肌に負担となる成分を使わず、製造工程や処方も透明性を持ち、さらに地球環境にも配慮して作られたミネラルコスメ。そんなクリーンビューティのパイオニアと言われている『ベアミネラル』のコスメが、今、“肌に優しい”という観点で、がん治療中の女性たちの間で人気を呼んでいます。

国際女性デーに向け、がんを経験した女性たちによって運営される情報サイト「Cancergift.co (キャンサーギフト)」とベアミネラルが連携。オンラインで、“がんと向き合う女性のための艶メイクセミナー”を3月2日に開催しました。がんと向き合う女性のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上と、「美しくありたい」という気持ちを応援するイベントの模様をレポートします。

がんを経験したパーソナルメイクトレーナー・池内ひろこさん

パーソナルメイクトレーナー 池内ひろこさんの写真

メイクセミナーの講師を務めた池内ひろこさんは、「人生は“メイク”で変えられる」を信念に、マンツーマンのメイクレッスンのほか、コンテストのバックステージディレクター、コラムニストとしてメディアで情報発信も行なっています。

明るい笑顔とポジティブな人柄が魅力の池内さんですが、2年前にがんを発症。その経験を次のように語ります。
「私は幼い頃、自分の容姿にコンプレックスを抱いていて、『メイクで美しくなって自分を好きになりたい』と思ったことがきっかけでメイクにハマっていきました。会社員として働きながらメイクスクールに通い、技術を習得。その後、美容部員やメイクスクールの指導員を経て、プロのヘアメイクとして独立しました。

そして、ようやく仕事が波に乗り始めた35歳のとき、乳がんが判明。片側の乳房を全摘出し、術後は左右非対称な自分の体に対する喪失感、『もはや女性ではなくなった』という欠落感にとらわれていました。

ですが、時間とともに『失ったものを嘆くのではなく、今ある美しさを愛したい』と思うように。このとき、“自分を好きになるためのメイク”が私の原点だったと思い返すことができ、改めて『今持っているものの魅力を引き出すメイク』を多くの女性に伝えていきたいと考えるようになりました」(池内ひろこさん)

気持ちを上向きにしてくれる、ツヤをアップするメイク術

メイクセミナーで使用するベアミネラルのコスメたち

メイクセミナーで配布されたベアミネラル製品のサンプル。

今回のオンラインセミナーは、がんを患っている方、がん経験者、その家族や友人を対象に開催。参加者からは、メイクに関するさまざまな悩みが寄せられました。特に多かったのが、



・抗がん剤の影響で、シミができたし、肌がくすみやすくなった
・肌が敏感になり、今まで使っていた化粧品が合わない
・エイジングのスピードが速くなった気がする
など、メイクの土台になる“肌”についての悩みでした。それを踏まえて、池内さんによるメイクレクチャーがスタート。

「まずお伝えしておきたいのが、スキンケアのあとには日焼け止めを塗りましょうということ。日焼け止めは1㎠あたり2㎎塗らないと期待できるUVカット効果が得られません。日焼け止め成分が含まれていても、メイク下地を薄く塗っただけでは不十分な場合がほとんどです。比較的肌に優しい、紫外線吸収剤が入っていない日焼け止めを選んで使ってください」(池内さん)

ファンデーションの塗り方をレクチャーする池内さん


POINT 1.【肌に優しいミネラルファンデーション】

ベースメイクのカギとなるのが、ベアミネラルのアイコンともいえる「オリジナル ファンデーション」。5種のミネラルだけで作られ、保存料など余計なものがいっさい入っていないため、治療中の敏感肌にも使えるファンデーションです。肌トラブルをカバーして肌をきれいに見せるのはもちろん、大気中の汚れや乾燥といった外的ダメージから肌を保護する効果も。

「パッケージのフタにパウダーを出し、ブラシを垂直に当てて抹茶を点てるようにくるくる。こうすると、パウダーがクリーミーな質感に変わっていきます。ファンデーションを塗るときのポイントは、まず目頭・目尻・小鼻を結んでできる三角形の部分をカバーすること。ここさえ整えば、肌全体がきれいに見えます。この三角形のすぐ外側にブラシを当て、顔の中心に向かって円を描くようにくるくる動かして塗っていきます。

“久しぶりの外出だからしっかりメイクしたい”という日は、3回でも5回でも、このくるくる塗るステップを繰り返して、きれいな肌をつくりましょう。逆に“なんだか疲れてるな”って日は、1回だけでも大丈夫。何もしない状態より、肌にちょっとツヤが出るだけで気持ちが上向くこともありますから」(池内さん)

ベアミネラルのリップを手に持つ池内さん


POINT 2.【きれいな色とツヤのチーク&リップで笑顔をつくる】

池内さんによると、メイクの癒やし効果を実感しやすいのがチークとリップ。気持ちがふさぎ込んでしまうようなときこそ、メイクによる色の力を味方につけたいもの。

「チークは、ニコっと笑った状態で乗せる位置を確認します。頬の一番高い位置より指1本下側で、黒目より外に、だ円形に乗せましょう。こうして笑顔でメイクすると、自然と楽しい気持ちが湧いてくるはず! そして、免疫力が下がって乾燥しやすくなった唇は、トリートメント効果のある『ミネラリスト リップ グロスバーム』でツヤとうるおいを足します。血色感とツヤが加わると、いきいきした印象になりますよ」(池内さん)


ベアミネラルのコスメでメイクした池内さんの写真

今回のセミナーで使用した、ベアミネラルのコスメでメイクした池内さんのお顔がこちら↑。頬には上品なツヤとソフトな血色感があり、みずみずしいリップも素敵です! 安心して使えるコスメと簡単なメイクテクニックで、ぐっといきいきした表情に。気持ちが前向きになるメイクのパワーを改めて実感するセミナーでした。

がんになったからこそ得られる「キャンサーギフト」とは?

キャンサーギフト

今回、ベアミネラルとともにメイクセミナーを主催したのが、“がんを経験した女性たち”による、“がんと向き合う女性”を応援する患者団体「Cancergift.co」。名前のキャンサーギフトとは、“がんになったからこそ得られたこと”を意味しています。

「Cancergift.co」代表の太田由貴さんは、がんになってから、同病の方とのつながり、がん患者として情報発信ができる活動の場、子どもが自主的にサポートしてくれて成長する場面が見られたことなど、新たな機会がどんどん増えていったそう。失うばかりでなく、得られるもの=キャンサーギフトがあると気づけたと語ります。

日本では2人に1人はがんを経験するといわれ、誰にとっても身近な病気になっています。がんになったことで、肌に負担の少ないコスメを探しはじめる。「ベアミネラル」のように肌に優しく、地球環境にも配慮されたものを選ぶ。そうして自分がとった行動が社会にとってもプラスに働く――。メイクを通して生まれるそんな好循環も、キャンサーギフトのひとつかもしれません。


■ベアミネラル https://www.bareminerals.jp
■Cancergift.co https://cancergift.co

取材・文/政年美代子