天然資源保護と気候変動対策に対する長年のコミットメントの一環として、『ルイ・ヴィトン』は自然保護慈善団体 「People For Wildlife」と パートナーシップを締結。
このパートナーシップは、2030年までに500万ヘクタール分の動植物の生息地を回復するというLVMHの目標と、同年までに地球上の陸域や海洋・沿岸域、内陸水域の30%を保護するという生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)での合意に貢献するもの。
天然資源の再生という共通の目標の実現に向けて自然保護慈善団体「People For Wildlife」と協力する『ルイ・ヴィトン』。生物多様性の減少についての理解を深め再生を促すと共に、気候変動に対処するため「People For Wildlife」の科学的研究や地域社会とのサステナブルな土地管理に関するイニシアティブを支援してきました。
2つの新種の発見
1つはアプタマ地域のみで見られる可能性が高いユニークなキノコ、もう1つは目を見張るような新種のヘビで、この地域の生物多様性をさらに豊かにするもの。
カメラトラップで収集した40万枚の画像
『ルイ・ヴィトン』と「People For Wildlife」は、広範囲のカメラトラップによる調査を通じて膨大な画像コレクションを収集し、アプタマ地域内の多様な野生生物個体群に関する貴重な知見をもたらしてきました。この保護区には合計4300種の動植物が生息していますが、そのうち275種(動物88種、植物187種)が絶滅の危機に瀕しています。
12名の科学専門家による協力
生物多様性や獣医学、防火管理、外来種管理、分子遺伝学分野の専門家からなる12名の専任チームがプロジェクト内の研究・環境保全活動の推進に積極的に携わってきました。
ターゲットを絞った種の保全と主な脅威への取組み
オーストラリア北部において主な脅威となるのが火災。「People For Wildlife」は、この地域のための特別な防火管理計画を策定すべく、アプタマ地域の先住民やレンジャーたちとのワークショップを開催。
また、このパートナーシップは、フクロネコなどの主要な哺乳類やオナガテリカラスモドキをはじめとする鳥類、オルリオオトカゲなどの希少な爬虫類の生息地に焦点を当てた科学的研究活動も強化してきました。こうした研究活動は、生態系の健全性の重要な指標の役目を果たすと共に、これらの種の保全戦略における指針にもなります。
経済成長へ向けた地域社会のエンパワーメント
熱帯雨林地帯を再生するため数千本もの木を育てられるよう設計した苗床を現在建設中。このコラボレーションの中心となるのは、食用となる新種のアンズタケの生産など、地域社会のための天然素材の責任ある利用に基づく持続可能なビジネスモデルの共同創出です。