ビューティブランドの『オルビス』が、“わたしと地球のための”DIYセルフケアサービス「more more(モアモア)」という新しいプロジェクトを発表しました。聞くところによると、“スキンケアアイテムの成分や香りをカスタマイズすることで、肌や心身によりフィットしたケアがかなえられ、CO2排出量の削減にもつながる”という次世代的な美容の取り組みとのこと。もっと詳しく知りたい! ということで、表参道にある『SKINCARE LOUNGE BY ORBIS』で行われた発表会に行ってきました!

私の肌にも地球環境にもやさしい選択を。エシカルな最新プロジェクト

オルビスの発表会会場

「more more」とは、自分のスキンケアアイテムを自分の手で作ることができる“DIYセルフケアサービス”を実現化させるためのプロジェクト。製品を「買う」のではなく「作る」に変えることで、肌にも地球にもうれしい以下のようなさまざまな好循環が生まれるんです。

▶︎ポーラ化成研究所が独自開発した乳化剤「Grow Milky Liquid(グローミルキーリキッド)」によって、乳化工程で発生する加熱・冷却をカット。1商品あたり44.9g(500mlペットボトル約7.5本分!)のCO2削減を実現。
▶︎保管した商品を販売するのではなく、材料を取り扱い、マイバッグで持ち帰るため、在庫廃棄量や梱包資材等を大幅に削減
▶︎独自のレシピにより効率的な材料調達・材料廃棄量の削減が可能に。


これは、美容業界にとって大きな革新につながる新たな一歩になりそう! この循環を「続ける」ほど環境負荷の低減につながっていく、それが“わたしと地球のための”プロジェクト「more more」の仕組み。将来的にはガラス容器の再利用も計画中だそう。

実際に、フェイスマスクのDIYにトライ!

オルビスのフェイスマスクDIYに使う材料

どんなアイテムを作ることができるのか、しっかりDIYも体験してきました! 参加者の前には、先述の「グロー ミルキィ リキッド」をはじめ、感触を向上させる「スムーサー」、皮膜形成材「ハイドロチューナー」などに加え、肌に合わせて選べる3つの成分(ユズセラミド・ゲットウ葉エキス・セイヨウナツユキソウ花エキス)、和精油を用いて作られた、気分に合わせて選べる3つのブレンド精油(クロモジ・レモン・だいだい)が用意されました。これらをブレンドして今回DIYするのは、クリームタイプのフェイスマスク! フェイスマスクを自作するのは筆者にとっても初体験なので、ワクワクです!

ビーカーに材料を入れている

材料を計測しながらビーカーに入れていきます。それぞれの分量はあらかじめ決められているものの、ピッタリに入れるのはなかなか難しい…! 

ブレンダーで混ぜた様子

すべての材料を入れたら、電動ブレンダーで1分間攪拌します。透明だった材料が徐々に乳化し、ぷるんとツノの立つジェル状のクリームに変化した! これを専用の容器に移します。

オルビスで作ったフェイスマスク

そうしてでき上がったのがこちら。ラベルにはカテゴリー、成分、香り、使用期限、そして自分でつけた名前を記入します。私はスキンケアで自分をハグするように癒したい、という気持ちを込めて「self hug mask」と名づけてみました。作るだけでなく名前もつけることで、よりいっそう愛着が湧いてきます。使用期限は2週間。フレッシュなうちに使いきりましょう!

誰もが参加できるプロジェクトを目指して。今後の進展に注目!

moremoreプロジェクトの会場

『オルビス』では現在、この「more more」プロジェクトを実現するために公募した“more moreクリエイター”とともに、商品開発やワークショップなどの活動を進めているところ。将来的には専用のDIYセルフケアスタジオの開設も視野に入れ、私たち誰もが参加できるプロジェクトに成長させていくということで、今後の進展にも注目です。

「more more」プロジェクトの活動については公式インスタグラムでもチェックできるので、ぜひフォローを!

■more more 公式インスタグラムはこちら

取材・文/堀越美香子