都内近郊のホテルでは、個性的な体験ができるプランが数多く登場しています。今回、yoiが注目したのは“謎解き宿泊”。ホテルの非日常空間で味わう謎解きは、心も体もリフレッシュするのに最適! その魅力をyoiが徹底チェック。今回は優雅なホテルでの滞在と極上の謎解き体験がセットになったプランもご紹介します!

「ホテルで謎解き」がトレンドってホント? 理由を深堀り&4950円のプランをエディターが体験!

教えてくれたのは…

謎組・ディレクター

常盤 昴さん

数多くの体験型謎解きイベントを企画・制作する謎組のディレクター。「謎組の謎解きイベントには必ず行く」という熱狂的なファンも多い。しかし謎組がどのような組織でどのように企画・制作を進めているのかは謎に包まれている。

ホテルでの宿泊と謎解きを一緒に楽しむ、非日常体験にハマる人が続出!

——最近、ホテルの「謎解きプラン」が増えているそうですね。yoiエディターの木村も最近初めて体験し、その魅力にすっかりハマってしまいました。”ホテルで謎解き”はいつ頃から始まったのでしょうか? 

常盤 本格的に広まったのはコロナ禍からだと思います。多くの人が家から出なくなり、ホテルが大打撃を受け、何か新しいことを始めなければというタイミングで、私たちのところにもお声がかかったことを覚えています。なお、私たちは2013年からホテルでの謎解きを企画しており、これまでに40作品以上を手がけています。

——ホテルの「謎解きプラン」ならではの魅力を教えてください。

常盤
 通常の謎解きは、会場に足を運んで限られた時間内で行うことがほとんどですが、ホテルでの謎解きは時間がたっぷりあるので、自分のペースでできるのが魅力だと思います。さらにホテルの非日常空間でおいしい食事や温泉を満喫できますし、観光地にあるホテルでの開催だったら、旅行がてらさまざまなアクティビティが楽しめるのもいいですよね。

私たちがホテルの「謎解きプラン」を手掛けるときに心がけているのは、そのホテルの魅力を最大限に体験してもらうこと。客室を使うのはもちろん、チャペルやバーなどホテルの空間を最大限に生かした謎を仕掛けるようにしているんですよ。小道具を作り込むこともありますし、もともとホテルにあるものに謎を溶け込ませるよう工夫しています。あまり詳しくは言えませんが、パンフレットの並んだラックに、さりげなく謎が隠されていたり…。「謎解きプラン」を利用しない一般のお客様もいる空間なので、あの人は気づいていないけれど私は気づいている、みたいな体験ができるのも楽しいのではないでしょうか。

4950円で大満喫!ホテルのおしゃれなバーでワンランク上の謎解き体験

謎組・ディレクターの常盤さんにオススメしてもらった、シェラトン都ホテル東京のバーで行われている『インテリジェント・カクテル』を、謎解き経験者のyoiエディター木村と今回が初体験のライター菊池が体験してきました! 言えないことや見せられないものが多々ありますが…雰囲気だけでも十分にその魅力が伝わるはず。リアルなレポートをお届けします。

インテリジェントカクテル 謎解き バー 謎組

インテリジェント・カクテル
飲む者の知性に応じて、見た目も風味もまったく異なると噂される美酒“インテリジェント・カクテル”。味わう条件はただひとつ。風変わりなバーテンダーとの知恵比べに勝利すること。さて、貴方の知性は、グラスの中で一体どんな味わいになるのでしょう。

場所:シェラトン都ホテル M Bar(B1F) 住所 東京都港区白金台1-1-50
開催期間:2025年5月31日(土)まで開催中
利用時間:17:00〜19:00
料金:日帰りプラン¥4950(税サ込)、宿泊プラン(2名1室利用で1人)¥32719〜(税サ込)※謎解き体験、ウェルカムドリンク、おつまみ、メインカクテルが含まれます

公式サイトはこちら 


シェラトン都ホテル東京の地下にあるM Barは、クラシックなジャズが静かに流れる中でゆったりとくつろぎながら過ごすことができる大人の隠れ家。

菊池 ホテルのバーに行く機会なんて滅多にないし、謎解きも初めてだからWで緊張する…!

木村 緊張しすぎず楽しみましょう(笑)。

バーへと一歩足を踏み入れると、キャンドルがほのかに照らす落ち着いた空間が広がっています。案内された席に着くと、テーブルの上には謎解きのキットがスタンバイ。これから始まる特別な体験への期待で気持ちが高まりつつも、ウェルカムドリンクのシャンパンで乾杯。 

インテリジェントカクテル 謎解き バー 謎組 2

今回、私たちが体験した謎解きのタイトルは『インテリジェント・カクテル』

飲む人の知性に応じて、見た目も風味もまったく異なると噂される美酒“インテリジェント・カクテル”を求めて、風変わりなバーテンダーとの知恵比べを行う、というもの。まずはテーブルに置かれた最初の謎と向き合います。

インテリジェントカクテル 謎解き バー 謎組 3

※謎解きのネタバレ防止のため、編集部で写真に加工をしています。実際は[?]の部分にも、文章等が入っています。

菊池 1問目の謎は私でもすぐに解けた!

木村 これから始まる謎解きの扉を開けた感じだったよね。次の謎への展開の仕方も面白くて一気に引き込まれたよ。

なんて軽口を叩けたのはここまでで、一気に難易度がアップします。 フィンガーフードとして出されたおいしいチョコやナッツを食べながら考えてみるものの、結局菊池はひらめかず、木村がぐいぐい引っ張っていく展開に。

菊池 答えに辿り着く前のヒントを探すだけでヘトヘトになった(涙)。

木村 情報が少ないから難しかったよね。

菊池 途中でヒントを見ようって提案したのに、もう少し頑張ろうって言われたときは、もう絶望しかなかった(笑)。

木村 でも結局、頑張って解けたでしょう?

菊池 うん。あのとき粘らせてくれてありがとう。

木村 どういたしまして(笑)。でも、壁に当たってから答えを捻り出すまでの時間こそが謎解きの醍醐味でもあるから。

菊池 勉強になります!

ちなみに公式ホームページに記載されている所要時間は60〜120分。そして謎組の常盤さんに取材したときにも「初心者でも取り組みやすいので安心して挑戦してください」と言われていたのですが、木村と菊池は2時間を少しオーバーしてようやくフィニッシュ。

菊池 全然簡単じゃなかった(涙)!

木村 確かに想像していたよりはるかに難しかった! 1時間半を超えたくらいから焦り出して、ようやく解き終わって正直ホッとしたよ(笑)。 

【ホテルの謎解きプランおすすめ】都内近郊・非日常空間で脳も体もリフレッシュ!

【神奈川県・箱根仙石原プリンスホテル】旅の準備段階から謎解きが始まるワクワク感!

ヨーロッパの古いお城のような荘厳なホテルで、雄大な自然を感じながら過ごす幻想的な時間に魅了され、多くの人が何度も足を運ぶ箱根仙石原プリンスホテル。このホテルの一室で起こった不可解な事件を解決するのがミッションとして課せられているのですが、ホテルに到着する前の旅の荷造り段階から体験はスタート。ホテルに到着するまでの間にも謎を解く鍵が仕込まれているという一風変わったもの。知恵を振り絞らないと答えにたどり着けない、挑戦しがいのある謎解きです。

箱根プリンスホテル謎解き

2024年10月某日、施錠されて長期間使用されていない客室に封筒が残されているのをスタッフが発見。差出人は故人で、中には「esd」と書かれた1枚のカードが入っていた。不可解すぎるこれらの謎を解決すべく調査を開始。

場所:箱根仙石原プリンスホテル
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1246
開催期間:2025年7月21日(月)まで
料金:(1名1室利用で1人)¥17900〜(税サ込)、 (2名1室利用で1人) ¥18800〜(税サ込)ほか ※1謎解き体験(キットは一部屋に1つ)、宿泊料金が含まれます ※2食事や温泉を含めたホテル体験をお楽しみいただくため、朝食付きまたは2食付プランの設定になっています ※3別途、宿泊税がかかる場合があります

公式サイトはこちら

【埼玉県・長瀞町】古民家で行うマーダーミステリーの秘密を解き明かす!

謎解きにロールプレイングの要素を組み合わせた新ジャンル「マーダーミステリー」が体験できる宿泊プランもご紹介。今回ピックアップするのは、村をまるっと使った宿泊型のマーダーミステリー。あなたも推理小説の登場人物になって、発生した事件の真相を解き明かしていきましょう!

「マーダーミステリー」とは?
主に殺人事件を題材にしたストーリー型推理ゲーム。参加者は、物語の登場人物の一人になりきって、犯人を捜し出すこと(犯人役の人は隠し通すこと)を主な目的として物語を進めます。登場人物それぞれには複雑な背景があり、それぞれに与えられた個々のミッションをこなしつつ、会話と推理で、事件を解決に導いていきます。まるで推理小説の世界に入り込んだかのような体験ができ、非日常に没入できると、近年人気を集めています。

彼誰時の忘れ人メイン

山並みに囲まれ、荒川が流れる景勝地・長瀞町。四季折々美しい自然が楽しめ、観光地としても人気があるこの街にある古民家には、そこでしかできないマーダーミステリーがあるという。その噂を聞きつけて集まったのがあなたを含めた登場人物。ただこのマーダーミステリーにはある秘密があるようで…過去に起きた事件を元に作られていると言うのだ。もしそれが本当に過去に起きたことならば…! あなただけに届けられた忘れ人からのメッセージとともに、忘れられた事件がゆっくりと動き出す!

場所:ようこそ古民家へ長瀞
住所:埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1411
開催期間:2025年6月20日(金)まで ※今後も定期的に開催する予定
参加人数:1組6名貸切のみ料金 (6名貸切利用で1人) ¥28000(2食つき) 

公式サイトはこちら

【山梨県・丹波山村】ツアー中のトラブルで偶然訪れることになった村落で待ち受ける出来事とは!?

村をまるごと使って行われるマーダーミステリーをもうひとつ。謎めいたツアーに参加した人々と、たどり着いた村の住人、そのどちらもを参加者が演じるという、スケールの大きいマーダーミステリー。丹波山村の歴史や地域資源を活用した、ここでしかできない体験が贅沢。

狼ノ村メイン

目的地もわからずバスに乗り込んだミステリーツアーの参加者たちは、どこに向かうかもわからないまま山道を進んでいく。いきなりバスがエンジントラブルで停まってしまい、予定とは違う場所で放り出される参加者たち。少しの休憩を求めて、遠くに見える村落へと歩き出した。そこで何が待っているのかも知らずに…。

場所:ワーケーション丹波山/丹波山村交流促進センター
住所:山梨県北都留郡丹波山村1256
開催期間:2025年5月26日(金)まで ※今後も定期的に開催する可能性あり。詳細はHPにて
最小催行人数:宿泊10名、日帰り19名
料金:(日帰り) ¥8500(食事なし)、(宿泊・2名1室1人当たり)¥28000(3食つき)

公式サイトはこちら