エディターであり「uncrave WHITE」クリエイティブディレクターの東原妙子さん。実は無類の温泉&サウナ好き!そんな東原さんの「ととのう」リトリート旅の連載、第3回は近場で海外リゾート気分が味わえるサウナ&ホットプール体験です。

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東原妙子

ファッションエディター、「uncrave WHITE」クリエイティブディレクター

東原妙子

1977年、東京生まれ。大学卒業後は銀行OLを経て出版社に転職。現在はフリーのファッションエディターとして、女性誌を中心にブランドの広告やウェブコンテンツ製作などで幅広く活躍。2020年にECブランド「アンクレイヴ」を立ち上げ、2022年からはコレクションライン「アンクレイヴ ホワイト」のクリエイティブディレクターを務める。ファッション以外にも、趣味はサウナ、温泉、旅行、漫画、グルメ(主に鮨)など多岐にわたり、飾らないキャラクターが人気のInstagramはフォロワー6.3万人超え。

こんにちは。
節分となまはげを混同して、つい「泣ぐ子はいねが~!」と言ってしまう東原妙子です。

連載vol.1vol.2は壮大な真冬の北海道ととのい体験をご紹介しましたが、vol.3となる今回は一泊二日の弾丸旅! 昨年夏にできたばかりの千葉・内房にある「BOTANICAL POOL CLUB(以下、BPC)」に行ってきました。

一歩入れば、そこは非日常のリゾート空間

年明けの多忙さに辟易していたある日。
午後からぽっかり予定が空いたので、突如思い立ってドライブがてら千葉・内房にある「ボタニカル プール クラブ(BPC)」へ。

東京駅から車で約70分。昼過ぎに出発しても、軽くランチをしてチェックインの15:00には間に合う算段。

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到着すると、トロピカルな木々に囲まれた真っ白な建物がお目見え。吹き抜けになったロビーにはアート作品があちこちに飾られていて、入った瞬間から開放感満点です。

大きな窓の外には、BPCを象徴するプールエリアが。まわりには個性豊かなヤシの木が植えられていて、まさに南国のリゾートといった風景にテンションが上がります。

この時点で、千葉だというのをすっかり忘れ、「え、ここどこ? 私いつの間に海を渡った?」と、知らんうちに時空を超えた可能性を疑い始めるレベル。

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チェックインして、さっそく客室へ。


今回はコンパクトなスタンダードタイプでしたが、気楽に一泊過ごすには十分な間取り。窓の外には広大な緑あふれるプールビューが広がります。


部屋備え付つけのドリンクやおつまみも充実しているので、ベランダでチル…?って若者は言うんですかね…?(不安)そんなゆるりとした時間を過ごすのもよさそうです。

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真冬も楽しめるプール&サウナエリアへ

私はと言うとがっつり“ととのい”目当てなもので、すぐに水着に着替えてプールへ向かいます。

「は?真冬にプール?」と私の皮膚感覚を心配してくださる方もいるかもしれませんが、安心してください、温水ですよ。

そう、こちらのBPCはその名のとおり、プールクラブをテーマに、ボタニカルに囲まれたプールをオールシーズン楽しめるホテル。
11月1日から3月31日まで、水温を36.5~40℃に設定したホットプールを楽しむことができるのです♡

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「SIGNATURE POOL」の中央には、夕暮れになると炎が灯される。

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全長40mのインフィニティプール「BLACK POOL」。

メインとなるプールはふたつ。

敷地の中央にあるのが、アイコニックな円形の「SIGNATURE POOL」。冷たく澄んだ空気の中、スパ感覚のホットプールにプカプカ~。このまま一生入っていられそう♡

もうひとつは、海を見下ろすインフィニティプール「BLACK POOL」。移り変わる空や風に揺られるヤシの木が鏡のように映し出され、ドラマチックな光景を演出します。

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そして注目すべきは、プールの傍らに佇む怪しげな黒いコンテナ…。


これが、お待ちかね!施設内に2種類あるサウナのうちのひとつ「SWEAT BOX」なのです。

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プールサイドのコンテナ式サウナ「SWEAT BOX」。

コンテナの中に入ると、全面ガラス張りの大きな窓から生命力あふれる圧巻のボタニカルビュー。

おなじみ「HARVIA」のサウナストーブはセルフロウリュウが可能で、室内温度も100℃以上。冬の外気で冷えた体をカンカンに温めてくれます。

サウナ後は、チラーで冷やされた冷水シャワーを浴びてから、思いきりプールにダイブ!!
と行きたいところですが、40代の飛び込みは身体的にもビジュアル的にもツライので、そっ…と脚からホットプールに沈みます。

ふ~極楽~♪

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プールのまわりには、パラソルやプールベッド、プライベートに仕切られた「POOL HOUSE」が並び、冬の間は防寒のためのパラソルヒーターも設置。


プールサイドバーでも、この時期は定番メニューに加えてアヒージョやチョコレートフォンデュなど、季節限定のホットスナックやホットカクテルも販売していて、いかにも大人のリゾートといった雰囲気が漂います。ちなみにこの日は、温かいコンソメスープが無料でふるまわれていました。


泳ぐもよし、サウナでととのうもよし、星空を眺めながらお酒を飲むのもよし。ゲストがそれぞれ好きな時に好きな過ごし方ができるのがいいですよね。

森林浴気分で“ととのう”。もうひとつのサウナ

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水風呂&温浴ジャグジー併設の大型サウナ「SWEAT LODGE」。

もうひとつのサウナは、最大10名まで入れる「SWEAT LODGE」。天井にジャングルのようなアートが描かれた洒落た空間に、これまたセルフロウリュウ可能な「HARVIA」のサウナストーブが設置されています。


目の前にはキンキンに冷えた13℃の水風呂ジャグジーがあり、本気でととのいたいサウナガチ勢にはこちらがおすすめ!


横に41℃の温浴ジャグジーがあるので、冬も凍えることなく快適。

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「SWEAT LODGE」は外気浴エリアも個性的。

マイナスイオンを感じる太古の植物が生い茂っていて、にぎやかなプールエリアとは対照的に、森の中にいるような静寂の世界でととのうことができます。

ちなみに、BPCを彩るランドスケープの植栽を手がけるのは、プラントハンターとして活躍する西畠清順さん。総面積1万㎡の広大な土地を演出するボタニカル空間には、南国風の植物が育ちやすい房総半島の風土に合わせたヤシの木を中心に300種類を超える個性豊かな植物が共存しているのだとか。

人気シェフ監修のフードメニューも充実

プールとサウナを満喫したら、ディナーの時間。コンテンポラリーな雰囲気のメインダイニングでは、BBQか鍋のコースがあり、他にもアラカルトメニューが充実。

BBQは、紹介制モダンアメリカンレストラン「NO CODE」の米澤文雄シェフが監修。鍋は和食割烹「酒井商会」の酒井英彰シェフが監修するしゃぶしゃぶなどHOT POT 3種から選べます。

今回は、期間限定の薬膳タッカンマリをチョイス。


ひな鶏をまるごと一羽使用し、中国人参、くこの実、龍眼などの薬膳と黒胡椒がきいたスープが、たくさん汗をかいてカラカラになった体に沁みわたる~!
コースについてくる朝獲れのアジフライも絶品。堅苦しくなく、カジュアルすぎず、居心地のいいディナーでした。

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翌日の朝食も同じダイニングで。
「モーニングフォンデュ」なるものをいただきました。

温かい2種類のスープのほか、新鮮な季節の野菜と千葉県産のベーコンなどをクリーミーなトマトチーズフォンデュにつけて。


一応グルテンフリーを謳っている私ですが、付け合わせ的な甘じょっぱいデニッシュ食パンが地味にクセになってしまい、手が止まりません。
お願い、誰か助けて…!

多彩な宿泊タイプで色々な楽しみ方を

海外リゾート気分を大満喫できたBPCステイ。
プールクラブと聞くと夏だけと思いがちだけれど、冬の澄んだ冷気のなかホットプールに浮かぶ心地よさはとても贅沢な感覚でした。

思い立ったら昼過ぎから出発して、翌日はまた午後から仕事に行けるという気楽さも最高!

早め時間からプールを満喫したい人のために、13時から利用できる「アーリープールイン」が、冬の期間中は無料でできるのもうれしい。

他にも、愛犬と宿泊できる部屋、プライベートプールを備えたスイートルーム、家族やグループなど最大5人、4組のヴィラゲストだけで使える専用プール付きの部屋もあり。


宿泊する部屋によって色々な楽しみ方ができそうなので、次回は家族や女友達とワイワイ来るのもいいかもしれません。

撮影・構成・取材・文/東原妙子 イラスト/木村美紀