yoiで提案しているファッションウェルネスを軸に、ライター堀越さんが今気になるアイテムを試着、リアルな使用感をお届けする連載『着心地のいい服 Dig&Report!』。第7回は、『久米繊維』のスウェットをdig。

『久米繊維』をDig & Report!

Dig&Report ファッションウェルネス 久米繊維 スウェット トレーナー 

01トレーナー 長袖 ¥5,390/久米繊維

『久米繊維』とは

『久米繊維』は、1935年に誕生し、創業88年の歴史を誇る日本の繊維工業会社。日本にTシャツという文化を根付かせた、老舗メーカーです。「日本の職人ならではのきめ細やかな心配りを商品の随所に施し、長く愛用できる一着に仕上げること」持続可能な地球環境保全を目指して、毎年収穫できる単年草の綿花を主原料にすること」そして「必要な人に必要な数だけ製造すること」などにこだわり、Tシャツのスペシャリストとしてだけでなく“地球市民の一員”として、ものづくりをしています。




ライター堀越が『久米繊維』のスウェットを実際に試着!

今回試したのは、ベーシックなシルエットで30年以上も愛されているスウェット、その名も「01トレーナー」。カラーバリエーションが43色もあるんです。専務の久米さんいわく「この色も、あの色も、とリクエストに応えていたら、こんなに増えてしまいました」とのこと。ああ、なんて愛情深いエピソードなんだ…。

Dig&Report ファッションウェルネス 久米繊維 スウェット トレーナー 2

最近流行りのヘビーウェイトなスウェットではなく、薄めで軽やかな裏パイル生地。柔らかく編み上げているため、ふわふわと空気を多く含んでいるような触り心地です。この生地の特性上、洗濯すると縦方向の縮みが出やすいので、あらかじめワンサイズ上を選んでサイズを調整するのがおすすめなんだそう。

43色展開にも驚きましたが、もう一点特筆すべきはその価格。トレーナーが1枚¥5,390。「プチプラ」という言葉が生まれて久しい今、そこまでの驚きはないかもしれませんが、日本の職人技が光る、地球環境に配慮した素材を使った、(簡単に言うと)こだわりだらけのトレーナーです。ネックから脇にかけて斜めに切り替えが入ったラグランスリーブなので、腕が動かしやすく、肩のラインがないのでシルエットもすっきりきれい。手に取りやすい価格も含め、名品トレーナーと言っても過言ではないと思います。

ふわりと軽い着心地でお手頃価格のトレーナーは何色も欲しいところですが、まずは選びに選んだ一色をたくさん着て、老舗メーカーの歴史と愛情をたっぷり感じるとしましょう。

堀越美香子

ライター

堀越美香子

主にwebメディアで活動。文化女子大学(現・文化学園大学)でファッションを学び、ショップスタッフとして5年ほど勤務経験あり。身長が170cmあり、服のサイズ選びが難しい。プチプラファッションに目がなかったが、yoiでの執筆を機にウェルネスに開眼。ファッションウェルネスについて絶賛勉強中。

取材・文/堀越美香子 構成/種谷美波(yoi) 商品撮影/柳 香穂