「yoi」と「MEN'S NON-NO」のコラボによる「男性のモヤモヤ座談会」。第5回のテーマはセルフケア。メンズノンノ読者である20〜30代の男性たちが自分のためにしていることとは?

「集英社yououriプロジェクト」とは?
2024年10月から、「yoi」と集英社の7つのファッション・ビューティマガジンのコラボコンテンツ「集英社yououriプロジェクト」がスタート。ここでは「yoi」と「MEN’S NON-NO」コラボによる「男性のモヤモヤ座談会」をお届けしていきます。

yoi MEN'S NON-NO ヨイ メンズノンノ メンノン 男性のモヤモヤ

木村美紀

yoi編集部

木村美紀

入社12年目のエディター。入社9年目までは、「MEN'S NON-NO」編集部で勤務していた。「yoi」に異動してからの3年で、ジェンダーや社会問題への関心がますます高まっている。

山口朗

MEN’S NON-NO編集部

山口朗

入社11年目のエディター。入社以来在籍していた広告部から、一昨年「MEN'S NON-NO」編集部に異動。20代前半のモデルと読者に囲まれながら、ファッションだけでなく彼らのジェンダー観も勉強中。

座談会の参加者はコチラの3名

Aさん
22歳。東京都在住。販売員。中学・高校・大学と運動部に所属。母親に幼い頃から自分のケアをするよう言われていたため、セルフケアに対する意識は高め。

Bさん
24歳。東京都在住。販売員。約4年前からスタートしたSNSのフォロワー数は3万人超え。SNSでの活動をきっかけに美容に関するセルフケアを始めた。

Cさん
30歳。東京都在住。エディター・ライター。ファッションからウェルビーイングまで守備範囲は広め。セルフ人体実験と題し、さまざまなセルフケアを試すのが好き。

セルフケアを始めて生活習慣が整った! 心も体も絶好調

MEN'S NONーNO 男性 セルフケア 朝時間 朝活 朝活男子

木村 セルフケアはメンタルヘルスを維持するうえでとても重要なことですが、皆さんはいつ頃からセルフケアを意識して始めたのでしょうか?

Aさん 子どもの頃から母親に自分のためのケアをきちんとするよう言われてきたので、自然とセルフケアを行なっていた気がします。

意識して取り入れたのは一人暮らしを始めた21歳のとき。お香を炊いたり観葉植物を置くことから始めました。

Bさん 僕の場合はSNSでの活動を始めたのがきっかけでした。以前はスキンケアも髪型も適当だったけれど、人に見られる機会が増えたことでセルフケアとしての美容を始めました。

その後、一人暮らしを始めたタイミングでAさんと同じように観葉植物を置いたり、自分の好きな小物を集めて部屋に飾るようにもなりました。

Cさん 僕は肌がすごく弱くて幼い頃から皮膚科に通い続けスキンケアを続けていたのですが、大学に入って友達から“肌がキレイだね”と褒められたんです。そこでセルフケアだと思わずにやっていたことがセルフケアだったのかと気づいたと同時に重要性を感じ、興味を持ったのが始まりです。

山口 今はどんなセルフケアをルーティーンとして行なっていますか?

Aさん お香を炊いたり観葉植物を置くことは継続しつつ、どんなに忙しくてもお風呂につかるようにはしています。

それから学生時代、陸上部だったこともあり、日常的に運動をしているほうが調子がいいのですが、就職してから体を動かす機会が減ってしまったので、筋トレを再開しました。

山口 ジムに通っているのですか?

Aさん ジムに行こうとすると時間を作るのが大変なので、家で自重トレーニングをやっています。

空いた時間にサクッとやるので、義務感が生まれることなくストレスフリーでできるんです。10分程度ですが継続することで調子がよくなりました。

Bさん 僕は最初にお話しした部屋づくりがメインです。あとは音楽が好きなので、夜は家でお香を炊きながらその日の気分に合わせた音楽を聴いてのんびり過ごしているくらいかな。

Cさん 心のケアとして1にも2にも睡眠が大切だと思っているので、睡眠時間や質を見直しました。

人間は深部体温が下がることで眠りやすくなるそうです。そのためには一度体温を上げた方がよく、お風呂に浸かることが非常に効果的なのだとか。それを踏まえて毎日41度〜42度のお風呂に20分ほど浸かるようにしています。

そして寝る前の照明は暗いほうがいいと知り、お風呂上がりは間接照明に切り替えるようになりました。好きな本を読みながらリラックスして過ごし、11時には布団に入り7時に起きる生活を続けています。

木村 理想的な過ごし方ですね! 

Cさん ありがとうございます。実は、朝まで寝ずに原稿を書き上げるのと、夜早く寝て早起きして原稿を書き上げるのではどちらが自分に合っているのか試したことがあって(笑)。後者の方が格段に調子がよかったので、朝型生活にシフトしたんです。

お陰で心身ともに調子はいいのですが、ひとつだけ残念なのは、夜型のときに仲のよかった友達と会う時間が減ったことです。

心のセルフケアに効くのはやっぱり趣味の時間

MEN'S NONーNO 男性 セルフケア 趣味の時間 カセットテープ カセットテープ集め

木村 三者三様のセルフケア、とても面白いですね! 

山口 最近始めたセルフケアもあればぜひ教えてください。

Aさん 4月から社会人になり、朝にコーヒーを淹れるようになりました!

木村 もともと、コーヒー好きだったのですか?

Aさん 家で淹れることはなかったのですが、友達とカフェに行ってコーヒーを飲むのが好きだったので、社会人にもなったことだし自分でも淹れてみようと思って。

山口 カフェで飲むのとは違いますか?

Aさん 自分だけの空間で、自分のために淹れるコーヒーは格別です。学生時代、朝はバタバタと出て行くことがデフォルトだったのが時間に余裕が生まれたことで、シャワーを浴びたり髪をセットするようにもなりました!

Bさん すごいですね。そんな前向きなAさんの後に話すのはちょっと気が引けますが(笑)、僕は音楽好きが高じて、最近はカセットテープ集めにハマっています。

旧車や80年代のアメリカのおもちゃのようなノスタルジックなものが好きということもあり、自然とカセットテープにも興味を持ちました。

休みの日は行きつけのカセットテープ屋さんに行くのが楽しみのひとつです。ただ困ったことがひとつあって…。

山口 何ですか?

Bさん もともと自分の好きな小物を集めていたこともあり、カセットテープに手を出したことで、金銭的にかなりキツくなってしまって…。平日は卵かけご飯ばかり食べてますよ(笑)。

木村 なるほど(笑)。そこで切り詰めるのは食費なのですね。

Bさん 食に強いこだわりがなく、卵かけご飯が好きなことも手伝ってなんとかしのげています。とはいえ週末に大好きなラーメンを食べるのは楽しみとして確保しています。AさんとBさんには不健康すぎるセルフケアだと笑われそうですが(笑)。

山口 Cさんは趣味が“セルフ人体実験”ということで、色々なことに挑戦していそうですが、最近はどんなセルフケアをしているのですか?

Cさん 今はピラティスに週1回通っています。父親がヨガ講師の資格を持っていることもあり、朝晩にヨガを取り入れる生活を3年くらい続けているのですが、仕事でピラティスに携わる機会があり、コンディショニングの観点から取り入れてみることにしたんです。

木村 男性でピラティスをやっている人って、珍しいですよね?

Cさん そうですね。僕が通っているスタジオは1クラス7人ほどなのですが、男性は僕ともう一人だけです。でも実はピラティスは、アスリートからも注目されていて、野球選手などでもやっている人が多いんですよ。

Aさん へー! 新生活が落ち着いたら、筋トレだけでなくピラティスにも挑戦してみようかな。

Cさん ぜひやってみてください! 人それぞれ骨盤や重心の位置に正解があるので、体が整うのはもちろん、深掘りしていくと面白いですよ。

調子のよさが実感でき、やりたいセルフケアが続々湧いてくる!

MEN'S NONーNO 男性 セルフケア 植物を育てる 観葉植物

木村 セルフケアによって皆さんの暮らしが充実している様がすごく伝わってきます! 今後チャレンジしたいセルフケアはありますか?

Aさん コーヒーを淹れることで朝の時間がゆったり過ごせるようになったので、ランニングも取り入れたいです!

山口 陸上部でしたもんね!

Aさん はい。以前からランニングへの興味はあったのですが、面倒臭さが先立ってしまい…(笑)。でも朝時間が充実した今ならできる気がしています! 

Bさん 僕はAさんとCさんの話を聞いて、まずは早起きをすることと体を動かすことを始めたいと思いました。

Aさん いいですね! 

Cさん 僕は仕事が忙しくて旅行になかなか行けないので、セルフケアを兼ねた旅行をしたいです。例えば、町おこしでヨガをやっている場所に行ってみたり、韓国に行って美容医療を体験してみたり。

木村 やりたいことが次々湧いてくるセルフケアっていいこと尽くしですね!

Bさん 心の余裕を作るために、僕にとっては必要不可欠なものかもしれません。

Aさん 心身ともにゆとりが生まれたことで生活の質が上がり、セルフケアをして本当によかったと思っています。

あ、でもひとつだけ失敗がありました! 朝、コーヒーを淹れてのんびりしていたら、友達との集合時間に遅刻してしまって。それ以降、リラックスしすぎないように気をつけています(笑)。

Cさん 僕も自分を深く知るうえでセルフケアは欠かせないものだと思います。自分のベストな状態がわかることで、毎日心穏やかに過ごせるようになりました。僕にとってセルフケアは心と体の体幹を整えるようなものです。 

イラスト/きだなつみ 構成・取材・文/菊池美里 企画/木村美紀(yoi)