卵や乳製品にアレルギーを持つ人、健康や環境に配慮する人だけでなく、「おいしいから」という理由でも選ばれはじめている“プラントベースフード”。カフェやレストラン、スーパーなどでもさまざまな選択肢が増え、より身近な存在になりつつあります。本記事では、編集スタッフの3人が卵や変わりダネ風味のプラントベースフードを実食。香りや味、おすすめの調理法など、正直な感想をお伝えします。

試食したプラントベースフード10種類

試食したのは全10種類のプラントベースフード。本記事の後編では卵やチーズ、ツナなどにトライ。薄切り肉・ひき肉・チキンナゲット・お刺身・フィッシュフライなど肉・魚風味の5品については、該当記事冒頭のリンクから記事をご覧ください。

6.エバーエッグ/2foods

2foods エバーエッグ パッケージ

エバーエッグ 130g ¥398/2foods

プラントベースフードメーカー『2foods』がカゴメとタッグを組み、独自技術「野菜半熟化製法」により開発。圧倒的なふわとろ食感と、たまごの優しい風味でいろんな料理にベストマッチ。

>>商品の詳細はこちら

電子レンジでパッケージのまま加熱し、白いご飯にかけていただきます。

エディターT ビジュアルの再現度がすごすぎる! すごく近くで見ても、どう見ても本物の卵だよね。

2foods エバーエッグ 白米と

卵の“とろとろ感”がみごとに再現されている。

ライターH 見た目は圧倒的に卵だけど、食べてみると豆の香りがけっこう強い! 大豆の代わりに白いんげん豆を使っていると書いてあるね。

ライターI 見た目がほぼ卵な分、食べたときのギャップにはびっくりはするかも(笑)。私はよく、えんどう豆由来のパスタを食べたりするから、この“豆っぽさ”に抵抗はないな。

エディターT 私たちみたいにこのまま何もつけずに食べるというよりは、オムライスにしてケチャップやデミグラスソースをかけたり、カレーのトッピングとして乗せたり、あとは中華風の味つけにも合いそう。

2foods エバーエッグ 香り

いんげん豆を感じる香り。

7.HOBOTAMA(ほぼたま)スクランブルエッグ風/キユーピー

キユーピー ほぼたま パッケージ

ほぼたま スクランブルエッグ風 60g ¥214/キユーピー

豆乳加工品をベースに、スクランブルエッグのような見た目と食感を再現したプラントベースの卵。アレルギーなどさまざまな理由で卵を食べられない人にも寄り添う、プレーンな味わい。

>>商品の詳細はこちら

スプーンですくってパンに乗せて実食。

ライターI ひとつ前に食べた「エバーエッグ」と同じくスクランブルエッグ風なんだね。でも見た目はもう少しマットというか、半熟じゃない感じ。

キユーピー ほぼたま 実食 パン

カリッと焼いたパンにたっぷりと乗せて。

ライターH すごい…! 豆っぽさがまったくなくて驚き。かなり食べやすいね。 

エディターT これは「豆乳加工品」だから豆独特の風味がないのかも。“スクランブルエッグ風”と謳ってるだけあって、パンに合うね。

ライターI あとは、アミノ酸が入ってるのもおいしい理由かもしれない。原材料やメーカーが違うとここまで味に違いが出るんだね。プラントベースフード、面白いわ〜。

8.OMNIツナ(オムニツナ)/アリサン

アリサン OMNIツナ パッケージ

OMNIツナ 100g ¥350/アリサン

大豆を主原料とし、100%植物性の原材料を使用。ツナを模した食感と風味を再現し、従来のツナ缶のように日頃の食卓メニューに取り入れることができる。

>>商品の詳細はこちら

特に加熱する必要はないので、こちらもパンに乗せてそのままいただきます。

アリサン OMNIツナ 缶詰開封

缶詰を開封。

エディターT 見た目は完全にツナだ! ゴロゴロッと身が大きめで、高級なツナ缶って感じ。香りはやっぱり「豆」感があるな。

ライターI 私はこれ好きだな! グルテンとじゃがいもでんぷんが使われてるから、タピオカと同じ要領でプルプル感を出してるのかな? オイル漬けされているのも本物のツナっぽいけど、その分たくさん食べるとずっしりくるね。

アリサン OMNIツナ パンに乗せて 試食

こちらもパンに乗せて実食。ツヤッとしたオイルの感じも含め、見た目は完全に本物のツナ。

ライターH これ、味も食感も“カニカマ”に似てない? ちょっと甲殻類っぽい香ばしさがあるというか。

ライターI 本当だ、カニカマを感じる! 噛むとうま味が広がる感じ。本物のツナ缶は、逆にそこまで磯の香りがしないからすごく不思議。ちょっと宇宙食みたいだね。

エディターT パスタに入れたり、サンドウィッチに挟んだりしてもおいしそう。

9.BEYOND TOFU ピザ・シュレッド/相模屋

相模屋 BEYOND TOFU ピザ・シュレッド パッケージ

BEYOND TOFU ピザ・シュレッド 250g ¥398/相模屋

「低脂肪豆乳」を使用し、独自の技術でつくったチーズ風の「BEYOND TOFU」は、植物性100%とは思えない食感・質感を実現。加熱すると本物のチーズのようにとろりととろけ、ピザやトーストと相性抜群。

>>商品の詳細はこちら

こちらもパンに乗せて、本物のチーズのようにトースターで加熱していただきます。

エディターT この『相模屋』は、とうふを使っていろいろなものを作っていて、どれも面白いし、おいしいの。Editor's Pickで紹介した「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」は、スーパーでほぼ毎日買ってるくらい。

3人で食卓を囲んでいる様子

全員が「おいしい!」と声をそろえた、チーズ風トースト。

ライターH パンに乗せてトーストしたら、ちゃんととろけてるし香りもほぼチーズだ! というか本物のチーズよりクリーミー。ちゃんと塩味もあるね。

ライターI 食感としては少しねっとりした感じかな。ベビーチーズっぽい。

ビヨンドとうふを乗せたパンを持っている手元

ライターI 正直、チーズのようにきれいにのびるというわけにはいかないね(笑)。かなり頑張ってみたけど、これが限界でした!

10.うにのようなビヨンドとうふ/相模屋

相模屋 うにのようなビヨンドとうふ パッケージ

うにのようなビヨンドとうふ 95g ¥218/相模屋

「和」の味を追究し、“うに”の香りと味わいを実現。「BEYOND TOFU」シリーズならではの濃厚でクリーミーなコクのある味わいに、潮の香りとうま味が加わった逸品。

>>商品の詳細はこちら

こちらはメーカーの説明通り、プリンのようにスプーンですくっていただきます。

うにのようなビヨンドとうふの内装

パッケージのインパクトも抜群。

エディターT これもチーズと同じ『相模屋』だ。個性的な製品がたくさんあるんだね。豆腐でうにを作ろうっていう発想が面白すぎる(笑)。

ライターI この濃厚な黄色、すごく食欲をそそられる。せっかくならお寿司みたいに食べてみる? 私握ってみようか⁉︎

相模屋 うにのようなビヨンドとうふ お寿司 試食

ライターI渾身のお寿司。

ライターI へいお待ち! うにがおいしそうで、思わずシャリ作りも頑張っちゃったよ。

エディターT おいしすぎる…本物のお寿司と間違えるわ、これは。なめらかな口当たりが完全にうにだね。

ライターH そのまま食べるとけっこう味が濃いから、料理に使うのがいいのかもね。公式が発表してるアレンジに、“パスタとあえてうにクリームパスタ”なんていう悪魔的なレシピがあるよ! これは絶対やってみなきゃ。

yoiお試し隊の結論

ライターH さあ、すべて試食しましたが…こんなにそれぞれで違うとは思わなかったね。味も見た目も香りも、商品によって特徴が全然違う!

エディターT 私たち3人だけでも「これは好き!」という商品がそれぞれ違ったし、好みが分かれそうだよね。何から試したらいいのかわからない人は、自分の好みや考えに合うメーカーを探してみるというのもひとつの手だね。

ライターI そうだね、海外のメーカーか日本のメーカーかによっても違いがありそうだし。ひとつ試してみて「プラントベースフード苦手かも…」と諦めないでほしい! 今はあらゆる商品があるから、きっと好きなものが見つかると思うな。

撮影/細谷悠美 取材・文/堀越美香子 企画・編集/種谷美波