験で、心身ともにすっかりととのった旅でした♡
画像デザイン/齋藤春香 イラスト/木村美紀撮影・構成・取材・文/東原妙子