「初心者だけど、日帰り登山で癒されたい!」そんな女性におすすめしたい、都内から日帰りで気軽に楽しめる“ひとリート登山”。おすすめスポットから登山向きウエアまで心も体も癒されるひとリート登山を詳しくご紹介!
「ひとリート」とは… 半日~日帰り・1泊2日程度の「一人で楽しむリトリート体験や旅」を表す造語。yoi発の、心と体のセルフケアに役立つ時間の使い方です。
- 【日帰りでひとリートできる登山スポット】絶景・温泉・グルメを満喫。初心者にもおすすめ!
- 1. 【東京都】サクッと富士山ビューを満喫できる「景信山」
- 2. 【神奈川】下山後は箱根温泉も楽しめる「金時山」
- 3. 【神奈川】湯河原温泉も堪能できる「幕山」
- 4. 【長野】ゴンドラでラクラク! 花畑に出合える「入笠山」
- 5. 【長野】おいしいボルシチランチも堪能できる「霧ヶ峰」
- 【日帰り登山でひとリート】女性が一人で山を楽しむには? 初心者用持ちものリストつき!
- 1. レインウェア
- 2. メリノウールのトップス
- 3. 防水機能つきシューズ
- 4. LEDヘッドランプ
- 5. 登山用の地図アプリ
- 6. モバイルバッテリー
- 7. ショルダーストラップつきスマホケース
- 『アークテリクス』のリュックやTシャツは登山初心者の強い味方!
- 登山におすすめ!「ザ・ノース・フェイス」と「ミレー」の高機能ウェア&アイテム
【日帰りでひとリートできる登山スポット】絶景・温泉・グルメを満喫。初心者にもおすすめ!
一人旅ブロガー
山形県生まれ。温泉宿に泊まるのが好きで、山麓の温泉宿をめぐるうちに「歩いてしか行けない温泉宿」に憧れを抱き、2011年から登山をはじめる。2020年には、初めての著書『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』(KADOKAWA)を出版。
1. 【東京都】サクッと富士山ビューを満喫できる「景信山」

月山さん 高尾山にはすでに登ったことがあって、「次はもう少しだけレベルアップしたい」と思っている人にぴったりの山です。都内からアクセスもよく、富士山がきれいに見えるのも大きな魅力。
特におすすめなのが、山頂にある茶屋「三角点かげ信小屋」。週末限定で営業していて、名物のなめこ汁と山菜の天ぷらは、疲れた体をじんわり癒してくれる味わいです。これを楽しみに通うリピーターが多いのも納得!
さらに、山頂にはトイレもあるので、初心者も安心できるポイント。帰りのバスの時間も調べて、余裕のある登山計画をおすすめします。
景信山(南東尾根コース)
アクセス:登山口へは、高尾駅北口からKEIOバスで約20分「小仏」で下車後、徒歩約5分
距離:約4.6km
時間:約1時間(片道)
2. 【神奈川】下山後は箱根温泉も楽しめる「金時山」

月山さん 金時山は、高尾山と同じくらいの難易度で登りやすいけど、山頂からの富士山の見え方がダイナミックで感動レベル!
山頂にトイレがあるのも安心ポイントだし、なにより下山したらすぐ箱根なので、温泉で疲れを癒せるのがひとリート的に最高。余裕があればそのまま一泊するのもいいですよ。
金時山(金時登山口コース)
アクセス:登山口へは、箱根湯本駅から箱根登山バスで約25分「金時登山口」で下車後すぐ
距離:約3.9km
時間:約1時間30分(片道)
3. 【神奈川】湯河原温泉も堪能できる「幕山」

月山さん 幕山は「自然とお花をのんびり楽しみたい日」にぴったり。登って下りて2時間かからないくらいで、登山道も整備されているから歩きやすいです。
ルートの途中から見える相模湾の景色が本当にきれいで癒されます。バスの本数が少ないので、わたしは湯河原駅からタクシーか、30分くらい散歩して登山口まで行くのが定番。
下山後に湯河原温泉へ直行できるのも最高のひとリートになります!
幕山(幕山登山口コース)
アクセス:登山口へは、湯河原駅から箱根登山バスで約15分「幕山公園」で下車後すぐ
距離:約2.7km
時間:約1時間(片道)
4. 【長野】ゴンドラでラクラク! 花畑に出合える「入笠山」

月山 長野と聞くと少し遠く感じるかもしれませんが、新宿を7時台に出発する特急あずさ3号に乗れば、乗り換えなしで行けるので、実は意外と行きやすい場所なんです。
富士見駅からは、ゴンドラがある「富士見パノラマリゾート」まで無料のシャトルバスも運行されており、公共交通だけでもラクにアクセスできるのがうれしいポイント。
登山道の途中には「ヒュッテ入笠」という山小屋があり、名物のビーフシチューをはじめ、手作りのあたたかいランチが登山者の体と心を優しく癒してくれます。
入笠山(ゴンドラ山頂駅発着コース)
アクセス:ゴンドラ乗り場へは、富士見駅から富士見パノラマリゾート無料送迎バスで約10分
距離:約3.8km
時間:約1時間(片道)
5. 【長野】おいしいボルシチランチも堪能できる「霧ヶ峰」

月山 都内からなら、特急あずさで上諏訪駅まで行き、そこからバスで登山口の「車山肩」へ向かうのがおすすめ。アクセスしやすいのに、道中はずっと絶景が続いていて、夏には高山植物が咲き誇り、心がふっと軽くなるような美しさです。
バス停すぐそばにある山小屋「ころぼっくるひゅって」のボルシチとトーストは、霧ヶ峰を訪れたら絶対に食べてほしい名物!
下山後は、上諏訪の温泉街で日帰り入浴を満喫するのもお決まりコース。自然と温泉、両方を楽しめるお気に入りのひとリートプランです。
霧ヶ峰(車山肩バス停発着コース)
アクセス:登山口へは、上諏訪駅からアルピコ交通バスで約40分「車山肩」で下車後すぐ(バスは季節や曜日などによって運休となります。事前にご確認ください)
距離:約3.9km
時間:約45分(片道)
【日帰り登山でひとリート】女性が一人で山を楽しむには? 初心者用持ちものリストつき!

——グループでの登山と一人の登山、それぞれどんな楽しみがあると思いますか?
月山 グループ登山は、その人との会話や時間を楽しむもの。でも、一人だと違います。歩きながら、自分の内側と自然に向き合えるんです。
「仕事がうまくいかないなぁ〜」とか、「ブログどうしようかな」とか、最初は山に関係ないことばかり考えているんですけど、だんだんどうでもよくなってくる。
ふとアイディアが浮かんだり、気持ちが前向きに整理されたりする。 普段なら見て見ぬふりしているモヤモヤも、山を歩きながらなら、静かに向き合えるんですよね。
——一人で登山したときは、山ではどんなふうにすごすのが好きですか?
月山 わたしは、ただ歩くのが好きなので、特別なアクティビティをするわけじゃないんです。高山植物を眺めながら、のんびりと一歩一歩進む時間が、本当に心地よく感じます。
山頂に着いたら、持ってきた好きなパンと、家で淹れてきた紅茶でひと息。景色を写真におさめたら、あまり長居はせず、すぐに下山します。

——下山後は、どんなひとリート時間をすごしていますか?
月山 日帰り登山のあとは、まず温泉へ。山道を歩ききったあとの温泉は、まるでごほうびのようで、湯気の向こうに広がる山並みを眺めながら、ゆっくりと体を癒します。汗も疲れも、湯に溶けるようにじんわりとほどけていくこの瞬間が、たまらなく好きです。
もし一泊できる余裕があるなら、ぜひ温泉宿に泊まる計画を。夕暮れどき、露天風呂から茜色に染まる山の稜線を眺めながら、静かに一日を振り返る。そんなひとときに、心から「今日もいい一日だったな」と、思えるのでおすすめです。

1. レインウェア
一人で山へ登るのに欠かせない必須アイテム。雨を防ぐだけでなく、防寒着や非常時の保温代わりにもなる、まさに“万能の一着”です。選ぶなら、防水透湿性の高い素材のレインウェアがおすすめ。防水性と通気性のバランスがいいほうが、長時間の山歩きでも快適にすごせます。
2. メリノウールのトップス
わたしが愛用しているのが、メリノウール素材のTシャツやインナー。 『スマートウール』、『アイスブレーカー』、『Ibex』などのメリノウール専門ブランドのアイテムは、肌触りがまるでシルクのように滑らか。汗をかいてもにおいがほとんど気にならないので、夏でも快適です。
3. 防水機能つきシューズ
軽めの山や観光地的な山なら、本格的な登山靴にこだわる必要はないと思います。それよりも大事なのは「防水機能があるシューズ」を選ぶこと。コスパを重視するなら、『MIZUNO』の防水モデルなら8千円台から手に入るので、登山デビューにもおすすめ。
4. LEDヘッドランプ
初心者向けの山でも、下山が遅れると暗くなってしまうことがあるので、両手を空けたまま道を照らせるヘッドランプは必携。
5. 登山用の地図アプリ
初心者の方におすすめなのは「山と高原地図」。このアプリに載っているのは、基本的に多くの人が登っているメジャーな山ばかりなので、初心者のうちは「山と高原地図に載っていない山には行かない」というルールを決めておくと、安全基準にもなりますよ。
6. モバイルバッテリー
地図アプリを使ったり写真を撮ったりすると、スマホの電池がどんどん減ります。わたしは、スマホを2回フル充電できるくらい大容量のバッテリーを持ち歩いています。
7. ショルダーストラップつきスマホケース
登山中は、写真を撮ったり、地図アプリを確認したりと、スマホを手に取る機会が意外と多いものです。スマホケースに取りつけたストラップを首からかけておけば、うっかり手を滑らせても、スマホが落ちる心配はなくなります。
『アークテリクス』のリュックやTシャツは登山初心者の強い味方!
登山に挑戦したのは群馬県と長野県にまたがって位置し、浅間山に隣接する黒斑山(くろふやま)。
北陸新幹線を使い、東京から1時間15分ほどの佐久平駅で下車し、そこから車で約40分の場所にある高峰高原ビジターセンターが山登りのスタート地点です。

入山前に、バックパックやウェアの最終調整。今回、着用したのは、湿気コントロール機能や通気性、肌触りの柔らかさが特徴のトップス「ティーマ クルー」に、パフォーマンス重視で動きやすさを追求した『アークテリクス』最軽量パンツ「ガンマ ライトウェイト パンツ」。いずれも、リサイクル素材を使用し、夏のアクティビティを快適にする高い機能性が魅力です。

そして、バックパックは日帰り登山に最適な「エアリオス 18 バックパック」。軽くて丈夫なうえ、肩ひもの長さを上部と下部の2か所で調節することができ、ポケットの位置やフィットを自分に最適化できる優秀なアイテムです。

登りの道中で特に感動したのが、バックパックのストレスがまったくなかったこと。幅広な肩ひもは食い込まず、自分の体にフィットしているおかげで、普段は疲労感を感じやすい腰もノンストレス。
また、動きながら取り出しやすい位置にあるポケットのおかげで、スマホや水筒もスムーズに出し入れできました。
登山におすすめ!「ザ・ノース・フェイス」と「ミレー」の高機能ウェア&アイテム

ジャケット¥42350・ショートパンツ¥19800・バックパック¥28050/すべてミレー・マウンテン・グループ・ジャパン カスタマーサービス(ミレー) 中に着たシャツ¥17600・腰に巻いたシャツ¥14300/ともにエル・エル・ビーンカスタマーサービスセンター(エル・エル・ビーン) ソックス¥2750(フィーチャーズ)・バックパックにつけた双眼鏡¥16500・双眼鏡ストラップ¥4950(ともにノックスプロヴィジョンズ)/以上アルコインターナショナル ハイキングブーツ「X ULTRA 360 MID GORE-TEX」¥20900/サロモンコールセンター(サロモン)
登山着でもっとも重要視したいのは、体温調節。気温の変化や標高などによって寒暖差があるため、すぐに着脱できるウェアを重ね着して。ジャケットなどのアウターレイヤー、シャツ類のミドルレイヤー、そしてインナーなどベースレイヤー。主にこの3種類に分けてレイヤードを。
アウターレイヤーは、雨や風、ときには雪にも対応できる機能性を備えたジャケットを用意。防水性や吸水速乾性、防風性などに特化したファブリックを選んで、急な天候の変化に備えよう。
ミレーのシェルジャケットは、防水加工を施した表地と快適性を備えたトリコット裏地でメンブレンを挟んだ3層構造。耐水圧30,000mmと優れた透湿性で、1日中続く長雨や激しい暴風雨にも耐えられる。

ジャケット¥42350・ショートパンツ¥19800/ともにミレー・マウンテン・グループ・ジャパン カスタマーサービス(ミレー) 中に着たシャツ¥17600・腰に巻いたシャツ¥14300/ともにエル・エル・ビーンカスタマーサービスセンター(エル・エル・ビーン) ソックス¥2750(フィーチャーズ)/アルコインターナショナル ハイキングブーツ「X ULTRA 360 MID GORE-TEX」¥20900/サロモンコールセンター(サロモン)
ファッションシーンでも大人気のサロモンは、ミドルカットのハイキングシューズ「X ULTRA 360 MID GORE-TEX」。全地形対応の Contagrip® や 防水性に優れたGORE-TEXなどを備えた、初心者から上級者まで万能な一足。

バックパック¥28050/ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン カスタマーサービス(ミレー) バックパックにつけた双眼鏡¥16500・双眼鏡ストラップ¥4950(ともにノックスプロヴィジョンズ)・ステンレスボトル(24oz)¥6380(ハイドロフラスク)/以上アルコインターナショナル ネームタグ¥330/プロップスストア キャップ¥7150/フレッシュサービス ヘッドクオーターズ(フレッシュサービス)
防寒着や日焼け止め、マット、エマージェンシーシートなどさまざまな装備で臨みたい登山。30+5Lと幅広いシチュエーションに対応するミレーの「サースフェー NX 30+5」は、ロングセラーをリニューアルしたモデル。ボディに使用しているCORDURA®ナイロン素材は、シリコン加工を施すことで、耐水圧1,500mm以上と撥水性能が大幅に向上している。

ジャケット¥41800・中に着たシャツ¥20900・パンツ¥17600・バックパック¥20900・ソックス¥3300・シューズ¥20790/以上ゴールドウインカスタマーサービスセンター(ザ・ノース・フェイス) 頭に巻いたバンダナ¥2500/プロップスストア
MM6 メゾン マルジェラなどファッションブランドとのコラボレーションも有名なザ・ノース・フェイスは、アウトドアブランドの代表格のひとつ。気軽に取り入れられて普段着にも使えるのは大きな魅力。
ブルーとボルドー、イエローのどこか懐かしさを覚えるレトロな色の組み合わせも、アウトドアウェアなら気兼ねなくトライできるのもポイント。長時間移動を想定した防水のシェルジャケットは、生地に20デニールのGORE-TEX PRODUCTS マイクログリッドバッカーを採用。

ジャケット¥41800・パンツ¥17600・ソックス¥3300・シューズ¥20790/以上ゴールドウインカスタマーサービスセンター(ザ・ノース・フェイス)
リサイクルナイロンとポリウレタンを使用したパンツは、高いストレッチ性でニットのような伸縮性を持つ1本。立体的なパターンも特徴で、膝が曲げやすいように切り替えているのも、着用シーンを想定している。ハーネスをつけることも想定し、あえてバックルを設けず、ウエストゴムでイージーなはき心地に。