【胸の悩みを専門家が解説！】乳首の毛はどう処理する？　下がった胸は修復できる？　下着の選び方も解説

読者のお悩みの中でも特に多かったのは、乳首の色や毛、ハリについて悩む声。そんなお悩みにアプローチするケアアイテムや効果的なマッサージ方法について、美容家のアイリーンさんに聞きました！

A. 「クリームで保湿」＆「ラップで蓋」＋「ナイトブラでホールド」を試してみて。

アイリーンさん：トーンアップを目的とした商品はたくさん出ていますが、個人的には「保湿」をするのが一番効果的だと思っています。特に夜寝る前におすすめの方法は、バスト全体に保湿剤を塗ったあと、その上からラップを重ねて浸透を高めること。水分の蒸発や、クリームが服について取れてしまうのを防いでくれます。そのままだとラップが剥がれてしまうので、ぜひその上からナイトブラを着けてみてください。一晩中しっとりと保湿され、続けていくことでトーンアップも期待できると思います。日中は汗をかいて蒸れてしまうので、ラップを重ねるのはおすすめしません！

A.  本格的にケアしたいならバスト専用のクリームがおすすめ。手軽に始めたいなら、ボディ用のクリームやベビーオイルでも問題ありません！

アイリーンさん：効果的にケアしたい方は、ぜひバストケアクリームを使ってみてください。特におすすめは、私が経営するバストケアサロン「M-STYLE」で開発している『マニ グランド』の「バストケアクリーム」。抗酸化作用＆コラーゲン生成促進作用の高いフラーレンや、肌のハリ感をアップさせる再生因子などが配合されているので、効率的にケアができると思います。ただ、もっと手近にケアしたい方は、ボディ用のクリームやベビーオイルでも問題ありません！（授乳中の方はお控えください）使用感が好きなものを続けてみてください。

A.  「胸＝あまり触ってはいけないもの」と考えている方が多いですが、毎日触ってチェックすることで、乳がんの早期発見にもつながります。ただし引っ張りすぎないように。

アイリーンさん：サロンにいらっしゃるお客さまと話していると、“胸はあまり触らないほうがいいもの”という意識を持っている方が多いように感じます。ですがうちのサロンでは、毎日ご自身の胸を触ってマッサージしていただくことを推奨しています。自分の胸の状態を知ることはもちろんですが、乳がんの早期発見にもつながるからです。また、マッサージすることにより、血行や代謝がよくなってハリや弾力をアップさせる効果が期待できるので、クーパー靭帯（胸全体に網目状に張り巡らされているコラーゲンでできた組織）を切らないように引っ張らないように気をつけながら、ぜひ自分の胸を触ってみる習慣をつけてみてください。

A. 片方の手で胸の“硬い部分”をしっかり掴んで、もう片方で全体をほぐすように。「力を入れすぎない」「早く動かしすぎない」を意識して。

アイリーンさん：簡単に始められるのは、乳頭付近の硬い部分＝乳腺あたりにかけてを、しっかと揉みほぐすマッサージです。この“少し硬く感じる部分”を片手で掴み、もう片方の手で周りからほぐしていくようなイメージ。最初は痛みを感じるかもしれませんが、毎日マッサージを繰り返していくと、そのうち痛みがなくなっていくと思います。手を素早く動かしすぎると脂肪燃焼に、引っ張りすぎると下垂につながることもあるので、ゆっくりと優しく触ることを意識してください。片方5分ずつくらいが目安で、湯船につかりながらマッサージするのもおすすめです。

A. これまではそれが定説でしたが、現在は、切れたクーパー靭帯を修復できるサプリメントが存在します！

アイリーンさん：カツオの動脈球を原料にした「グラマリズムエラスチン®」という成分が、クーパー靭帯を修復できるといわれていて、きちんと臨床結果も出ているんです。しかし、この「グラマリズムエラスチン®」は、食べ物でたくさん摂取するのが難しいため、成分を凝縮したサプリメントが販売されています。胸だけではなく、顔のたるみなどにも効果を期待できるんだそう。

A. レーザー脱毛がおすすめです。ピンセットで毛を抜きつづけると、毛穴の“ポツポツ”を目立たせてしまう可能性も。

アイリーンさん：乳首まわりの毛が気になって処理したいのであれば、いちばんのおすすめはレーザー脱毛です。ただし、処置したあとはしっかり保湿するようにしてください。ピンセットで抜きつづけるのは、“ポツポツ”とした毛穴の目立ちにつながることがあるため、個人的にはあまりおすすめしていません。ワックス脱毛も、毛を抜く際、強い力で皮膚が引っ張られるため、何度も繰り返していると皮膚が伸び、下垂につながることも。また、肌が刺激を受けることによりシワが増えたり、色素沈着の原因になる可能性もあります。カミソリに関しても、繊細な部分を傷つけてしまう恐れがあるので、推奨はできません。

形やサイズ、要望に合った下着を見つけることも、自分の胸とうまく付き合っていくポイントのひとつ。美容家のアイリーンさんに加え、スタイリストの柾木さんにも、読者のお悩みに応える下着をセレクトしてもらいました。

A. 形を重視するなら、「バージスライン」を崩さない下着を選んでみて。“ワイヤー入り＆パッド薄め”が◎。

アイリーンさん：胸とお腹の境目のことを「バージスライン」といい、胸の大きさに関係なく、このバージスラインをしっかりとキープすることで形がきれいに見えるといわれています。硬くて厚みのあるパッドが入ったブラジャーは、毎日着け続けていると、バージスラインの丸みがつぶれてしまう可能性があるため、日常的に使うのではなく、服を着たときのバストラインをきれいに見せたい日にのみ使用することをおすすめします。デイリー使いには、アンダーバストのサイズが合った、ワイヤー入りでパッド薄めなブラジャーを選んでみてください。さらに、こまめな「ブラメイク」＝“バストがブラジャーの中からはみ出ないように丁寧におさめること”を意識すると、形をきれいにキープできると思います。

柾木さん：デイリー使いにおすすめは、『ガブリエルペコ』の「ペコブラ」。日々着用することで、補正効果を発揮する人気のブラ。店頭購入すると、その場でサイズ調整もしてくれます！

A. ワイヤー入り＆柔らかくて厚みのあるパッドのブラジャーがおすすめ。着け心地がいいもの、あります！

柾木さん：胸のボリュームを出したいなら、ワイヤー入り&柔らかくて厚みのあるパッドが入ったブラジャーを選んでみてください。『PEACH JOHN』の「ドリームブラ」は、ワイヤーがクッションパッドで包まれているため、痩せ型の方でもゴツゴツせず、肌当たりがいいです。カップにはマシュマロタッチのパッドが使用されているため、バストをつぶすことなくシルエットも美しく見えます。カラーは、アウターに響かないベージュがおすすめ！　キャミソールやタンクトップを着る際は、ストラップレスでしっかり丸みも出る「ワークストラップレス」も使えますよ。

A.  一枚レース仕立ての、カップが深いブラジャーorホールド感のあるスポーツブラを試してみて。

柾木さん：パッドやワイヤーが入っているブラジャーを着けると、ボリュームや丸みが強調されてしまうので、“一枚レース仕立て”のブラジャーがおすすめです。『SPLASH』という通販サイトには、大きいサイズの一枚レースブラが豊富にあって、私自身もよく利用していました。なかでも『サブレン』の「一枚レースブラジャー」は、カップが深めの作りになっているので、胸がしっかりと収まります。

一枚仕立てのレースだと胸の揺れが気になる場合は、スポーツブラなどホールド感があるものを選んでみてください。『カルバン・クライン』のスポーツブラは、種類が豊富かつロゴも可愛くて気分が上がります。

A. 「赤」が意外と透けにくいんです！　もしくは、バックスタイルのひもが細いブラをあえて見せるのもあり。

柾木さん：意外かもしれませんが、赤は人間が持っている“血”の色なので、意外と透けにくいんです。ベージュ以外の選択肢として、ぜひ一度試してみてください。Tシャツの日なら肌触りがよくてリラックス感のある『スロギー』の「レースタイプ　カップ付きハーフトップ」がおすすめ。

もしくは、逆に透けても可愛いブラを選んでみるのもありです。『tres』の「tres B004」は、バックスタイルのアンダーのひもが細く、下着感がなくて素敵ですよ。

ここまで、胸に関する素朴な疑問から、下着選びまで2記事に渡ってお届けしました！　ぜひ、今日からのバストケアの参考にしてみてくださいね。

取材・文／戸塚真琴　イラスト／oyumi   企画・編集／種谷美波（yoi）