今回“かわいい”を表現してくれたメイクアップアーティストのKie Kiyoharaさんは、迷いのない人という印象。自身のイメージするヴィジュアルへと一直線にクリエーションを広げるKieさんの中には、どんな“かわいい”の法則があるのか? 2つのルックを作り上げたアプローチ法についてインタビュー。

Kie Kiyohara

メイクアップアーティスト

Kie Kiyohara

1984年生まれ、和歌山県出身。美容学校卒業後、2010年にアメリカ・ニューヨークへと渡米。さまざまなショーのバックステージに参加するほか、現地のエディトリアルなどで活動し、2012年に帰国。日本ではYUKA WASHIZU氏に師事し、2014年に独立。繊細なテクニックによって構築される大胆なヴィジュアル力で、フォトグラファー、スタイリストなどから絶大な信頼を得ている。俳優からモデル、アーティストまで数々のセレブリティのメイクも担当。

LOOK1:“心地いい違和感”を演出するメタリックな目元とつけまつ毛

コスメティックス、アディクション、MAC、YEAU

1 ザ シングル アイシャドウ スパークル 繊細なきらめきとクリアな発色で目元を彩る新アイカラー。ほのかなくすみ感で肌浮きしないグリーン。014SP、2 青みピンクの繊細ラメが目元の透明感を引き出すパープル。同 015SP、3 まなざしに奥行きを出すディープブルー。同 016SP 各¥2970/アディクション ビューティ  4 シルキーなグリッターが肌に密着。インパクトのあるシルバーグリッター。ダズルシャドウ リキッド スターズ イン マイ アイズ ¥3190/M・A・C 5 なめらかなタッチで唇に密着。チャイブラウンという名の肌なじみのいいブラウン。アフェクション グロウ リップスティック 02 ¥3960/YEAU

Kie、メイクアップ2

▼LOOK2 Make-up Tips

メタリックシルバーのアクセントが効いた、どこかスペイシーなムードが漂うメイク。ゴールドよりもシルバーが好きというKieさんが得意とする温度感の低いメイクだ。

「愛用しているM・A・Cのグリッターは、アイホールに薄く“面”で入れているだけでなく、唇の山の部分にハイライト的に“線”としても入れています。アイメイクでは、煌めきが美しいアディクションのシングルシャドウをプラス。ブルーを目頭にC字に、グリーンを下まぶたの目頭に、パープルを、涙袋に入れています」

さらに飛び道具的に加えたのは、部分用のつけまつ毛。目尻側にプラスすることで、kieさんが目指す“いい意味での違和感”を増幅させている。

「これはとあるアーティストの方をメイクした時にご本人から教えてもらった0秒マツエク。グルーいらずのつけまつ毛で、ご本人は中国製のものを使っていました。私が使っているのは韓国のものなんですが、そうやってメイクする方からアイデアをもらうことも。自分自身ではたどり着けないテクニックだったりすることも多いので、発見があって面白いです」

口元には黒を秘めたようなディープな色みのブラウンを。山の部分には前述の通りメタリックのラインを。中央にはパウダーをのせてややマットに仕上げている。

「彼女の唇は、ぼってりとした比較的ボリュームのある丸みのある魅力的なフォルム。こちらのルックでは少しスペイシーなムードに仕上げたかったので、あえて輪郭のエッジを立てて、温もりを引き算しました。低温に仕上げたかったので、チークは使わず青みのパール感あるベースメイクをそのまま生かしています」 

LOOK2: 目元のエッジを和らげる、うるみ質感とミルキーピンクのチーク

メイクアップ、ディオール、RMK、MAC


1 5㎜の極細ショート筆でどんなラインもブレずに安定。お湯で簡単にオフできる処方。デジャヴュ 密着アイライナー ショート筆リキッド ¥1430/イミュ 2 肌に溶け込み自分色に発色する新感覚のスティック型チーク。まろやかに色づくヌードベージュ。ディオール バックステージ ロージーグロウ 063 ¥6380/パルファン・クリスチャン・ディオール 3 ほのかなツヤが頬に光を宿すベージュ。ブロンザーとしても。ピュア コンプレクション ブラッシュ 11 ¥3630/RMK Division 4 ガラスのような膜感で唇をコート。リップガラス  クリア¥3850/M・A・C 

Kie、メイクアップ1

▼LOOK2 Make-up Tips

どこかにストイックさが漂うムードに惹かれるというKieさんがトライしたのは、目元をグラフィックで飾ったメイク。かなりエッジの効いたヴィジュアルにも見えるが、その中にも心地よさが漂うのは、Kieさんがモデル本人の“素材”をどう生かすかを真摯に考えているから。

「YUJINさん本人のニュアンスのある肌を生かすことで、目元のグラフィックに程よい抜け感が生まれると考え、肌はツヤを秘めたセミマットな質感に仕上げました。リキッドファンデーションを毛足の長いブラシで下から上に毛穴に入れ込むようになじませ、ごく薄く、でもノイズのない肌に仕上げています。目元のラインも、彼女の目のフォルムから少し距離をとってラインを描くことでさらなる抜け感をプラスしています」(Kieさん、以下同) 

このLOOKのキーは、ストイックさの中にある柔らかさ。それをあと押しているのはチークにも。色みとしてはかなりイノセントなミルキーピンクのチークを使っている。 

「かつてはこういう色ってなかなか手に取らなかったんですが、最近はトライしたいって思うようになりました。シェーディング感覚で入れたRMKのブラウンのエッジをぼかすように頬の中央に淡く三角形に入れています。リップは大好きな定番のM・A・Cのリップガラスでみずみずしくシンプルに」 

M・A・C 0120-950-113
RMK Division 0120-553-707
YEAU https://yeau.jp/
アディクション ビューティ 0120-586-683
イミュ 0120-371-367

パルファン・クリスチャン・ディオール 0120-02-1947

YUJIN

モデル

YUJIN

TOMORROW TOKYO所属。韓国出身。ハイトーンヘアとニュアンスのある肌が印象的。ストリートからモードまで多様な表現力をもち、広告からエディトリアルまで幅広く活躍。

撮影/池満広大(モデル)、田村 伊吹(製品) メイクアップ/Kie Kiyohara ヘア/KOTARO スタイリスト/MIDORI モデル/YUJIN 構成・取材・文/前野 さちこ