2029年に創業100周年を迎える『ポーラ』が、新たなプロジェクト「FROM LOSS TO BEAUTY」を始動! 先日行われたプロジェクトの記者発表会に、yoiエディターが参加してきました。
「FROM LOSS TO BEAUTY」は、人・社会・地球、そのすべてをケアしていくことを目標とした『ポーラ』全社の行動指針「We Care More.」と、100周年に向けて定めた「サスティナビリティ方針」を実現するためのプロジェクト。“失われるものを美しさに変えていく”をコンセプトに、本来ならば捨てられてしまう資源を活用し、美しさにつながる新たな価値を創出することを狙いとしているといいます。
第一弾商品は、島根県のぶどう「神紅」の未利用資源から生まれた「ハンドコンフィチュール」
ハンドコンフィチュール 50g ¥3,850/ポーラお客さま相談室 TEL:0120-117-111
プロジェクトの第一弾商品として発表されたのは、島根県が10年の歳月をかけて生み出した特産のぶどう品種「神紅(しんく)」の未利用資源を使用したハンド美容液「ハンドコンフィチュール」。
島根大学の生物資源科学部と『ポーラ』の数年にわたる共同研究の結果、「神紅」の生産過程で摘み取られる未利用資源「副梢」(葉茎)に、高い抗酸化効果やメラニン抑制効果があることが発見されたのです! 「神紅」の副梢から抽出したエキスは「シンクエキス」と名付けられ、このエキスを配合したハンド美容液が誕生しました。
商品名の由来となったコンフィチュールとは、果物を砂糖と一緒に煮詰めて作るジャムに似た食べもので、ジャムよりもさらりとした食感と果物の形状が残っていることが特徴です。
「ハンドコンフィチュール」は、さらりとしたテクスチャーの中に、アーモンドオイルを内包した小さなカプセルが入っており、まるで本物のコンフィチュールのよう!
発表会でいただいた「ハンドコンフィチュール」をさっそく使ってみました!
小さな粒を手の上で押すと、プチっとした感触とともにアーモンドオイルが流れ出てきます。クリーム自体はかなりさらりとしたテクスチャーで、すぐに手肌に浸透していくのがわかりました。その上からオイルが肌表面をカバーすることで、うるおいをしっかりと閉じ込めてくれます。
つけた瞬間、紅茶のような優しい香りがふわり。実は、「神紅」本来の香りがアールグレイティーのようなものらしく、それからインスパイアされたものだそう。ほのかにぶどうの甘さも♡
産官学の連携で、新たな価値づくりに挑戦していく!
発表会には、「FROM LOSS TO BEAUTY」のプロジェクトリーダーである重住久美子さんのほか、島根県・産地支援課の志田原崇さんや、島根大学の室田佳恵子教授、「神紅」の生産者である寺本直人さんなど、プロジェクトにかかわった方々が登場し、それぞれの立場から、プロジェクトにかける思いや、商品が生まれるまでのヒストリーを語ってくれました。
(会場左から)重住久美子さん、志田原崇さん、室田佳恵子教授、(リモート画面)寺本直人さん
「神紅」生産者の寺本さんは「『神紅』を通してこんな取り組みができるなんて…エモいです!」と、画面の向こうからでも伝わってくる熱い思いを語り、島根県の人々の努力と協力によってこの商品が生まれたことがよくわかりました。
プロジェクトリーダーの重住さんが強調していたのは「本プロジェクトの成功は産官学の連携あってこそ」ということ。今後の「FROM LOSS TO BEAUTY」プロジェクトでも、さまざまな地域や学校との連携によって新たな価値を創出していこうという強い意欲が伝わってきました。
本来失われるはずだったものから生まれた、“美しさにつながる新たな価値”は、商品そのものだけではなく、たくさんの人と人とのつながりでもあるのだと感じました。これからの「FROM LOSS TO BEAUTY」プロジェクトではどんな素敵な“新たな価値”が生まれていくのか? 次の展開に期待しています!
写真・文/木村美紀(yoi)