2023年9月の第1回開催に続き「第2回フェムテック&フェムケアアワード」を国際女性デーである3月8日からスタート。今回は25人の“フェムテック賢者”たちが、2023年3月以降に発売されたフェムテック&フェムケア商品の中でおすすめアイテムを選出。yoi編集部で行われた「お試し会」と愛用品アンケートで集まった厳選アイテムをお届けします。この記事ではフェムテック賢者、近藤佳奈さんの個人賞を3アイテム発表!
フェムテック賢者はこの人! 『fermata』COO・近藤佳奈さん
fermata株式会社 COO
1989年生まれ。神戸大学卒。ピクシブ株式会社で新規事業立ち上げ、企画営業、サービスディレクションを担当後、2015年から株式会社ディー・エヌ・エーへ。動画配信サービス「SHOWROOM」チームにDeNAグループからのスピンオフを経て約4年半在籍。マネージャーとしてビジネスおよびプロダクト開発を担当した。2019年12月、fermataに参画。COOとして事業執行を統括する。
近藤佳奈さんのフェムテック個人賞①エリスショーツ/エリス
エリスショーツ (4個入) オープン価格/エリス
夜用ナプキン(「エリス 新・素肌感 多い日の夜用 羽つき」)と比較して、吸収量3枚分、12時間交換不要の吸収力をもつ生理用ショーツ型ナプキン。下着のようなはき心地を目指した、厚さ2.9mmの新開発の"超うす型設計"を採用し、量が多い日のドバッと経血もしっかり吸収。
近藤さん:初めて知ったときは、果たして日常で使うだろうか?と懐疑的だったのですが、能登半島地震を機に防災バッグを見直し、改めてこのアイテムの安心感に気が付きました。就寝中や仕事のシーンでももちろんですが、震災などでナプキンを替えたくても替えられないという状況下においても“12時間交換不要”は心強いです。
ちなみに私は、防災バッグに2枚スタンバイさせています! 長時間の避難や、厳しい環境での待機を余儀なくされたら、きっと心強い味方になってくれるはず。
近藤佳奈さんのフェムテック個人賞②ソフィ®シンクロフィット 特に多い昼用/ソフィ
ソフィ®シンクロフィット 特に多い昼用 (10ピース) オープン価格/ソフィ
体にはさむタイプの生理用品『シンクロフィット』が、現行品の約1.2倍の吸水率と、ぴったりフィットして動いてもモレにくい吸収体構造設計でリニューアル。使用後は、個別ラップと製品のどちらもトイレに流せるため利便性も◎。
近藤さん:こちらも年始の震災で価値を再発見したアイテムです。日常、災害時問わず、できるだけ心身に負担をかけないように薄手の吸水ショーツで過ごしたいけれども、いざというシチュエーションでは、洗い替えの必要な吸水ショーツだけでは対応が難しいかもしれません。とはいえ、使い切りのナプキンは肌に合わなかったり、避難所でのゴミ捨ての課題もあったりして、大量に備えるのは自分に向いていない気がしました。
シンクロフィットは、包装紙も含めてトイレに流せる点に、あらゆる場所での使用イメージがわき、最大の魅力を感じます。吸水ショーツ、タンポンと合わせて防災バッグに10枚ほど(1周期の生理で自分が使う枚数)入れています。
近藤佳奈さんのフェムテック個人賞③ザ・サプリメント Fe/Bé-A
ザ・サプリメント Fe (30袋/30日分)¥4750/ Bé-A
「ザ・サプリメント Fe」は、鉄の吸収率に着目し、EU規格の厳格な管理のもと生産されたデンマーク産豚由来の高品質なヘム鉄を採用。そのほか、亜鉛、葉酸、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンDを配合し、栄養の不足を効率よくサポートしてくれます。
近藤さん:fermataが今年2月に開催した『Femtech Fes!』で、更年期と、その先の50年続く女性の人生について取り上げた際に、骨粗鬆症について調べたのがきっかけでこのアイテムに興味を持ちました。女性は閉経を機に骨密度がガクッと下がる人が多いそうで、貧血の女性は骨密度が低いというデータもあるそう。
骨粗鬆症を治療するフェムテックデバイスも登場しているのですが、同時に、何よりも閉経前にどれだけ対策できているかが重要だと改めて認識しました。サプリはこれまで飲んだことがなかったのですが、ベアは信頼できるチームが手がけているので、安心して取り入れられたのもポイント。
毎月訪れる月経のタイミング、特に経血量が多いとされる2~3日目は経血と一緒に鉄分が失われているので、その日だけでも意識して鉄分を補給するようにしています。忙しいと毎食後にサプリを飲むというのも躊躇しがちですが、こちらは1日に一袋だけでOKなのもうれしい!
画像デザイン/坪本瑞希 取材・文/木土さや 企画・構成/木村美紀・種谷美波(yoi)