気温の低下とともに湿度も下がり、乾燥が気になるこの季節、特に気になるのは唇のあれという人も多いのでは? ひび、あかぎれ、しもやけを治すビタミン系クリーム「ユースキンA」でおなじみのユースキン製薬が10代〜40代の女性1000名に実施したアンケート(2019年3月に実施したユースキン製薬のインターネット調査)では、何らかの症状で唇があれていると答えた方が85%と、多くの女性が唇あれに悩んでいることがわかりました。
「秋冬は、空気の乾燥に加え、屋内と屋外との温度差や湿度差など、唇にとって過酷な季節。肌のケアも大切ですが、唇のケアも怠らないようにしましょう」と語るのは、アオハルクリニック院長で皮膚科医の小柳衣吏子医師。唇があれていると、口紅のノリが悪いだけでなく、 血色が悪いためにナチュラルな色みの口紅がきれいに発色しないという悩みも。 「唇があれていると見た目の印象も変わってきます。唇あれが重症化する前にしっかりとケアをして、唇のうるおいと本来の血色を取り戻しましょう」(小柳先生)
アオハルクリニック院長
順天堂大学医学部を卒業後、2011年にアオハルクリニック院長に就任。順天堂大学医学部皮膚科助教(非常勤)、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。皮膚の専門家としてウェルエイジングをサポート。雑誌やテレビなどメディアでも活躍中。著書に『美肌の王道』(日経BP社)。
正しいケアで、唇のあれは3日で改善する!?
昨今はマスク着用の影響もあって、ますます乾燥しがちな唇。リップクリームを塗ってもいまいち改善されない…という場合は、塗り方が不十分なのかもしれません。
唇はほかの皮膚とは違って皮脂膜がほとんどなく、角質層が薄いのが特徴。また、毛細血管がほかの皮膚より密集しています。小柳先生によると、唇あれを改善するにはリップクリームの選び方と塗り方が大切、とのこと。「唇のターンオーバーは3.5〜10日間と、唇以外の皮膚と比較すると早いため、 正しいケアをすればそれだけ効果も得られやすい部位です。リップクリームには大きく分けて化粧品と薬用、さらに医薬品の3種類があります。それぞれの症状に合わせてふさわしいアイテムを選びましょう」
乾燥しがちなときは、化粧品リップや薬用リップなど自分の唇に合うものを。唇が割れがちなときは薬用リップで、塗った際にスースーしない、刺激の少ないものがおすすめです。唇にひび割れやただれがあるときは、治療効果のある「医薬品」と表記されたリップクリームを選びましょう。
リップケアの新メソッド「4ブロック リップマッサージ」
ユースキン製薬では、皮膚科医監修のもと、正しいリップケア方法として「4ブロック リップマッサージ」を開発。この方法を夜のスペシャルケアとして実践するモニター試験を実施したところ、参加者全員の唇あれが改善したそう。
「唇を4ブロックに分けて、1ブロックずつリップクリームを縦に円を描くようにマッサージしながら塗ると、塗りムラがなく、血行促進にもつながります。塗るときは、あれやすい口角を意識してください。特に症状が気になるときは、夜寝る前にスペシャルケアをするのがおすすめです。リップクリームの量を意識し、指でなじませるようにマッサージしましょう」とアドバイスします。
【リップクリームの基本の塗り方:スティックタイプの場合】
・唇を4つのブロックに分けて1ブロックずつ塗ることで、塗りムラを防ぎます。
・唇の縦ジワに沿って、中央から口角に向けて、だ円を描くように優しく塗ります。
・あれやすい唇の内側も忘れずに意識して塗りましょう。
スティックタイプのほかに、チューブタイプやジャータイプのリップクリームの塗り方も要チェック。チューブタイプは、チューブの先端を唇に直接あて、クリームを出しながらのばします。ジャータイプは清潔な薬指にとり、なじませるようにのばします。いずれの場合も、指を強く押しあてないように注意して。乾燥がひどいときには、塗る量も意識しましょう。詳しい動画はユースキン製薬の公式YouTubeチャンネルの動画https://youtu.be/IU7TZHuk4fM/で確認を。
モニター試験で判明した“唇あれスパイラル”にもご用心!
また、今回ユースキン製薬が行なったモニター試験結果から、小柳先生は、唇にはあれやすい場所があること、唇あれがさらなるあれを起こす“唇あれスパイラル”があることにも着目。
「利き手の反対側の下唇があれるなど、人によって塗り方にクセがあることがわかりました。リップクリームの塗り残しがあるのかもしれません。また、適切なケアで唇あれが改善するとともに、唇をなめる・噛む・ギューッと閉じるといった、唇の刺激になるNG行動も減少しました。このことから、唇があれているから気になって、ついなめてたり噛んだりしていたのではと推測されます。唇のあれがあれを助長する“唇あれスパイラル”につながっていたのです」
唇をなめる、強く噛む、ギューッと閉じる、は唇あれを招くNG行動!
正しいケアをすることで、唇の血行がよくなり見た目の印象が明るく。さらに、唇を噛んだりなめたりするNG行動がなくなり、あれにくい唇にすることができるんですね。それでも改善しない場合は専門医を受診することをおすすめしますが、この冬は、まずは正しいリップケアで唇をぬかりなく、すみずみまで保湿することを心がけてみましょう!
構成・文/長岡絢子 Photo by Olga Chetvergova / iStock / Getty Images Plus 資料提供/ユースキン製薬