yoiで提案しているファッションウェルネスを軸に、ライター堀越さんが今気になるアイテムを試着、リアルな使用感をお届けする連載『着心地のいい服 Dig&Report!』。第12回は、『パタゴニア/patagonia』のダウンコートをdig。

『パタゴニア/patagonia』のダウンジャケットをDig & Report!

patagonia パタゴニア ダウンリフトジャケット dig&report ファッションウェルネス

Women's Downdrift Jacket ¥46,200/patagonia

『パタゴニア/patagonia』とは

『パタゴニア』は、アウトドア用品や登山用品、衣料品などの製造販売を手がける、カリフォルニア生まれのブランド。“気候危機はビジネス課題である”という考えのもと、環境問題にも積極的に取り組んでいます。

製品の製造や、店舗・オフィス・配送センターから排出される二酸化炭素の削減をはじめ、自然保護活動、再生可能エネルギーへの移行支援、気候変動の減速に取り組むグループへの寄付なども行なっているんだそう。自社のみに留まらないさまざまな活動で、ファッション業界における環境への取り組みを牽引する存在となっています。






ライター堀越が『パタゴニア/patagonia』のダウンジャケットを実際に試着!

身長170cmの私がLサイズを着ると、ジャストなサイズ感。シルエットもオーバーすぎずコンパクトに着こなせるので、普段使いしやすそう。フードはジップを引くだけで取り外せるので、ボリュームのあるマフラーを巻く日など、首まわりをすっきりさせたいときも簡単にシルエットを変えられます。「迷ったらこれ!」と胸を張れる定番の形は、一着持っておけば何年も冬の味方になってくれそう。

Womens Downdrift Jacket ¥46,200/patagonia パタゴニア ダウン

前述の『パタゴニア/patagoniaとは』でもお伝えしましたが、とにかくプロダクトにも、環境への配慮がいたるところに見られます。例えば表地の素材は、丈夫な「ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン」100%。リサイクルされた廃漁網を使用しており、海洋プラスチックによる汚染を減らすんだそう。中に入っている素材も、ダウン製品から再生されたリサイクル・ダウンです。

パタゴニア patagonia ダウン ポケット ファッションウェルネス dig&report 試着

ポケットの口が広く、使い勝手も◎。

サスティナブルな取り組みは、目に見えるものだけではありません。このダウンジャケットの縫製工場の従業員には、製品が売れるごとに賃金とは別で賞与が支払われるんだそう。『パタゴニア』製品の83%が、この「フェアトレード・サーティファイド縫製」を採用しているんです! 

アパレルの工場で働く人々の賃金の低さや危険な就労環境の問題は、本当は服を着ている全人類が考えなければいけないことですよね。製造者の労働環境にも配慮したブランドを選び続ければ、それが当たり前の世界になるかもしれません。気軽にポチれる世の中ですが、少し手を止めて「服はどのような人に、どう作られているのか」を想像して、洋服を選んでみようと思えるような一着でした。

堀越美香子

ライター

堀越美香子

主にwebメディアで活動。文化女子大学(現・文化学園大学)でファッションを学び、ショップスタッフとして5年ほど勤務経験あり。身長が170cmあり、服のサイズ選びが難しい。プチプラファッションに目がなかったが、yoiでの執筆を機にウェルネスに開眼。ファッションウェルネスについて絶賛勉強中。

撮影/柳 香穂 取材・文/堀越美香子 構成/種谷美波(yoi)