アレルギーを持つ人や、健康・環境に配慮する人のあいだでは当たり前の選択肢になりつつある、「プラントベースフード」。現在では、スーパーやネットで簡単に購入できる商品も増えています。そこで本記事では、編集スタッフ3名がプラントベースフードの肉・魚風味の5品を実食。香りや味、おすすめの調理法など、食べてみた感想をお伝えします。

今回試食したのは、全10種類のプラントベースフード。本記事では、肉や魚風味5品を試食しています。卵やチーズ、うに風味の5品については、記事冒頭のリンクから記事をご覧ください。
1.大豆ミート 薄切りタイプ/無印良品

大豆ミート 薄切りタイプ 80g ¥290/無印良品
大豆タンパクを使い、本物の肉のような食感と味に仕上げた大豆ミート。炒め物などに使いやすい薄切りタイプで、加熱調理をして使用。
>>商品の詳細はこちら
袋から出してみると、見た目はほぼ本物のお肉! 今回は、フライパンで軽く炒めていただきます。

焦げやすいので、油は多めにひいたほうがよさそう…。
ライターH え、これお肉じゃないの? 見た目の再現度がすごい…。
ライターI この大豆ミートは、今回試食する中でいちばん原材料がシンプルで、大豆タンパク、しょうゆ、酵母エキスの3つだけ。しかも化学調味料・香料・合成着色料も不使用だから、安心して食べられるね。

お皿に盛りつけて、いざ実食!
エディターT 食感はお肉だけど、大豆特有の風味がけっこうあるかも。でも、味がしっかりしみやすそうだから、生姜焼きとか中華料理とか、味がしっかりしたものに使うのがよさそう。和風の味つけも合うと思う!
ライターH ちょっと淡白な感じが鶏のムネ肉っぽい気がする。常温でこのまま保存できるし、『無印良品』のお店で買えるから、プラントベース初心者でも挑戦しやすいよね。
2.TOFU MEAT(トーフミート) オリジナル/トーフミート

トーフミート オリジナル 250g ¥1404/トーフミート
日本人の好みに合わせ、しょうゆ・有機黒糖・味噌などで味つけした豆腐のお肉「TOFU MEAT(トーフミート)」。原材料となる豆腐には国産大豆100%を使用し、にがり以外の添加物はいっさい不使用。そんなこだわりの豆腐を独自の技術で加工し、お肉のような食感を実現。
>>商品の詳細はこちら
続いてはひき肉タイプのトーフミート。これは加熱調理の必要がないので、そのままご飯にかけていただきます。

鶏そぼろ丼のようなビジュアルが、おいしそう。
ライターH ひとつ前に食べた、薄切りタイプとは全然違うね! これは食感も味もかなり豆腐に近いかも。硬めの木綿か、高野豆腐のような風味というのかな。
ライターI 味噌や昆布、椎茸を使った深みのある味つけがいいね。黒糖のコクも感じられておいしい! 素材の味を楽しみたい日本人には、肉っぽく加工しすぎず、逆にこのくらい豆腐っぽいままのほうがなじみやすい気がする。
エディターT 調理もラクだし味つけもしっかりしているから、お米があればすぐ一品できちゃうね。忙しい平日の夜とかにいいかも。
3.エバーチキンナゲット/2foods

エバーチキンナゲット 500g ¥1980/2foods
まるでチキンのような食感を追求したプラントベースナゲット。食感や香りにもこだわり、『2foods』が掲げる“ヘルシージャンクフード”を体現。
>>商品の詳細はこちら
今回は、トースターで10分ほど温めて、こんがり焼き目がついたところでいただきます。

衣のザクザク感が食欲をそそります。
エディターT 電子レンジでチンしてもいいみたいだけど、トースターでカリッとするまで加熱するのが正解だね! お肉を使っていないから油っぽさも全然なくかなりさっぱりしているし、食感はザクザクで満足感がある。
ライターH 衣にコーンフレークを使ってこのザクザク感を出してるんだって。ナゲット自体は薄味だから、ケチャップやバーベキューソースが欲しくなるな。カレー粉とかチリソースとか、スパイシーな味が合いそう。
ライターI でもジャンクフードを食べたときの喜びはちゃんと感じる(笑)。食事っていうよりはスナックみたいな感覚かも。小さくカットしてサラダに散らしてもおいしそうだなあ。
4.ナチュミート フィッシュフライ/日本ハム

ナチュミート フィッシュフライ 104g ¥345/日本ハム
お肉を使わずにお肉のうま味を再現した「ナチュミート」シリーズから登場した、魚を使わずに魚のような風味とほぐれ感を再現した「ナチュミート フィッシュフライ」。通常のフィッシュフライに比べて食物繊維が豊富。
>>商品の詳細はこちら
こちらも、トースターでカリッとするまで加熱するのがおすすめ。
ライターH 今回、プラントベースフードをいろいろ調べてみたけど、フィッシュフライ風ってあまり作られていないんだよね。見た目は、エバーチキンナゲットよりも、厚さが薄め。

断面はこんな感じ。白身魚特有のほろほろ感が見てとれます。
ライターH え〜〜! おいしい! まさにフィッシュバーガーのフィッシュフライの味がする!
エディターT 白身魚のフワッと感、ホロッと崩れる感じが、かなりリアルに再現されてるよね。サイズも小さめだし、お弁当にもよさそう。
ライターI これも大豆由来だけど、香りや味からは全然豆を感じないね。使っているのが、「粉末大豆タンパク」だからなのか…? 揚げ物の満足感もあるし、これは100点!

パッケージ裏の成分表をじっくり見るメンバー。
5.まるでマグロ・まるでサーモン/あづまフーズ

(左)まるでサーモン 230g ¥990(右)まるでマグロ 230g ¥990/あづまフーズ
限りある海洋資源を考慮し、新たな食の選択肢として開発された製品。2022年には、NPO法人『ベジプロジェクトジャパン』よりヴィーガン認証も取得している、完全植物由来の次世代シーフード。
>>商品の詳細はこちら
冷凍されているので、自然解凍後、お刺身のように切っていただきます。

平切りにした断面図は、本物のマグロと見間違うほど…!
ライターH なんだろうこの感触…硬めのゼリーみたい。見た目はまるで魚なのに切り心地は魚じゃないこの感覚、不思議すぎる(笑)。食べるのがちょっとドキドキする…。

ライターI わー! これは、手で触るよりも実際に食べたほうがお刺身に近いよ。というか、味も食感も刺身こんにゃくにかなり似ている気がする。薄く切ったほうがおいしいかも!
エディターT 醤油につけたらもっとお刺身っぽくなるね。味がしみやすいから、“漬け”っぽくしてアボカドとあえたりしたら、魚と言われても気付かないかも。
ライターH たしかに醤油があるとグッとお魚感が増す! 食感はこんにゃくとかまぼこのあいだくらい? 魚のくさみとか脂っぽさが苦手な人は、さっぱり食べられていいね。
取材・文/堀越美香子 撮影/細谷悠美 企画・編集/種谷美波