「yoi」読者の皆さんこんにちは。SPUR編集部の堀江です。今回はSPUR1月号に掲載した特集、西加奈子さんと伊藤亜紗さんのスペシャルな対談をご紹介します。テーマは、“体が教えてくれる「生きづらさの正体」”です。【集英社yoiエディターズリレーvol.18】

この記事を書いたのは・・・・
堀江

集英社SPUR編集部

堀江

女性誌、文芸誌、少女漫画など、各編集部から選出されたyoi委員会メンバーの一人。入社以来SPUR編集部でファッション、ビューティー、カルチャーを担当。マンガと音楽、柴犬、茶碗蒸しが大好きです。

【SPURにて掲載中!】体の声を聞く大切さを学べる、西加奈子さんと伊藤亜紗さんの対談

数多くある社会問題をテーマにSPURが訴え続けている「ワタシつづけるシュプール」企画。女性の権利や家族の新しい在り方、環境問題など、これまでさまざまな切り口で記事を作成してきました。11月22日に発売されたSPUR1月号では、作家の西加奈子さんと美学者である伊藤亜紗さんが登場! 乳がんになった体験をつづったノンフィクション『くもをさがす』が話題となった西さん。そして、障害を通して人間の体の在り方を研究する伊藤さん。同世代の二人が考える、現代社会における“生きづらさの正体”に迫ります。

西さんと伊藤さんのトークセッションでは、お二人が生活していく中で出合った光景や、それを見て感じたことを論点会話が進んでいきます。これまでモヤッとしか感じることができなかった、世の中に存在する生きづらさの形、違和感の輪郭を際立たせるようなコメントが飛び交います。その様子を見るたびに、思い当たる節が自分にもあるのか、どきり、と思うシーンが訪れた瞬間も。お二人が丁寧に言葉として紡いでくださるからこそ、クリアになっていく感情にも気づける素晴らしい対談でした。 

ワタシつづける SPUR  西加奈子 伊藤亜紗

読者の方からのお悩み相談コーナーもチェック!

特集内では、西さん、伊藤さんの対談のほか、お二人へのお悩み相談コーナーも設けられています。卵子凍結にまつわるお悩みから、容姿、日常生活を脅かす体の不調……。誰しも一度は頭を悩ませたことがあるトピックをお二人が真摯に向き合い、解決までの道を示してくださっています。悩んでいると、つい視野が狭まり、深く考えられなくなってしまいますよね。その瞬間に寄り添い、優しく諭してくれるような言葉が散りばめられているので、是非お見逃しなく。

西加奈子「わたしに会いたい」 小説

西 加奈子 集英社/1,540円
『わたしに会いたい』
ある日、ドッペルゲンガーの「わたし」がわたしに会いに来る表題作をはじめ、24歳の私と陰毛脱毛のリアルを描いた「VIO」、乳がんのためGカップの乳房を全摘出することになったグラビアアイドルの物語「あらわ」など全8編を収録。「わたし」の体を通して、今を生きる女性たちの生きづらさを見つめる珠玉の短編小説集。