yoiで提案しているファッションウェルネスを軸に、ライター堀越さんが今気になるアイテムを試着、リアルな使用感をお届けする連載『着心地のいい服 Dig&Report!』。ファミリーマートが販売する『コンビニエンスウェア』。新作のポロシャツやタンクトップ、フォトTまでレビューを詳しくご紹介!
『コンビニエンスウェア』とは
『ファミリーマート』が販売するウェアシリーズ。毎日着たくなるデザインを目指し、暮らしを支える機能を低価格で提供。『FACETASM』を手掛けるファッションデザイナーの落合宏理氏と共同で開発を行っており、シャツやソックスなどジェンダーレスなラインナップを展開している。2023年と2024年の国際女性デーに発売された吸水ショーツなど、シーズンごとの新作も注目を集める。
「ボタンダウンシャツ」

ボタンダウンシャツ ¥3990/ファミリーマート(コンビニエンスウェア)

M・Lの2サイズ展開されており、身長170cmの私が着用したのはMサイズ。ユニセックス展開なので、少しゆったりめのシルエットです。私は腕が長いので、だいたいウィメンズのMサイズだと袖が足りないことがほとんどですが、こちらは手の甲にかかるしっかりめの長さ。肩のラインは少し落ちますが、身幅が余りすぎることもなく、メンズを着たときに起こりがちな“着られてる感”はほぼありません。
普段使いに落とし込むなら、ボタンを外して袖をまくる少しラフな着こなしがよさそう。もちろんお仕事にも使えますが、ボタンダウンシャツなのでお堅い印象にはならず、花柄のスカートにもしっくり。小さく折り畳んだ状態で販売されているので畳みジワは若干気になりますが、デイリーウェアなら許容範囲内! 「お仕事で急遽シャツが必要になって……」というシーンなら、上にジャケットをはおるか、一度アイロンがけするのがおすすめです。

襟元に寄るとこんな形。細かなステッチが入っています。素材もUSAコットンならではのハリとコシのある高密度な生地で着心地がいい。実は形態安定加工が施されているので、お洗濯の後もシワになりにくいそう。
よ〜く見ると、ボタンに「CW(Convenience Wearの頭文字)」と刻印されていて、コンビニで購入できるとは思えないこだわりぶり。そもそも「コンビニエンス」には、「便利なもの、手間がいらない、重宝な」という意味がありますよね。まさにこのシャツのことじゃないか!と納得しました。一枚持っておくと何かと使える白シャツの選択肢に『コンビニエンスウェア』大アリです。
「ジョガーパンツ」

ジョガーパンツ ¥2990/ファミリーマート(コンビニエンスウェア)

素材はナイロンとポリウレタンなのでとにかく軽い! シャカシャカとした風通しのよい履き心地で、暖かくなってくる春頃から活躍しそうな予感です。そして驚いたのは、コンビニで買えるクオリティとは思えないほどきれいなシルエット。腰まわりはゆったり、足首に向かって細くなるテーパードタイプで、カジュアルに転びすぎません。

ウエストと足首にはアジャスターがついていて、体型や靴、シーンに合わせて微調整できるのは嬉しいですよね。コンビニで販売していてあまりサイズを多く展開できない分、どんな人でも使いやすいように工夫されているんだな、と感じました。
撥水とUVカットもできる素材で、ストレッチも効いているので動きやすく、“欲しい機能が全部入り”といったつくり。普段使いはもちろん、軽めのスポーツやアウトドアにも使い勝手がよさそう。私的・この夏のヘビロテパンツになりそうです!
「キャップ」「ハット」

ハット ¥1998/ファミリーマート(コンビニエンスウェア)

キャップ ¥1998/ファミリーマート(コンビニエンスウェア)

ベーシックなシルエットでとにかく使いやすそうなキャップ、カラーは黒のみで、57-59cmのワンサイズ展開です。素材は綿100%で、コットンならではのほどよいハリ感。ジェンダーレスかつシーズンレスに使えそうですね。

ワンサイズ展開ではありますが、後ろの面ファスナーで多少のサイズ調整は可能です。特長は、いい意味でとても“普通”なこと。シンプルだからといってチープさもなく、誰が被っていても違和感がないのは『コンビニエンスウェア』の真骨頂とも言えそう!

続いては「ハット」を試着。こちらも59cmのワンサイズ展開なのですが、本体にコードが通してあり、後ろのアジャスターで調整することができます。シルエットは少し浅めで、つばも小さめ。コンパクトな印象ですね。

こちらはポリエステル94%とナイロン6%の素材なのですが、もうとにかく薄くて軽い!! 小さなジップバッグに入れて販売されているのを見てもわかりますが、かなりコンパクトに折りたためてバッグやポケットにも入ります。マットなシャカシャカ素材でシワにもなりにくく、少しでも荷物を減らして身軽に過ごしたい旅行やレジャーにぴったり。
そして個人的に推したいポイントは、「キャップ」も「ハット」も洗濯機で洗えるところ! 頭皮って想像以上に汗をかくし(特に私は汗っかきなので)、内側におでこのファンデーションがついてしまいがちなのです。だから夏場に被った帽子は、帰宅と同時に除菌&消臭スプレーをシュッシュして、数回被ったら形が崩れないように手洗いしています。これが結構な負担…。汗かいた〜!と思ったらネットに入れて洗濯機にポイっとできるのは、気持ち的にもかなり楽になりそうです。
「リブタンクトップ」「デニムショートパンツ」

デニムショートパンツ ¥2990/コンビニエンスウェア

わかるでしょうか、この厚み。コンビニで買えるからといってペラっとした生地ではなく、デニムならではのしっかり頼りがいのある生地。もちろん透けないし、下着のラインもひびきません。

ユニセックスサイズでウエストは大きめですが、紐が通してあるのでギュッと絞って調節できます。ジャストウエストにしてもいいし、少し落として腰ばきするのも今っぽい!

後ろポケットもちゃんと使えて、ベルトループまで付いている…シルエットも可愛いし、もう足りない部分がありません。今年の夏は、このデニムショートパンツばかりはくことになる予感です。

婦人リブタンクトップ ¥1290/コンビニエンスウェア

こちらも新作の「婦人リブタンクトップ」。くろ・しろの2色展開です。特徴はなんといっても肩のライン。

前から見てもストラップが中央寄りでしたが、後ろから見るとゆるめのYバック。
素材は細かいリブで、少し薄手。くろは透けないですが、しろはけっこう透けるようです。胸元の開きもそこまで広くないので、シャツやジャケットをはおるときのインナーにも◎。
「ヘビーウェイトポロシャツ」「フォトTシャツ」

ヘビーウェイトポロシャツ ¥2990/コンビニエンスウェア

ポロシャツはオーバーサイズのゆったり感。ユニセックスのM、Lサイズ展開で、Mサイズを着用しています。
“コンビニで買える”ことを考えると、急な出張でも使えるようなきれいめなシルエットのポロシャツを想像しませんか? それがこんなにしゃれた絶妙なオーバーサイズだなんて。もう、可愛い!

90年代のポロシャツの雰囲気を再現しているそうで、ベーシックなデザインながらも肩の落とし方や少し絞られた袖口など、細かいこだわりが見られます。しかも吸水速乾性・形態安定性も備えているという心強さ!

フォトTシャツ TOKYO SEQUENCE #1 ¥1998/コンビニエンスウェア
世界的な写真家・映画監督である奥山由之氏と、『コンビニエンスウェア』のクリエイティブディレクターを務める落合宏理氏のブランド『FACETASM』がタッグを組んだプロジェクト『TOKYO SEQUENCE』。そんな『TOKYO SEQUENCE』と『コンビニエンスウェア』の、初となるコラボアイテム。

Tシャツはごくシンプルなシルエットに、『TOKYO SEQUENCE』の作品を大きくデザイン。1枚で着てもおしゃれなうえ、抗菌防臭加工も施してあるというなんとも優秀なTシャツです。

USAコットン素材を使っていて、つるりとした肌触りが気持ちいいんです。

ライター
主にwebメディアで活動。文化女子大学(現・文化学園大学)でファッションを学び、ショップスタッフとして5年ほど勤務経験あり。身長が170cmあり、服のサイズ選びが難しい。プチプラファッションに目がなかったが、yoiでの執筆を機にウェルネスに開眼。ファッションウェルネスについて絶賛勉強中。