「暑い〜っ」と口に出したところで涼しくはならないけど、これを知っていれば毎日が快適に♪な話題を厳選。【夏に読みたい】5つの記事、早速チェックを!

1位 ◆ “隠れ熱中症”が急増中!? “暑さ負債”と水分不足をリカバリーする、ちょっと意外な3ルール

熱中症対策のビジュアル

教えてくれたのは
谷口英喜 先生

医師・「教えて!『かくれ脱水』委員会」副委員長

谷口英喜 先生

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長/周術期支援センター長/栄養部部長。専門は麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理など。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。著書に『熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック 改訂版』『イラストでやさしく解説!「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本』(ともに日本医療企画)がある。

“隠れ熱中症”とは? “暑さ負債”と水分不足が主な原因に

——重症ではないものの、暑さが原因と思われる不調で悩んでいる人が増えています。これも、熱中症と呼んでよいのでしょうか?

谷口先生:それは、“隠れ熱中症”と呼べる軽度の熱中症かもしれませんね。“隠れ熱中症”になってしまう主な原因は、実は自分でも知らず知らずのうちにたまってしまっている“暑さ負債”と、水分不足によるものです。屋外に長時間いて急激に体調が悪化してしまうものだけが熱中症ではありません。屋外にいたのが短時間や夜間、前日〜数日前のことだったとしても、体の中にはだんだん暑さによって、疲れや乳酸などの有害物質がたまっていってしまいます。その状態を“暑さ負債”がたまっている状態と呼びますが、そこに水分不足や疲労が重なっていくことで、体調が悪化したり、慢性的に体調が悪い状態になることもあります。後遺症のように、不調が長引く例も増えています。


隠れ熱中症とは?


体温が上がり、吐き気や強い頭痛、激しい倦怠感などに襲われる重度の熱中症とは違い、風邪などの普段の不調と見分けがつきづらいけれど、実は熱中症が原因の不調のこと。症状が出たときに屋外にいるわけではなかったり、数日間ぼんやりとした不調が続くなど、従来の熱中症のイメージとは違うことも多いのが特徴。



こんな症状が出たら隠れ熱中症かも?
めまい、立ちくらみ、頭痛、倦怠感、微熱、食欲不振、顔が火照る、筋肉痛、筋肉のけいれん、汗が出すぎる、汗がまったく出ない、腹痛、呼吸や脈が速い、朝起きるのがつらい、喉の渇き


2位 ◆ こんな女性は足がクサイ!? 今すぐ知りたい、真夏の「足のニオイ」対策

靴やサンダルを脱いだ瞬間、「どうしよう! 私の足、クサイかも…」と焦った経験はありませんか? 特に夏場は素足で出かけることも多く、足のニオイを気にする女性は多いかも。そもそも足が臭くなる原因はなんなのか、どんな人が臭くなりやすいのか、さらに、今日からできる足のニオイ対策について、女性のニオイに詳しい産婦人科医の上田弥生先生に伺いました!

サンダルを脱ぐ女性のイラスト

ニオイが気になる季節。足が臭くなる原因は?

暑い夏、足もとは素足にサンダルで少しでも涼しく過ごしたいですよね。ほかの靴と比べて通気性もいいし、足も臭くならないだろう…と思いきや、脱いだ瞬間「えっ!」と焦ることも。上田先生によると、「あの臭いニオイは、足から出る汗や皮脂、古い角質などを皮膚の常在菌が分解するときに発生する成分によるもの。サンダルなど、素足で履く靴にはこうした足の分泌物が付着しやすく、むしろニオイやすいんです」とのこと。

また、ひと口に“足が臭い”といっても、足そのものがニオっている場合と、靴やストッキングなどはいているものがニオっている場合があるのだそう。まずは、足のニオイのもととなるおもな要因を見ていきましょう!

●汗や皮脂

足は体のほかの部位と比べても汗腺が多く、一日になんとコップ1杯ほども汗をかくのだとか! 夏はさらに汗の量も増えるので靴の中が高温多湿になり、より菌が繁殖しやすい環境に。また、病気などが原因で汗そのものが臭う場合もあるようです。例えば、糖尿病の人は体内で「ケトン体」という物質が作られることで「アセトン臭」という甘酸っぱいニオイを発します。肝臓病の人は分解しきれなかったアンモニアが汗に混ざり、ツンとした「アンモニア臭」がすることがあります。

●たまった角質

足の裏やかかとなどは体のほかの部位より厚い角質層に覆われています。古い角質がはがれ落ちると、汗や皮脂と混ざり合ってあかになり、指の間などにたまります。これをきちんと洗い落とさずにいると、菌にエサを与えているようなもの。そのあかを栄養として、ニオイの原因となる菌が増殖してしまいます。

●靴やストッキングに付着した汚れ

靴や靴下、ストッキングに、汗や皮脂、あかなどが付着すると、繊維の中で菌が増殖してしまうことも。特に化学繊維のものは洗ってもなかなかニオイは取れません。そうするとニオイがどんどん蓄積してしまい、悪臭を放つことに…。

3位 ◆ 夏の「デリケートゾーンのニオイ」問題、どうしてる? 産婦人科医に予防と対策を聞きました!

なかなか人に相談しにくい、デリケートゾーンのニオイ。特に、汗をかきやすい夏はいつも以上に気になります。とはいえ、洗いすぎはよくないと聞くし、どうやってケアするのが正解なの? そんな疑問にお答えすべく、夏のデリケートゾーンのニオイケアのポイントや予防策について、女性のニオイケアに詳しい産婦人科医の上田弥生先生に伺いました!

デリケートゾーンのニオイに悩む女性のイラスト

「人知れず悩んでいる人が多いので、なかなかその実態が見えてこないのですが、実は多くの女性がデリケートゾーンのニオイに悩んでいます」と上田先生。そこで示してくれたのが、女性向けセルフケアブランド『iroha』が「デリケートゾーンのニオイケア」について17歳〜57歳の女性390名に行なったアンケート調査(2021年5月11日〜19日実施)の結果。このアンケートによると、なんと96%が「ニオイが気になったことがある」と回答しています。

特に生理中に長時間ナプキンを取り替えられないときなど、まわりにニオイがバレていないか心配...という声も。心当たりのある人も多いのではないでしょうか。大多数の女性が悩みを抱えるデリケートゾーンのニオイ問題、そのおもな原因とは?

●おりものシートや生理用ナプキンのムレ

おりものシートや生理用のナプキンを長時間つけたままにすることでデリケートゾーンがムレると、菌が増殖しやすくなり、この菌が汗や皮脂を分解するときにニオイ成分が発生します。「生理中にニオイがキツく感じるという人もいますが、経血そのものが臭いわけではありません。血液は栄養豊富なので、菌がより繁殖しやすくなってしまうんです」と上田先生。

また、汗によって下着が臭っている場合もあるのだそう。「デリケートゾーンは意外に汗をかきやすい場所です。汗のしみたショーツをそのままにしておくと、菌が繁殖して臭くなることがあります。通気性の悪い下着や服を着ているときは注意が必要です」

●尿や便の拭き残し

上田先生によると、尿や便をしっかり拭ききれていない人が、実はとても多いのだとか。「排尿後にきれいに拭き取れていないために尿臭がひどい人や、なかには便が付着したままの人もいます。残った尿臭や便臭がショーツにつくと、時間がたつにつれてニオイが蓄積し、より臭くなってしまうこともあります」

●体質や病気によるもの

デリケートゾーンには、ワキガの原因ともなるアポクリン腺があり、そこから出る汗がニオイの原因になっていることも。「デリケートゾーンからワキガ特有のツンとしたニオイがする場合は、すそワキガの可能性があります。体質ではありますが、汗をかいたらこまめに拭く、除毛する、など、ケアの仕方でニオイを抑えることが可能です」

また、病気による悪臭もあるようです。「魚が腐ったようなニオイがしたり、おりものの色が灰色っぽかったりしたら細菌性膣炎の可能性があります。いつもとニオイが違うと感じたら、早めに婦人科を受診することをおすすめします

4位 ◆ 目も「夏バテ」する!? 目の角膜にダメージを与える要因と、眼科医おすすめの即効アイケア

暑い夏は体だけでなく、目にも多くの負担がかかり「目の夏バテ」に…。その要因は、日頃何げなく使っている身近なアイテムや、よかれと思ってやっていたことなど、日常の中に潜んでいました。実は目にダメージを与えているそうした要因とともに、秋に向けて目の疲労をリセットするための対策をご紹介します!

夏の日差しを浴びる女性

眼科医とともに、目と角膜の健康に関する啓発活動を行っている「現代人の角膜ケア研究室」によると、要因はおもに4つ。何が「目の夏バテ」を引き起こすのかを知ることで、目に蓄積する疲労やダメージを予防することができます。

●要因その1:ハンディ扇風機
夏の定番アイテムとして多くの人が愛用しているハンディ扇風機。手軽に持ち運ぶことができ、外でもスイッチひとつで涼むことができますが、使い方によっては目を傷つけてしまう可能性が! 実際に、「現代人の角膜ケア研究室」の実験により、顔に1分間ハンディ扇風機の風を当てると、涙が蒸発して角膜がむき出しになって傷つきやすくなってしまうことがわかりました。角膜に傷がつくと、目の不快感や疲れ、かすみにつながります。同様に、エアコンの冷風を30分あびることでも涙が蒸発してしまうので要注意です。

●要因その2:紫外線
夏の紫外線によって、目も日焼けしてダメージを受けます。強い紫外線に長時間さらされることで、角膜の上皮細胞が少しずつ死んでしまい、ひどい場合には視力にも影響が出ることも…。屋外ではUVカットのサングラスや帽子を着用し、紫外線を直接浴びない工夫が大切です。ちなみに、サングラスはレンズの色が濃いほど光を取り入れようとして瞳孔が開き、目の奥まで紫外線が入ってしまうおそれがあるので、UVカット機能がついたレンズの色が薄いものがおすすめだそう。

●要因その3:海やプール後の洗眼
海やプールで泳いだあとに目を洗うことによって、角膜を守っている涙を洗い流してしまい、角膜がむき出しになるため、逆に目を傷つけてしまう要因に。海水浴後や入水後は、洗眼ではなく点眼薬をさしたり、目を温めてケアしましょう。

●要因その4:マスク
目とは関係のないように思われるマスクですが、実はマスクの隙間から漏れる空気が目にダメージを与えていることがわかっています。要因その1で紹介したハンディ扇風機による目への影響と同様に、空気が目にかかることで涙が蒸発し、角膜がむき出しになり傷つきやすくなります。

上記4つの要因は、角膜へのダメージだけでなく、目のかすみや細菌感染などの原因にもなり得ます。ハンディ扇風機やマスクは、「ほぼ毎日使用している」という人も多いのではないでしょうか。使用する際は角度を変えるなどして、目が乾かないように対策してみてくださいね。

5位 ◆ スプーン1杯の「MCTオイル」で夏バテ対策&脂肪燃焼。なぜ健康にいいの?を医師が解説!

素早くエネルギーになり脂肪燃焼効果も!?

聞いたことはあるけれど、なぜ健康やダイエットにいいと言われているのか知らない…という人も多いのでは。MCTオイルとは、そもそもどんなものなんでしょう?

「MCT」はMedium Chain Triglycerideの略で、「中鎖脂肪酸」のこと。母乳や牛乳、ココナッツをはじめとするヤシ科の種子などに含まれる成分です。MCTオイルがなぜここまで注目されているのか、どんないいことがあるのか、虎ノ門中村クリニックの院長で内科医の中村康宏先生に伺いました。

MCT、つまり中鎖脂肪酸は、消化・吸収がとても速いのが大きな特長です。私たちが日常的に食べているほとんどの油は、長鎖脂肪酸(LCT/Long Chain Triglycerideの略)。中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸という文字からもわかるように、分子の”鎖の長さ”が違います。長鎖脂肪酸は鎖が長い分、消化・吸収がゆっくり。それに比べて中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸の4〜5倍も早く分解され、約3時間ほどで効率的にエネルギーになります。スピーディに消費されるということは、脂肪として蓄積されにくいということでもあります。今、美容と健康、ダイエットの面から注目されているのはそういった特長があるからなんです」

スムージーにMCTオイルをかける画像