yoiエディターのK&Tと、ライターRの3人が、個人的に「yoi!」と思うアイテムやエンタメを紹介する連載「yoiチョイス!」。第5回のテーマは、「Netflix配信作品」。3人がハマった11作品をご紹介します。

yoiチョイス yoiエディター Netflixオリジナル作品

♡メンバープロフィール♡
エディターT:1993年生まれアメリカのドラマシリーズやリアリティショーを幅広くチェック。。
エディターK:1992年生まれ。サブスクマニアで、7つのサービスを契約中。一本化できるものならばしたいが、それぞれに魅力的なオリジナル作品があるためどれも解約できない。
ライターR:1991年生まれ。イギリスドラマ&史実をベースにした作品がマイブーム。

恋愛リアリティ番組『あいの里』に学ぶコミュニケーション術

エディターK:最近、ハマったNetflixオリジナル作品は、恋愛リアリティ番組『あいの里』

エディターT:すごく流行りましたよね。私も観ました! 

ライターR:話題になっていることは知っていたけど、観てなくて…。

エディターK:めっちゃ面白いよ! 35歳から60歳の男女が、田舎の古民家で共同生活を送りながらパートナー探しをする様子を追った番組で、参加者一人一人の人生ドラマが興味深い。私はもうすぐ32歳になるけど、この番組に出ている人たちを見ていると、私の人生はまだまだこれから。頑張ろうって気持ちになれる。

エディターT:世の中にたくさんある恋愛リアリティ番組は、だいたいが人間のドロっとした感情の部分にスポットライトを当てている気がするんです。でも、この作品は違う。参加者のいい部分にフォーカスを当てているところがいいですよね。

エディターKハートフルだよね〜。毎回泣ける。自分のことを好きになってくれた人と、お互いの条件をすり合わせながら、関係を育んでいく過程がすごくいい。

あと、この番組はコミュニケーションの勉強にもなる。私の推しメン、ヨガインストラクターのゆうこりんが、自分の意見をはっきりと言う姿はすごく素敵だったなぁ。

エディターT:確かに。相手に「子どもが産まれなかったらどうしますか?」と、シビアな質問も臆せずにして、正面から男性に対峙するシーンは印象的だった。

エディターK:目の前にいる人たちと、コミュニケーションすることを諦めない姿勢がいいよね。

エディターT:コミュニケーションといえば、『セリング・サンセット〜ハリウッド、夢の豪華物件〜』もおすすめ。ロサンゼルスに実在する、セレブ向けの物件を扱う不動産会社「オッペンハイムグループ」で働く、一流女性エージェントたちを追った作品で、『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』が好きな人はハマるはず。

Netflix 「セリング・サンセット〜ハリウッド、夢の豪華物件」

Netflixシリーズ『セリング・サンセット~ハリウッド、夢の豪華物件~』シーズン1~6独占配信中

エディターT:出演者が毎回大ゲンカするんですけど(笑)、「あなたのことが嫌い!」「私も嫌い!」とハッキリと言い合う姿が清々しくてついつい観ちゃう。

ライターR:相手に自分の気持ちをストレートに伝えられるって素晴らしい〜。人と真正面から向き合うって、すごくエネルギーがいるじゃん?

エディターK:いる、いる。だから本音を伝えない選択をしてしまうときってあるよね…。

エディターT:でもこれを観たら、自分の想いをきちんと伝えるようにしようと思えるはず。相手と一時険悪なムードになったとしても、コミュニケーションを諦めないことは、誠実に生きることなんだと再確認できます!

世界中でヒットしたマイノリティが主人公の物語

ライターR:私のおすすめは、Netflix初のイディッシュ語で製作されたドラマ『アンオーソドックスNYのウィリアムズバーグにコミュニティを持つユダヤ教超正統派出身、デボラ・フェルドマンの回想録『アンオーソドックス』が原作の作品です。

物語は、主人公が閉鎖的なコミュニティから自由と自立を求めてベルリンへと逃げるところから始まるんだけど、ユダヤ教正統派の女性が遵守する厳しい戒律と伝統には、カルチャーショックを受けた。

例えば、英語の使用は禁止で、会話は読み書きはイディッシュ語のみ。学問や読書、テレビやインターネットも禁止。また、結婚後は丸刈りや、毎週金曜日に夫と性行為することを強いられたり、生理期間とその後の7日間は不浄とみなされて、夫婦は別々に寝なければならない…とか。

エディターT:私は同じくユダヤ教超正統派コミュニティから脱出した、ジュリア・ハートを追うリアリティー


ショー『マイ・アンオーソドックス・ライフ』のほうを観たんですが、それもいろいろと考えさせられる作品でした。

ライターR:リアリティーショーもあるとは! しかもシーズン2まで出ているんだね。

ドラマは全4話で、主人公が自分の新たな居場所を見つけ出す過程には胸を打たれるはず。本編を観終わったら、制作秘話や作品にかける想いをスタッフやキャストが語るアンオーソドックス ー制作の舞台裏ー』も必ずチェックしてほしい。

エディターT:ドラマ版もビハインドも気になるから、今度観てみます!

Netflixシリーズ 「アンオーソドックス」

Netflixシリーズ『アンオーソドックス』独占配信中

エディターK:yoiのカルチャー連載で、マンガライターの横井周子さんが紹介していた、アリス・オズマンの恋愛青春コミック『HEARTSTOPPER ハートストッパー』。イギリス発のこの作品が、Netflixでドラマ化されているんだけど観た? 登場人物がチャーミングで最高なんだよね。

ライターR:観た! キャラクター自体はもちろん、イラストを駆使した心理描写も可愛いよね。

横井さんが、この作品について記事の中で、「LGBTQ +のキャラクターがごく当たり前に登場する本作では、セクシュアリティやアイデンティティ、友人関係、家族についてなど、身のまわりのさまざまな問題が丁寧に描かれている」と書いているけど、まさにそのとおりだなと。LGBTQ +のキャラが、当たり前かつフラットに描かれていることが、この作品をよいと感じるひとつの要因だと思う!

同じくイギリス発の性教育がメインテーマのドラマ『セックス・エデュケーション』も、セクシャルマイノリティに限らず、あらゆるマイノリティが自然に描かれていてビンジウォッチングしちゃった。

エディターK:脚本が秀逸だよね。

ライターR:セクシャリティはグラデーションであることや、ヴァギナの形は人それぞれであるとか、そういったことを気づかせてくれる作品で、学生のときに出合いたかった。9月21日からシーズン4が配信されたから観なきゃ!

Netflixシリーズ「セックス・エデュケーション」

Netflixシリーズ『セックス・エデュケーション』シーズン1~4独占配信中

エディターK:今あがったふたつはドラマだけど、映画だと2020年に配信された『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』が最高。レズビアンの中国系アメリカ人が主人公の映画「素顔の私を見つめて…」で一躍注目を集めた、アリス・ウー監督の作品です。

舞台は、アメリカの田舎町。成績優秀で文才のあるエリーが、アメフト部のポールから学校で人気No.1の美女、アスターへのラブレターの代筆を頼まれて手伝うことに。でもアスターはエリーが密かに思いを寄せる人で…というストーリー。多様な愛の形を提示してくれる傑作だと思う!

Netflix映画『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』

Netflix映画『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』独占配信中

サクっと観られるけど実は深い。1話約30分の作品

エディターT:最近、寝る前やスキマ時間に観るのにちょうどいい作品を探していて。

エディターK
:死後の世界が舞台のドラマ『グッド・プレイス』はどう? 1話30分ほどで、展開が早いからサクサク観られるんだよね。軽いコメディかと思いきや、話が進むにつれてどんどん深い内容になっていくところもいい。

Netflixシリーズ「グッドプレイス」シーズン1~4

Netflixシリーズ「グッドプレイス」シーズン1~4独占配信中

ライターR:私はオバマ元大統領夫妻がプロデューサーを務める、1話約30分の食育番組『ワッフルとモチ』かな。

エディターT:わ〜私もそれは観ました! 好き! 冷凍食品の国に住むワッフルと相棒のモチが、めちゃくちゃ可愛くて癒されますよね♡ 

ライターR:グッズが欲しいくらい可愛い。トマトや塩…といった食材の歴史や、世界の食文化について学べるだけでなく、人生において大切にしたい心構えも教えてくれる番組で、子ども向けとは思えないクオリティの高さ。

Netflixシリーズ「ワッフルとモチ」

Netflixシリーズ『ワッフルとモチ』独占配信中

エディターK:へぇ〜気になる。Netflixは、食関連の作品が豊富だよね! 私は食系だと、世界各国から集まった料理人が、2人1組のチームを組んで、9カ国の伝統料理作りに挑む料理対決番組『ファイナル・テーブル』がイチ押し。

エディターT:私も好き! ミシュランを獲得しているような腕自慢のシェフが、自らのクリエイティビティを最大限に発揮して作り上げる一皿にワクワクする。審査員も、俳優やモデル、スポーツ選手とかで豪華ですよね。

Netflixシリーズ「ファイナル・テーブル 世界の料理でシェフが対決」

Netflixシリーズ『ファイナル・テーブル 世界の料理でシェフが対決』独占配信中

エディターK:そうそう。なんだか食の話をしたらお腹が空いてきたので、今回はここでお開きにしましょう。次回は、「私たちのサードプレイス」をお届けします。お楽しみに!

文/海渡理恵 企画・編集・イラスト/木村美紀(yoi)