2022年の流行語にもノミネートされた「顔パンツ」。長引くコロナ禍でマスクを着用することが当たり前になり、マスクをはずして顔全体を見せることが、もはや下着を脱ぐのと同じくらい恥ずかしいという人々の心理を表した言葉です。現在は、人との距離が保てる屋外ではマスク着用の必要はないという認識も広まり、少しずつマスクをはずすシーンが増えています。
こうした状況を受けて、美容機器の専門メーカー『ヤーマン』が設立した「表情筋研究所」は、“脱・マスク”生活に向けてのアンケート調査を実施*。マスク生活中にみんなが気になっていたポイントとは?
*調査方法:インターネット、調査期間:2022年11月実施、調査対象:400人(20~50代男女、各50サンプル)
2人に1人が「マスクをはずすのが恥ずかしい」と感じている!
ヤーマン株式会社 表情筋研究所調べ
マスクに対する意識について調べたところ、「最近マスクをはずすのが恥ずかしい」と回答した人は45.3%、「何もなくてもマスクをつけていたい」という回答も49.5%という結果に。半数近くの人が、マスクをつけていないと不安な心理状態になっている様子がうかがえます。また、急にマスクをはずさなければならなくなった際の恥ずかしかったエピソードとして多かったのは「急に写真を撮ることになったとき」。顔の産毛処理やメイクのし忘れなど、マスク生活に慣れたがゆえの油断がマスクをはずすことへのためらいを生む一因になっているようです。
また「マスクをはずす生活に向けて何か対策をしていますか(もしくはしようと思っていますか)?」という質問で「はい」と答えたのは20代女性が66%と最も高く、ほかの世代や男性に比べてやはりケア意識が高いよう。全体で見ても約35%がマスクをはずす生活への対策を考えていて、恥ずかしさを感じるからこそ、スキンケアやメイク方法の見直し、ハンドマッサージなど、それを解消するためのアクションを起こそうとしていることがわかりました。
ちなみに、マスクをはずす生活に向けての対策方法としては「スキンケアを変える」がトップ、次いで「ハンドマッサージをする」「メイクの仕方を変える」でした。
マスクなしの生活に向けて対策したいのは「表情筋」!
顔のたるみやシワ、ほうれい線の大きな要因にもなる表情筋について質問したところ、約3割が「表情筋や自分の表情で気になる瞬間が増えた」と自覚しているよう。女性だけで見ると、その数は4割以上に。一方で、表情筋を鍛えたりケアをしている人は全体の2割程度にとどまりました。気にはなっているけど、なかなかケアできていないのが実態のよう。
そして、「気になる筋肉や部分、鍛えたい表情筋は?」(複数回答可)という質問の結果は以下のとおり。いちばん鍛えたい表情筋の1位が口まわり(口輪筋)、2位は頬まわり(大・小頬骨筋)と、マスクで覆われる顔の下半分への回答が多くありました。マスクで顔の半分が隠せる状況だからこそ、はずしたときのギャップで余計に気になるのかもしれませんね。
ヤーマン株式会社 表情筋研究所調べ
表情筋を鍛えるには「正しい舌の位置」が大切!
マスクをはずしても自信を持てる表情を獲得するために、「表情筋研究所」で紹介されている自然で美しい笑顔をつくるチェックポイントを特別にご紹介します!
出典:ヤーマン 表情筋研究所
一般的に美しいと感じる笑顔には、4つの法則があります。鏡を見ながら笑顔をつくってチェックしてみましょう。できていないな~と思う部分があれば、表情筋エクササイズの必要がありそうです。
美しいと感じる笑顔の法則
①口角が左右対称に斜め上に上がっている。
②上の歯ぐきが見えすぎていない。
③上の歯だけが左右対称に見えている。
④唇が三日月の形になっている。
出典:ヤーマン 表情筋研究所
そして、表情筋を鍛える際、最初に確認すべきは舌の位置。舌が正しい位置にあるだけで、より口角が上がり、自然な笑顔が長くキープできるようになります。軽く口を閉じたときに、舌がどんな状態になっているか、上のイラストを参考にして確認を。マスクで隠れていると口元への意識が薄れやすく、舌の筋肉が弱って舌が下がっていく傾向にあるそう。そのため、つねに舌が正しい位置にあるように心がけることが、表情筋を鍛える第一歩となります。「表情筋研究所」のウェブサイトでは、毎日続けられる簡単な表情筋エクササイズの方法も紹介されているので、ぜひトライしてみて!
「マスクを着けているほうが安心」「顔が隠せてラク」という意識が広まっていることに加え、長いマスク生活でマスク姿でしか会ったことがない人も多く、素顔を見せるのが恥ずかしいという気持ちにも。でも、徐々に増えつつある会食やイベント、写真撮影などの際にはためらわずにマスクをはずしたいですよね。マスクなしで自然な表情が見えるほうが、コミュニケーションはもっと豊かになるはず。マスク生活で緩んでしまった表情筋を今一度鍛えて、マスクをはずしても堂々としていられる自分でありたいですね。
構成・文/政年美代子 Illustrarions by Elbis, Nadzeya_Dzivakova / iStock / Getty Images Plus 資料提供/ヤーマン