他人目線の“かわいい”にとらわれず、自分がここちよくあるためのビューティを求めて。今をときめくメイクアップアーティストに「かわいいメイクアップって何ですか?」と問いかける連載企画。ここではそれぞれのメイクアップのポイント、使ったコスメティックスの詳細をご紹介!

Arina nishi

メイクアップアーティスト

Arina nishi

コスメヲタクだったという母親の影響で、物心ついた頃からメイクを身近に感じて育つ。地元・鹿児島で化粧品会社に勤務した後、25歳で上京。アシスタント期間を経てメイクアップアーティストとしてのキャリアをスタートし、今年の2月からフリーランスに。瞬く間にモード系のスタッフから引っ張りだこの売れっ子になる。昨年はパリとロンドンに短期留学し、コレクションのメイクアップにも参加。活躍の場をますます広げている。

LOOK1:少しだけトーンの違う2色の重ねづけで、リップメイクの可能性は思いがけないほど簡単に広がる

メイクアップ、シャネル、エルメス、ローラメルシエ

★モデル使用色は1・2

1 唇に薄く密着するソフトマットなリキッドルージュ。フチ取りに使えば“ほわっ”としたオーバーリップがテクなしでかなう。ルージュ アリュール リクィッド ヴェルヴェット 208 ¥5940<8/30発売>/シャネル 2 レンガ色と呼びたいレッドブラウン。サテンフィニッシュでぷっくりと立体的な唇を演出。エクスプリシット リップスティック 806 ¥5280(セット価格)<8/23発売>/NARS JAPAN 3 彩度の高いカラーで2トーンにすればスタイルの格好のアクセントに。キャッチーなネオンオレンジでフチ取りすることで、こなれた洒落感が出る。ルージュ エルメス ルージュ ア レーヴル マット 44 ¥10010<限定品>/エルメスジャポン 4 軽やかマットな質感で、パッと視線を集めるレッドオレンジ。キャビア リップスティック 500 ¥5500<9/6発売>/ローラ メルシエ ジャパン 

SENA モデル Arina nishi ヘアメイク

ネックウォーマー¥38500/ドール (FUMIE TANAKA) 03-4361-8240

▼LOOK1 Make-up Tips
くすみオレンジのリキッドリップ(1)で、リップラインを一回り大きくフチ取りする。半乾きのうちに何もついていないブラシで軽くなぞってなじませて。内側にも外側にも広げず、ただ線をボカすだけでOK。その上からブラウン(2)を唇のカタチに沿って重ねづけすれば、2トーンリップがすぐ。
 
「リップで遊んでいる分、肌も他のパーツも潔く抜くくらいがバランスよし」とArinaさん。
 
肌は赤みが気になる部分と、目の下、ほうれい線、口角の下に落ちる影だけをコンシーラーで自然にカバー。目尻のまつ毛の根元に黒いマスカラを部分的にのせ、目もとを気持ち引き締める。
 
「アイラインよりもマスカラの方が、よりさりげなくアイフレームを際立たせられる。ちょっとしたことですが、こういう感覚を大切にしたいですね」。

LOOK2:あえての色みの異なるチークに光系ライナー。ひそやかにエモーションを呼び覚ますコンビネーション

メイク シャネル、アディクション、MAC、ローラメルシエ、NARS

★モデル使用色は1・2・3

1 微熱を帯びたような頬に仕立てるローズブロンズ。ブラッシュ N 775 ¥5060/NARS JAPAN 2 肌にしっとりと密着するパウダーが内からにじむような発色を叶えるベリー色。ブラッシュ カラー インフュージョン R3 ¥4730/ローラ メルシエ ジャパン 3 クールトーンのピンクに大粒のシルバーグリッターを浮かべて。角度によって光が奔放に瞬くまなざしに。ファントゥファンキーリキッドアイライナー X01 ¥3300<8/28限定発売>/THREE 4 最初にネイチャートーンのオレンジを使えば、よりエナジャイジングな表情に。レ タロット ドゥ シャネル ブラッド オレンジ ¥10670<8/30限定発売>/シャネル 5 大バズりした唇にも使える“おもちチーク”がリニューアル。こちらはエッジィなムードが漂う、青みのスパイシーレッド。グロー プレイ クッショニー ブラッシュ ブラッシュ ペッパー ¥4950/M・A・C 6 頬をライブリーな色彩のバイカラーにする場合には、アイラインを純度の高いシルバーに。まなざしがシャープに研ぎ澄まされてグッドバランス。ザ リキッド アイライナー パール 008SP ¥3300/ADDICTION BEAUTY

SENA モデル Arina nishi ヘアメイク 2

ボディスーツ¥11000/ショールームリンクス (NICENICE MOMENT) links-partners.com タイツ/スタイリスト私物

▼LOOK2 Make-up
肌はLOOK1と同様、気になる部分をポイントカバーするくらいに留めて素肌感を活かす。チークは幅の狭い小さめのブラシに取り、まずはローズ(1)を頬の中央から斜め下に向かってオン。
 
「広げすぎず、ちょんっとのせるくらいの気持ちで。普段のチークよりも色が立ってくるように」。
 
次にベリー(2)を頬の中央から斜め上に向かって、ローズと同じ要領でのせる。2色はなじませたりせず、自然なレイヤーを活かして。仕上げにシルバーピンクのアイライナー(3)で黒目の上下のキワをマークする。こちらもボカさずに引きっぱなしでOK。
 
「チークが主役のメイクが素朴になりすぎないよう、目もとにモダンな要素を少しだけ取り入れました」。

問い合わせ先

・ADDICTION BEAUTY 0120-586-683
・エルメスジャポン 03-3569-3300
・シャネル カスタマーケア 0120-525-519
・THREE 0120-898-003
・NARS JAPAN 0120-356-686
・M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス) 0120-950-113
・ローラ メルシエ ジャパン 0120-343-432

SENA

モデル

SENA

新進気鋭のモデルエージェント『MOMENT』所属。どことなくアンニュイな佇まい、深みと味わいを
感じさせる素肌感が魅力のアップカミングな次世代モデル。

撮影/Nobuko Baba〈SIGNO〉(モデル)、柳 香穂(物) メイクアップ/Arina nishi ヘア/橋本 沙耶 スタイリスト/気仙 絵里香 モデル/SENA 構成・取材・文/小川 由紀子