塗るだけで美肌フィルターをかけたみたいな仕上がり！　『to/one』の「マルチ スムーザー」【Try & Report！Vol.34】

半袖じゃないと暑い日があったかと思えば、強い寒風に吹かれてダウンを引っ張り出す日も。4月は気まぐれな天気と気圧変動に振り回されたけれど、例年よりも楽しく過ごせていました。その理由は、毎日のベースメイクが調子よかったから！　前回お伝えしたように今季のベースアイテムも素敵な出合いが多く、特にナチュラル＆オーガニック系コスメの躍進が目を引きました。

私が梅雨から夏にかけて使い倒したいと惚れ込んだのが、『to/one』の「マルチ スムーザー」。テカリや毛穴の開きが目立つ肌を、ソフトマット肌に整えてくれる部分用化粧下地です♡　スムーザーアイテム自体は『m.m.m.（ムー）』とのコラボで発売したことがありますが、今回は『to/one』による完全新作として登場。ブランドの特徴である植物オイルや花々のエキスを惜しみなく使用し、滑らかな素肌感をかなえてくれます。

指で軽くなでるだけでスルッと溶けるテクスチャーで、肌に広げると素早くサラサラに変化。粉っぽく固まって扱いにくいということもなく、ササッと広げやすい！　乾燥させず、テカらせず。この絶妙なバランスを実現するために、植物オイルの配合量を何度も調整したんだそうです。

そしてなんといっても最大のポイントは、ピンクとベージュのツートーンカラーであること。皮脂抑制や毛穴補整効果のあるベースアイテムにありがちな、白浮きや血色感のなさを解消するためにこだわったカラーリング！　私もこのような練りタイプの毛穴補整下地をいくつか使ってきて、ファンデーションを重ねると白浮きしてうまくなじまなかった経験があるので、この配色にはかなり納得させられました。

光を乱反射するソフトフォーカスパウダーは球状と板状の2種類を配合することで、凹凸や毛穴をムラなくふわ〜っときれいにぼかしてくれます。こちらは、私が発表会でお試ししたときの写真。無加工にもかかわらず、まるで美肌加工フィルターをかけたような仕上がり（若干のピンボケはお許しください）！　あまりに感動してその場で予約購入を決めました（笑）。

テカリやすいTゾーンとあご、小鼻の赤み、凹凸を補整するならベージュカラーを。私は頬の毛穴の開きがいちばん気になるので、丁寧に塗り広げます。軽いタッチでスッスッとのばしてから、毛穴に対して下から上に向かってトントンと埋めるようになじませて。このあとファンデーションを重ねたときに毛穴落ちしにくくなり、メイクもちが格段によくなります♪

目の下のくまや口角のくすみなど、肌の部分的な暗さはピンクカラーで自然な血色感をプラス！　しっかり色づくのではなく、ごくわずかにピンクみをプラスしてくれるだけなので、白浮きによる不健康見えを防いでくれます。頬の高い位置にのせてチークベースとして使うと、肌とチークカラーの一体感がアップするのでおすすめです。

ツヤ系の日焼け止め下地で仕上げた肌と比べてみると、ほどよくツヤを残したままテカリ印象をセーブできました。このソフトマットな仕上がりは、さながらみずみずしい花びらのよう♡　薄メイクで済ませたい日はこれでベースメイクを完了させてもいいかもしれません。ファンデーションを重ねるにしても、凹凸や毛穴といった肌悩みをすべてフラットにカバーしてくれたおかげで、いつもより時間をかけずにメイクが終わりました。

メイクもちはどんなものか？と、朝から8時間出かけて帰宅したときの肌状態です（15:00頃）。気温20度前後の暖かい日にマスクをしていました。頬とおでこに少しテカリがあるくらいで、あとはメイクしたての肌をキープ！　私は人前でマスクをはずす瞬間って「肌をあまり見られませんように…」と祈る気持ちになるのですが、これを使いはじめてからは「はずしてもきれいだから大丈夫！」という自信が湧きました。

メイク直しにも使ってみました。私のおでこは皮脂分泌によるテカリのみならず、前髪につけたスタイリング剤がついてしまい、いつの間にか油っぽくなってしまいがち。それにより、毛穴がパカーンと悪目立ちするのがコンプレックス…。しかし、軽くティッシュオフしてから「マルチ スムーザー」を使うと朝の状態に元通り！　長時間の外出時だっていつでもご機嫌な肌を復活させてくれる、メンタルサポーター的なアイテムです♡

休日に訪れた野外フェスでは、汗をかいてもメイクくずれしにくく、記念撮影でとっさにカメラを向けられても余裕の表情で過ごせました♪　念のため持ち歩いたメイク直しアイテムは、「マルチ スムーザー」以外にリップと日焼け止めスティックのみ。これだけで顔の清潔感とUV対策は十分できたので、荷物を必要最低限にまとめたいシチュエーションにもぴったりです。これからの季節に多彩な活躍を見せてくれるベースアイテム、ぜひスタメンコスメに取り入れてほしい！

撮影・文／井上ハナエ