【ワークアウト・フレグランス5選】ヨガやピラティス、ランのときにつけたい香水を「ル シヤージュ」の米倉さんがおすすめ！

クリエーター・調香師のソニア・コンスタン自身の旅の記憶から着想を得た「ELLA K」。20世紀を代表する冒険家、エラ・マイヤールの名前「ELLA」とソニアの祖父の名前のイニシャル「K」を組み合わせて名付けたブランドです。

『サガノの詩』はその名が示すとおり京都の嵯峨野の旅への憧憬からとったもの。爽やかな風に揺れる竹林の荘厳な景色からインスピレーションを得ています。

みずみずしいミントやユーカリ、竹などのグリーンの香りにグレープフルーツや柚子などの柑橘類のエッセンスをプラス。アクセントとして抹茶の要素を添え、和のムードを演出。軽やかなつけ心地なので、ワークアウトフレグランス初心者にもおすすめ。

香水を愛し、常に最高のものを追求していた古代ローマ文化にリスペクトを捧げた重厚感のあるラグジュアリーブランド「ELECTIMUSS」。“アグレッシブな運動をするときにはピッタリ”と米倉さんが語るのはゴールドとパープルの高貴な色を組み合わせたボトルが印象的な『GLADIATOR OUD』。

古代ローマの円形競技場（コロッセオ）を舞台に華麗な剣さばきで観客を魅了した剣闘士「グラディエーター」の高貴なたたずまいにリスペクトを捧げています。異国情緒あふれるアンバーグリスから幕を開ける香りに加わるのは、エジプト産のゼラニウム。

天然の最高級ウードオイルを基軸に、ハイチ産のベチバーや、スパイシーなクミンシード、シダーウッドをプラスし力強い印象に。ほんのりと甘やかなハニーと辛口のサフランのアコードでアクセントを。まとうだけで、自信を与えてくれるパワフルな一本。

（下）2012年、ラグジュアリーフレグランスブランド「J.F. Schwarzlose Berlin」から生まれた『FOUGAIR』。ブランドの前身を象徴する香りをモダンに再解釈した香水に生まれ変わりました。

米倉さんが今回おすすめするのはシグネチャーの『FOUGAIR』。自由奔放でエネルギッシュなシダ、ピリッと辛口なピンクペッパーから始まり、パチュリやウッドで凛とした奥行きを演出。

力強さとエレガンスが同居する現代的な香りは、年齢やジェンダーにとらわれず生き生きしたい人々にピッタリ。運動を始まる前にひと吹きするだけで、後ろ向きな気持ちもエナジャイズしてくれる一本。

（左）音楽にまつわる文化や、音楽がもたらす感情の変化にインスピレーションを得た「MUSICOLOGY」。音楽と香水をこよなく愛すクリエイター、ファビアン・ブコブザが手がけたブランドです。

米倉さんが選んだのは『'CAUSE I'M HAPPY』。ミュージシャンのファレル・ウィリアムスの楽曲「HAPPY」にインスピレーションを得ています。みずみずしいベルガモットとグレープフルーツに、サイプレスのウッディな香りをミックス。

ポジティブな印象を与えるオレンジの花、ムスクを添えて幸福感のあるまろやかなフレグランスに仕上げています。ベースにはシダーウッドとベチバーを仕込み、力強さとエレガンスをかなえる一本です。

（右）「LIQUIDES IMAGINARIES」は、香水業界で実績のある二人のエキスパート、ニッチでレアな香りを求めるダヴィッド・フロサールとデザイナー、フィリップ・ディメオのコラボレーションによって誕生しました。

鮮やかなブルーのジュースが印象的な『FLEUVE TENDRE』は、愛をテーマにした小説Clelie（クレリー）の挿絵として知られる「La Carte de Tendre（恋愛地図）」からインスパイアされた香り。トップはブラックペッパー、カルダモン、コリアンダーなどのスパイシーなノート。

みずみずしいゼラニウムやローズのエッセンスを加え、華やかな印象に。ベースに潜ませたアニマリスやインセンスなどで奥行きをプラスし、センシュアルな仕上がりに。運動後もエレガントなたたずまいでいられる香りです。

問い合わせ先
・バウ インク　070-9199-0913
・フォルテ　0422-22-7331
・ル シヤージュ　lesillage-kyoto.shop

撮影／馬場 信子（SIGNO）　スタイリスト／嶋崎 由依　構成・取材・文／堀江ともみ（yoi）
撮影協力／岡島 みのり