yoiで提案しているファッションウェルネスを軸に、ライター堀越さんが今気になるアイテムを試着、リアルな使用感をお届けする連載『着心地のいい服 Dig&Report!』。第6回は、『ブリング/BRING』のスウェットをdig。
『ブリング/BRING』をDig & Report!
DRYCOTTONY Sweat Crewneck Pullover ¥10780/BRING
『ブリング/BRING』とは
買い物をしていて、蜂のマークが描かれたボックスを見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。それ、実は『ブリング』の回収ボックスなんです。このブランドは“服から服をつくる®︎”をコンセプトに使わなくなった服の回収を行っており、回収した服はリユースまたは素材ごとにリサイクルされます。そのうちポリエステル繊維100%については、独自のPETケミカルリサイクル技術によりリサイクルされ、新たな服などの原料として再び服に生まれ変わります。『ブリング』はそんな循環を生み出しながら、どんなときに使いたいか、何をするための服かなど、「目的があるからずっと着たくなる」服づくりを目指しているブランドです。
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ライター堀越が『ブリング/BRING』のスウェットを実際に試着!
商品名に使われている「DRYCOTTONY」とは、『ブリング』独自の糸構造によって、まるでコットンのように柔らかな肌触りとポリエステルの機能性を兼ね備えた製品シリーズのことで、商標登録もされています。このように『ブリング』を運営する『JEPLAN』はポリエステルを減らしたり使うことをやめるのではなく、独自のリサイクル技術を用いて石油由来の原料と同等品質の原料にリサイクルが可能なため、何度でも資源へと再生することができます。つまりポリエステルをサステナブルな原料に変える技術があるということです…! 時代の風潮にあっている上に、すごく新鮮な選択だと思いませんか?
ふんわりとした着心地と、吸水性や乾きやすさを併せ持つ「DRYCOTTONY」。その実力は、スウェットなのに夜中に洗って朝には乾くほど。「速乾」というわけではないですが、干していたスウェットを触ったときに“一見乾いているのに、生地が重なっているワキのあたりがまだ湿ってる”という残念な機会が減りそう。生乾き臭も出にくくて、ありがたい限りですよね。
見てほしいのは袖のリブ。一般的なスウェットよりも少し長めになっていて、厚みもあります。だから袖を伸ばしても可愛いし、袖まくりもしやすい。裾のリブも長めなので、着丈が短いわけではないのですがコンパクトな印象で着こなせました。
このスウェットを着ることで、環境に対するポジティブな循環に参加できると思うと、なんだか誇らしい気持ちになります。商品を購入すると貰える衣類回収用の封筒で不要な服を送れば、ブランドのコンセプトの通り、少しだけ「服から服をつくる」を体感できるのかも。
ライター
主にwebメディアで活動。文化女子大学(現・文化学園大学)でファッションを学び、ショップスタッフとして5年ほど勤務経験あり。身長が170cmあり、服のサイズ選びが難しい。プチプラファッションに目がなかったが、yoiでの執筆を機にウェルネスに開眼。ファッションウェルネスについて絶賛勉強中。
取材・文/堀越美香子 構成/種谷美波(yoi) 商品撮影/柳香穂