東京都内での一人暮らしでも、広々としたスペースでリラックスできるところに住んでみたいと思ったことはありませんか? 今回は、新しい一人暮らしの選択肢として注目のシェアリング型賃貸レジデンス「SOCO HAUS KORAKUEN」に潜入。一人暮らしと共同生活、いいとこどりのハイブリッド型とのことで、従来のシェアハウスとの違いや、どんな生活が送れるのか、取材してきました!

高浦彩加

エディター

高浦彩加

1993年9月生まれ。食べること、飲むこと、サウナが大好きで好奇心旺盛な編集者。yoiではライフスタイル記事を担当。「気になったらまず体験」を大切に、今日も新しい発見を求めています!

話題の女性専用ハイブリッド型シェアハウス「SOCO HAUS KORAKUEN」とは?

後楽園駅から徒歩9分。東京ドームシティなどに近いにぎやかなエリアから少し離れた、閑静な場所に位置する「SOCO HAUS KORAKUEN」は、全76室を誇る大型のシェアリング型賃貸レジデンス。2024年3月にオープンから半年で部屋の大半が埋まるなど、今人気の物件。新しい一人暮らしの選択肢としても、注目を集めています。

従来のシェアハウスとハイブリッド型の違いって?

今回、改めて知ったシェアハウスの進化。従来のシェアハウスとの違いは、「プライベート空間」の違いにあるそうです。

ハイブリッド型シェアハウスは、各居住者が自分専用のトイレやシャワーが完備された個室を持ち、プライバシーが守られた一人暮らしのような環境があります。

従来のシェアハウスは、個室もあったりなかったり、トイレやシャワーも共有で使用する、共同生活を楽しむような環境になっています。

今回、伺った「SOCO HAUS KORAKUEN」はハイブリッド型なので、一人で過ごす時間もより大切にすることができそうです。

さっそく潜入! 女性専用シェアハウスへ

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS エントランス

6年間、同じワンルームに住んでいる私にとって、内見は久しぶり。「もっといい家はないかな…」と、暇なときは不動産サイトで賃貸物件を眺めるのが趣味になりつつあるので、今回は初めて訪れるシェアハウスで、どんな暮らしができるのか、入居する目線で行ってみました!

──どれくらいの年齢の人が入居しているの?

住んでいる人たちは若い方ばかりなのかな? と気になり、担当者に伺ってみると、「20代~30代の割合が一番多いですが、50代など幅広い年齢層の方がご入居されています」と教えていただきました。
私は30代なので、同じ年齢層の方が住んでいると思うだけで、少し安心します。

──食や料理の環境は快適?

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS キッチン

まずは気になるキッチン。混まないのかな? と思ったのですが、きちんとアプリで予約管理がされていました。なので、「料理しようと思ったのにできない!」というトラブルは発生しなさそう。

同時に4人が調理できるほど広々したスペースに、豊富な調理器具があるので、食材と調味料などだけ持っていけば、料理ができるようになっています。
お皿やカトラリーも完備されているので、料理のための準備が少なくていいのは便利ですね。

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS ラウンジ

ごはんを食べるスペースは、このラウンジ。ゆったりとしたソファー席と、奥にはテーブル席があるので、気分によって使い分けられそうです。

また、ここには無料のウォーターサーバーも設置されているので、飲み水を買ってストックしておく必要がないのもうれしいポイント。

自分の部屋には冷蔵庫と電子レンジが置けるスペースがあるそうなので、人と空間を共有したくない日は、自室で食べることができるのもいいですね。

──洗濯はどうしてる?

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS ランドリー

ランドリールームもキッチン同様、アプリで予約管理ができるそう。バッティングすることなく洗濯ができるのは安心です。

しかも、洗濯機は“素材に合わせたケアするお洗濯”をしてくれる、ドイツの高級家電ブランド、ミーレのドラム式洗濯機。洗濯から乾燥までしてくれるので、家事の手間が省けるのはありがたい。無料で使い放題なのはポイント高いです。

──気になるトイレやお風呂事情

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS バスルーム

シェアはあまりしたくない、トイレやお風呂は自分の部屋にありました!
しかも、ワンルームにありがちなユニットバス型ではなく、洗面台独立というのは、女性にとって譲れないところ。靴下が濡れて嫌な思いをする朝は嫌ですよね(笑)

残念ながら湯船はありませんでしたが、調べてみると、近くに銭湯やスパ施設があるようなので、お湯につかりたいときはそこに行く必要がありそうです。

ウェルネス要素も満載。居住環境がヘルシーな暮らしに直結

──シェアハウスの中で買える! コンビニにはない健康的な食品

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS グローサリー

内見して驚いたのが、充実したグローサリースペースでした。
スープストックトーキョーの冷凍スープやレトルトカレー、グリーンスプーンのヘルシーな冷凍食品や冷凍スムージー、糖質オフのパックご飯、体を労る葛湯、スペシャルティコーヒーのコーヒー豆、ヴィーガンカップ麺などコンビニではあまり見かけない、ヘルシーな食品がそろっていました。

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS スープストック

特に私はスープストックトーキョーのスープが好きなのですが、オンラインだと6パックからの販売なので、食べたいときにひとつずつ、気軽に単品購入できるのは夢のよう。羨ましい!

──専門家が監修したトレーニングルーム

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS トレーニングルーム

トレーニングルームはこちら。数名の女性パーソナルトレーナーたちと話し合い、日々のコンディショニングを整えることを目的として作ったそうです! こちらもアプリの予約制です。

また、専属のパーソナルトレーナーもこのスタジオに1時間 7,700円で呼べるので、ジムを契約したり、移動したりする必要もなく運動ができるのは、最大のメリットに感じました。

最近ジム通いをしている私も、雨の日の移動が面倒くさくなったりするときがあるので、同じ建物内で完結するのは羨ましいと思いました。しかも、単発利用ができるので、契約回数を通いきれないというストレスからの解放もいいですね。

さらに、入居者同士で時間を合わせれば、1人1時間 3,500円で少人数パーソナルトレーニングができるそうなので、これを利用している入居者さんも多いのだそう。これは共同生活の醍醐味だと思います。

──デジタルデトックスが捗るライブラリー

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS ライブラリー

温もりを感じる木や観葉植物に囲まれたライブラリールームは、大人の図書館のような静けさ。

いつも時間が空くと、ついつい動画をダラダラみてしまうのですが、こんな素敵なライブラリースペースがあれば、静かに読書を楽しめるような気がします。

置いてある本のラインナップも幅広く、仕事のモチベーションにつながるものから、心が動かされるドキュメンタリーものまで豊富。読書習慣が身につきそうです!

シアタールームも充実!

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS シアタールーム

シアタールームは映画館とリビングのいいとこどりをしたような場所。私の憧れの、シーリングライトとスピーカー、そしてプロジェクターが一体型となった“ポップインアラジン”が備え付けられているスペース。こちらもアプリで予約して使えるそうです。

一般的な一人暮らし用の賃貸だと、なかなか設置できない大型プロジェクターなので、これが身近にある生活は羨ましい!

また、吸音効果のある壁材などを使用しているので、音が外部に漏れにくいとのこと。映画などだけではなく、推しのライブ映像を大画面に映して、人目を気にせず騒げる部屋は、疲れた社会人の憩いの場になりそう。

自分のお部屋はこんな感じ

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS 空室

空いているお部屋をいざ内見。部屋の全体面積は15.9㎡、約10畳ほどのスペースです。洗面所スペースなどを差し引くと、生活スペースは私の体感ですが6畳くらいに感じました。

この部屋をどう有効活用できるのか…、私の荷物はどれくらい入るのか…と考えていると、担当者の方がモデルルームへ案内してくれました。

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS モデルルーム

このモデルルームは、文筆家・塩谷舞さんが自分がここに住むなら、と想像して作り込んだ部屋だそう。リアルな暮らし方が想像しやすかったです。

家具が入った部屋を見て感じたことは「意外とインテリアを置けるんだ」ということ。

ベッドもしっかり入り、デスクとローテーブル、本棚を入れても狭く感じることはないというのは意外です。改めて部屋を観察してみると、ミニマムに暮らせる工夫が部屋に施されていました。

ベッドスペースには、ベッドヘッドとして使える棚とコンセントがあるのでサイドテーブルが不要だったり、シューズや洋服のクローゼット、冷蔵庫を置けるスペースが備え付けられていたり。生活スペースは十分に確保できるデザインです。

ソーシャルアパートメント シェアハウス SOCOHAUS 冷蔵庫 クローゼット

また、ミニマムな部屋だと無機質な部屋になりがちだと思うのですが、一部の壁が一面、ピンを使わずにアートやインテリアを壁掛けできる有孔ボードになっています。好きなアートなどを壁掛けして、自分らしい空間を簡単に演出できるようにもなっていました。

私の家にある家具をそのまま入れることは難しいですが、シェアスペースもあるので、不要なものを少し断捨離すれば、入りきらなくもない、絶妙な広さ。ここに引っ越せば、自然とミニマリストの技術も身につきそうです。

実際に入居の相談をしてみた!

──実際の価格は?

内見をして「住んでみたいかも!」と思いましたが、入居の際に気になるのは実際にかかる費用ですよね。ドキドキしながらたずねてみました。

「初期費用は敷金、礼金、保証委託料、火災保険料を含めて、約26万円〜です。
また、月額費用は賃料、管理費、水道光熱費、Wi-Fi、ウォーターサーバー利用料を含めて、約12万円〜になっています」(2024年10月現在)

初期費用も都内の一般的なワンルームの金額ですし、賃料も光熱費やWi-Fi代も込み、しかもさまざまなシェアスペースも使い放題と思うと意外とおトクなのでは? と感じました。

76室もある大きなシェアハウスが、オープンして半年で大半が埋まっている理由がわかります。

──入居して合わなかったらどうしよう

すごく前向きに検討していても、不安なのは入居して、自分のライフスタイルには合わないなと感じたら…ということ。

失礼ながら、退去のルールをお伺いすると「そういった不安を抱える人も多いので、入居日数の縛りはない」とのこと! 一般的な賃貸と同じで、退去の2カ月前までに申請すればOKだそうです。

急に仕事の状況やライフステージが変わることもあると思うので、退去のルールが厳しくないのは安心です。

──移動手段は便利?

最寄駅は徒歩9分の後楽園駅と春日駅、徒歩12分の飯田橋駅。全部で7路線が使えます。これだけ路線があれば、会社までのアクセスや、遊びに行くときも乗り換えが少なく済みそうです。

共用スペースのルール Q&A

「SOCO HAUS KORAKUEN」の共用スペースにまつわる疑問を聞いてみました!

Q ゴミ捨ての決まりは?

24時間出せる、共有のゴミ置き場があります。ここに出しておいてもらえれば、管理人が回収日に合わせてゴミ出しをするので、入居者が当番制でゴミ出しをする必要はありません。

Q 冷蔵庫・冷凍庫は個人部屋に必要?

キッチンスペースの冷蔵庫と冷凍庫は一時ストック用です。主な食品は個人の部屋で管理していただき、キッチンを利用するときだけ、共有の冷蔵庫や冷凍庫を使用いただいているので、個人部屋に冷蔵庫を置いていただくのをおすすめします。

キッチンスペースには部屋番号を振ったカラーボックスが設置されているので、常温で保管できる食材や調味料などは、そこに置いていただけるのでご安心ください。

Q 飲食していい場所は限られている?

飲食を楽しんでいただける場所は、ラウンジエリアと個人部屋のみになっています。
シアタールームとファイヤープレイス、ライブラリーは軽食とドリンクのみ、トレーニングルームはドリンクのみ可能です。

Q 配達物の受け取りは?

宅急便、ウーバーイーツなどの受け取りは、エントランス前でお願いしています。みなさんが安心して暮らせるように、居住エリアまで配達員さんが来ることはありません。
宅配ボックスもあるので、そこで受け取られる方も多いです。

シェアハウス生活の魅力とは?

潜入してみて感じたことは、シェアハウスというよりも、ホテル暮らしに近いなという感覚でした。

いちばん感動したのは、シェアスペースは予約制で、アプリで完結するということ。使いたいのに誰かが使っている…、交渉しないと使えない…、などのストレスがないのはうれしい! 自宅に帰ってきてからもほかの人に気を遣いたくないですもんね。

また、個人的には、部屋にお風呂とトイレスペースが備わっているのは、重要なポイントだと思いました。具合が優れない日は、個人部屋から出ることなく、生活が完結できるライフスペースは大切ですよね。

一人暮らしに飽きてきた、今のライフスタイルに刺激が欲しいという方にはおすすめ。次の引っ越しはハイブリッド型シェアハウスを視野に入れてみてはいかがでしょうか?

撮影/三浦晴 構成・取材・文/高浦彩加