yoi編集部員のK&Tと、ライターRの3人が、個人的に「yoi!」と思うアイテムやエンタメなどを紹介する連載「yoiチョイス!」。第20回は、蒸し暑いこの季節に観たい「サマームービー」をテーマに語り合います。

yoiチョイス yoiエディター  サマームービー 映画

♡メンバープロフィール♡
エディターT:1993年生まれ。yoi編集部員。夏は特に、怖い&びっくり系の映画が観たくなりがち。最近観たのは、シックスセンスの監督M・ナイト・シャマランの娘、イシャナ・ナイト・シャマランの初監督作『ザ・ウォッチャーズ』。
エディターK:1992年生まれ。yoi編集部員。東京生まれ東京育ちのせいか、田舎の夏に強い憧れがある。蝉の声や風鈴の音が聴こえる映画が観たい気分。
ライターR:1991年生まれ。頑張った自分へのご褒美は、映画館のプレミアムシート。最近、遅ればせながら是枝監督の『怪物』を鑑賞。

学生×夏。青い空と鮮やかな緑が映える日本の新旧サマームービー

エディターK:暑くなってくると、夏を舞台にした邦画が観たくなるんだよね〜。田んぼ道を自転車でかけ抜けたり、縁側で涼んでいたり……日本ならではの夏の風景に感傷的になるというか。

ライターR:わかる〜!!  小学生時代の夏を思い出す。

エディターK:私がサマームービーと聞いて真っ先に思い出す作品が、市原隼人さん主演のぼくたちと駐在さんの700日戦争』。いたずら好きの高校生と、彼らが暮らす町に新しく赴任してきた駐在さんのコミカルな攻防が見どころです。

映画 ぼくたちと駐在さんの700日戦争 市原隼人

「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」
©2008「ぼくちゅう」PARTNERS
●U-NEXTで配信中

ライターR:私たちの青春・イッチーで思い出したけど、私たち世代のジャパニーズ・サマームービーといえば、やっぱりウォーターボーイズ』じゃない?

エディターT:わぁぁぁ〜懐かしすぎる!!!

エディターK:最高‼︎ 映画もドラマも観てた〜。映画版は、妻夫木聡さんが主演だよね!? 

ライターR:そうそう。で、ドラマ版のシーズン1が山田孝之さん主演。シーズン2がイッチー。すべてよかった‼︎ シンクロナイズドスイミングに挑戦する男子高校生たちの青春譚で、役者さんたちが、地獄の特訓を受けて、実際にシンクロをしているから胸を打たれるんだよね。

エディターK:あぁ〜久しぶりに観直したい! 

ウォーターボーイズにも出ていた瑛太主演の青春コメディ『サマータイムマシン・ブルース』も大好き。タイムマシンをめぐって思いがけない事態に巻き込まれる学生たちの姿を描いているんだけど、馬鹿馬鹿しくて最高なんだよね。

エディターT:面白そう(笑)。

映画 サマータイムマシン・ブルース 瑛太 上野樹里

「サマータイムマシン・ブルース」
©2005 ROBOT/東芝エンタテインメント/博報堂DYメディアパートナーズ/IMAGICA
●U-NEXTで配信中

ライターK:近年の作品だと、今注目の俳優・河合優美さんも出演しているサマーフィルムにのって』が素晴らしかった。時代劇オタクの女子高生監督・ハダシが、青春のすべてをかけた映画作りをすることに。彼女は、主役に抜擢した凛太郎へほのかな恋心を抱くんだけど、彼には未来からやってきたタイムトラベラーだという秘密があって……といった内容です。

エディターT:上映当時、話題になっていましたよね。観ないと!

8月6日(金)公開『サマーフィルムにのって』本予告

ハラハラドキドキ! スリラー&サメ映画で体温を下げる

エディターT:夏になると、スリラー系の映画を見たくなりませんか?!

ライターR:確かに〜!!   体感温度が下がるし、この季節にこそ観たいよね。

エディターT:私のおすすめは、「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督のオールド』。時間が異常なスピードで流れ、急速に体が老いていく不可解な現象に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いた作品です。海が舞台で、夏に観るのにぴったり。最後までどういう展開になるのかがまったく読めないから、あれこれ予想しながら複数人で見るのが楽しいと思います。

映画 オールド U-NEXT

オールド
© 2021 Universal Studios and Perfect Universe Investment Inc. All Rights Reserved.
●U-NEXTで配信中

エディターKキャビン』も面白いよ。夏休みに山へ探索に出かけた大学生5人組。そこには、彼らを監視している人がいて……という話。ホラー映画の寄せ集めみたいな作品で、ちょっと馬鹿馬鹿しいところがいい。ホラー系が苦手な人もこれなら観られるかも!?

ライターR:お、じゃあ観てみようかな。

エディターT:予告を観ましたが、結末が気になる!!

映画『キャビン』予告編

エディターT:あと、夏といえばサメ映画ですよね(笑)。

エディターK:確かに〜(笑)。MEG ザ・モンスター』とかね。

エディターT:あと、ブレイク・ライブラリー主演のロスト・バケーション』

ライターRディープ・ブルー』も。最新作だと、社会派な側面もあるセーヌ川の水面の下に』とか。

エディターT:いろんなサメ映画を観比べるのも楽しそう。

エディターK:それいいかも。一緒に驚いたり、登場人物に「入っちゃだめ」「早く出て」とか、ツッコミを入れたりね(笑)。

ライターR:盛り上がりそう。

映画 MEG ザ・モンスター ジェイソン・ステイサム

MEG ザ・モンスター
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.
●U-NEXTで配信中

ジャズ界の大御所の名演と、センスのいいファッションに釘付け

ライターR:夏に開催された伝説の音楽フェスを追ったドキュメンタリー2作品をおすすめしたい!

ひとつ目は、1958年に開催された、アメリカ・
ジャズ界最大の音楽フェスティバル「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」をとらえた真夏の夜のジャズ』。20世紀を代表するジャズミュージシャンのルイ・アームストロングや、セロニアス・モンク、チャック・ベリーなど、伝説のミュージシャンたちが続々と登場するんですが、彼らのステージが素晴らしいのはもちろん、演者や観客のファッションもすごく素敵でときめく。

エディターT:ながら見してもよさそうですね! ホームパーティ中に流しておいてもちょっとおしゃれ…。

ライターR:確かに、それすごくいいと思う。

映画 真夏の夜のジャズ U-NEXT

真夏の夜のジャズ
©1960-2019 The Bert Stern Trust
●U-NEXTで配信中

ライターR:ふたつ目は、2022年に第94回アカデミー賞でも長編ドキュメンタリー賞を受賞したサマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』。1969年の夏、NYのハーレムで開催された音楽フェスティバル「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」にスポットを当てたドキュメンタリーです。スティービー・ワンダー、B・B・キング、マヘリア・ジャクソン、ニーナ・シモンらブラックミュージックのスターのステージを観られます!

エディターK:2作品とも予告を観るだけで、会場の熱狂が伝わってくる。

『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』予告編

劇中音楽も完璧! A24製作による夏が舞台の胸がチクチクする映画

エディターT:2012年に設立された映画スタジオ「A24」からも、いい作品がたくさん出ていますよねえ。去年話題になった、シャーロット・ウェルズ監督の長編デビュー作aftersun/アフターサン』は、夏の切ない雰囲気が凝縮された作品でした。思春期真っ只中の11歳の少女が、離れて暮らす父とトルコのリゾート地で夏休みを過ごすんです。20年後、父と同じ年齢になった少女が、当時のビデオを見返すと、そこには今まで知らなかった父の姿があって…。

ライターR:観た人が、「親子の関係に涙が出る」と絶賛していたから、ずっと観たいと思っていたんだよね。近々チェックしないと!  

映画 aftersun/アフターサン

aftersun/アフターサン
© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
●U-NEXTで配信中

ライターR:私がA24で好きな作品は、俳優ジョナ・ヒルの監督デビュー作mid90s ミッドナインティーズ』。彼の10代の想い出をもとに製作した半自伝的な青春ムービーで、主人公の少年が、スケートボードを通して、自分の居場所を見つけ、世界を広げていく様子にグッとくる。劇中で使われている音楽のセンスも素晴らしくて、90'sのカルチャー好きにはたまらない作品です。

映画 mid90’s ミッドナインティーズ

mid90’s ミッドナインティーズ
●U-NEXTで配信中

イタリア、ベトナム……ため息が出るほど美しい。異国の夏物語

エディターK:サマームービーの傑作といえば、現在上映中の話題作「チャレンジャーズ」の監督ルカ・グァダニーノの君の名前で僕を呼んで』。ひと夏の恋を経験する少年を演じたティモシー・シャラメの演技や、燦々と輝く太陽やプール……夏が作り出すすべての風景が息を呑むほど美しくて。この作品の雰囲気が好きな人は、シチリア・サマー』もぜひ。

エディターT:圧倒的な映像美ですね。

アーミー・ハマーが!『君の名前で僕を呼んで』日本語字幕予告編

エディターK:アジア特有の青々とした湿った暑さを感じられる作品といえば、ベトナム映画『青いパパイヤの香り』映画「ノルウェイの森」の監督を務めたトラン・アン・ユンの長編デビュー作で、物語の舞台は1951年のベトナム。10歳の少女が、サイゴンで暮らす一家の元に奉公にやってくる。そして、彼女はある日、その家の長男が連れてきた友人に淡い恋心を抱く…といった内容です。

エディターT:まず、タイトルが素敵。

ライターR:気になる。東南アジアの映画って、独特のムードがあるよね。

『青いパパイヤの香り』予告編

エディターT:今度の休日に観てみようかな。それでは、今回はここまでにしましょうか。

エディターK:では、また次回!

画像デザイン/前原悠花 取材・文/海渡理恵 企画・編集・イラスト/木村美紀(yoi)