「セルフケア」への関心がますます高まっている昨今。何かしたいと思いながらも何から始めたらいいかわからない、という声も多く聞きます。そんな中注目を集めているのが、フェムテックイベント「Femtech Fes!」にも出展したセルフケアのサブスクサービス『LaboMe®︎(ラボミー)』。イベントレポート&代表の橋麻依子さんへのインタビューで、どんなサービスなのかを詳しくひも解きます。

味の素 LaboMe サブスク セルフケア フェムテック

セルフケアのサブスク『LaboMe®︎』とは?

『味の素』から生まれたセルフケアのサブスクサービス『LaboMe(ラボミー)』 フェムテック ブース写真

『LaboMe®︎(ラボミー)』は、味の素社から生まれた、自分に合ったセルフケアを見つける注目のサブスクリプションサービス。「心」「からだ」「生き方」を整える、セルフケアのテーマに沿ったプロダクトが毎月届くほか、同じく『LaboMe®︎』を利用している仲間と情報交換や交流することができるコミュニティやイベント、専門家監修による限定記事など盛りだくさん!

『LaboMe®︎』代表の橋麻依子さんと、モデルの武智志穂さんによる「セルフケア」をテーマにしたトークイベントを開催!

武智志穂さんトークイベント フェムテックフェス 『味の素』から生まれたセルフケアのサブスクサービス『LaboMe(ラボミー)』 フェムテック

「Femtech Fes!」では、『LaboMe®︎』代表の橋麻依子さんとモデルの武智志穂さんによるトークセッションが開催され、『LaboMe®︎』のテーマである「セルフケアの大切さ」について語りました。

武智さん
「どんなことでも努力をすれば報われてきたけれど、妊活をして初めて“努力しても報われない”を経験しました。不妊治療の一番の敵はストレスだと言われますが、私は頑張りすぎてしまう性格だし、自分のストレスに鈍感だった。今は沖縄に移住して、いろんなものを断捨離した豊かな生活の中で、自分の「頑張りすぎない適当なライン」を知ることができました。人生にはたくさんの曲がり角があるから、そのタイミングでセルフケアをして自分の状態を確認してみてほしいです」

橋さん
「今まさに“頑張りすぎている自分に気づきはじめた”状態なのですが、やりたいことややらなきゃいけないことの最中は、なかなか立ち止まることも難しいですよね。でも人生に余白がないと何も楽しめなくなってしまうから、最近はセルフケアとして『WoodWick®︎』という芯が木でできているキャンドルを愛用中。焚き火気分を味わいながら頭を空っぽにする時間を作っています」

『味の素』から生まれたセルフケアのサブスクサービス『LaboMe(ラボミー)』 フェムテック 橋麻依子 トーク 

セルフケアとは自分のよい状態を保つ方法。「頑張らなきゃ」という思いを抱える人が多いけれど、頑張り続けるためには自分自身が変化していかなければいけない。頑張りすぎない方法を見つけたいね、と参加者全員で再確認しました。

『LaboMe®︎』代表・橋さんが考えるセルフケア

トークセッション後には、『LaboMe®︎』代表の橋さんにインタビュー! このサービスを立ち上げた経緯や思いを伺いました。

『味の素』から生まれたセルフケアのサブスクサービス『LaboMe(ラボミー)』 代表 橋麻依子 インタビュー フェムテック

発想源は自分の悩み。社内起業家プログラムからスタート

——まずは『LaboMe®︎』がスタートした経緯を教えてください。

橋さん
:『LaboMe®︎』は、味の素社の新規事業立ち上げを望む社員を公募・選抜するプログラム(「A-STARTERS」)で採用されたことでスタートしました。プログラムに応募するとしたら、まず“どんな人の役に立つことがやりたいか”ということを考えました。

私は昔からPMSに悩まされていたのですが、まわりの友達とナプキンの貸し借りはしても、イライラしたり落ち込んだりといったメンタルの不調について話したことはなくて。15年来の親友に「PMSってある?」と聞いてみたら「今もあるし、昔からすごく悩んでる」と言われたんです。こんなに長い時間近くにいた親友でも話したことがないってことは、きっとそういう悩みを抱えながら誰にも言えない人はたくさんいるんだろうな、と思って。

味の素社には女性の研究員もたくさんいて、管理栄養士や理学療法士などの資格を持った方も在籍しています。彼女たちと協力し、知識を生かせていければ、PMSに悩む人々へ、エビデンスが高く信頼できるサービスを提供できるのではないかと考えたのが『LaboMe®︎』のスタートですね。

——橋さんご自身はPMSのどういった症状に悩まされていたんでしょうか?

橋さん
:とにかくメンタルの浮き沈みが激しくて。生理中も体調が悪く動けなかったりベッドにうずくまっているような状態だったので、月の半分から3分の2くらいは心身ともに調子が悪かったです。まわりにPMSで悩んでいそうな人もいなかったので誰にも相談できず、ネットなどで調べてサプリやヨガを試したけれど結局何がいいのかわからなくて。試行錯誤していました。

「合うものが見つからない」と思っていたのですが、それは「どこかに正解があるはず」という考え方だったからかもしれません。「今自分が知らないだけで、正解を見つければ私の揺らぎはすべて無くなる」という気持ちで色々と調べていたのですが、『LaboMe®︎』の立ち上げのために進んでいく中で、初めて「正解はないのかもしれない」と気づくことができました

正解がない中で、みんなが揺らぎを抱えて生きていくのであれば、どの状態が自分にとって心地いいかを知る必要がある。そのために、自分に合ったセルフケアを探してもらうサービスを提供することにしました。

友達や同僚とは違う、“斜めのつながり”から勇気をもらえることもある

——プロダクトが届いたり、コミュニティがあったり、ワークショップを開催したりと『LaboMe®︎』のサービスは盛りだくさんですが、どういったところにこだわっていますか?

橋さん
:プロダクトはあくまでもキッカケのひとつで、私たちが本当に提供したいのは共有する場です。それこそPMSは千差万別で、自分と似た悩みを抱えた人もいれば、まったく違う悩みを持っている人もたくさんいる。そういう人たちの存在に気づいたり、その存在から自分のことに気づいたりできる、“対話する場所”を作りたいと思っているので、コミュニティを非常に大切にしています。コミュニティで得られる対話や気づきが『LaboMe®︎』のコアにあるものですね。

——悩んでいるのが自分だけではない、と知るだけでも救われますよね。コミュニティのメンバーで交流会も行われていますが、実際の声を聞くことはありますか?

橋さん:そうですね。ユーザーの方からの言葉でうれしかったのは、「私が今まで悩んできたことは、悩んでもいいことだったんだと気づけました」というもの。一見順風満帆に見える人でも悩みや揺らぎを抱えていることを知って、自分の苦しみが間違いじゃなかったと思えた、と言っていただけて、まさに『LaboMe®︎』が提供したかった“対話”から生まれた気づきだと思います。

しかも人が集まると、自分たちが“こういう場所にしたい”と思っていた想像を超えて、まるで生き物のように色々なことが起こるんですよね。コミュニティでは「初めての性交渉はどうだった?」とか「VIOの脱毛どうしてる?」といったちょっとディープな話もするのですが、こちらも“いきなりそういう話をするのはハードルが高いかな?”と探り探りだったんです。

でもその場に集まっているのはセルフケアに関心がある人だとわかっているからこそ、何十年来の友達かのようにスムーズに話せた、という声をいただいて。密接な横のつながりとは違う、弱い斜めのつながりから勇気をもらえることもあるんだな、と私も気づくことができました。

『LaboMe®︎』のサービスを楽しみ尽くそう

何が届くかはお楽しみ。おしゃれな厳選プロダクト

『味の素』から生まれたセルフケアのサブスクサービス『LaboMe(ラボミー)』 毎月届くプロダクト

毎月テーマが設定され、そのテーマに沿った素敵なプロダクトがお家に届きます。例えば2月のテーマは【味覚が教えてくれる、私のゆらぎ】。カカオ豆と砂糖だけで作られたチョコレートブランド『Minimal』の7種類食べ比べセットが届きました。

『味の素』から生まれたセルフケアのサブスクサービス『LaboMe(ラボミー)』 これまでのプロダクト

これまでに届いたプロダクトは多種多様! ハワイで皮膚トラブルの万能薬と伝承される「タマヌオイル」をキー成分としたフェムケアブランド『pitôn』のデリケートゾーン用ウォッシュや、生理の悩みに寄り添う『Monthly Friend』のバスパウダー、『WoodWick®︎』のキャンドルなどなど。何かを試そうと思っても、たくさんある中から選ぶのは案外大変。厳選されたプロダクトをランダムに届けてくれるのはうれしいですよね。

イベントではワークショップやメンバー同士の交流も

『味の素』から生まれたセルフケアのサブスクサービス『LaboMe(ラボミー)』 ワークショップ イベント

毎月開催される、セルフケアを楽しみながら仲間とつながるイベントにも参加できます。ちなみに2月は【味覚が教えてくれる、私のゆらぎ】というテーマに合わせ、チョコレートに合うコーヒーを飲んで自分の味覚を知る、コーヒー&チョコのマリアージュ体験を行いました。もちろん、メンバー同士の交流も楽しめます。

味の素社の研究員監修の、信頼性の高い記事を配信!

医師や専門家が監修した最新研究の限定記事を読むことができるのも『LaboMe®︎』ならでは! 科学的根拠に基づく最新のセルフケア情報が配信されています。

『味の素』から生まれたセルフケアのサブスクサービス『LaboMe(ラボミー)』 記事

これらの内容を日々楽しむことで、自分に合ったセルフケアを見つけていく『LaboMe®︎』。セルフケアに興味があるけれど何から試せばいいかわからない、悩みがあるれけど話せる相手がいないと感じている、そんな人にきっと、新たな気づきや出会いをくれるはず!

撮影/中澤真央 画像デザイン/坪本瑞希 取材・文/堀越美香子 企画・構成/木村美紀(yoi)