『花王』が推進するナプキンの備品化プロジェクト「職場のロリエ」。働く人たちの環境をよりよくするために行なっているもので、10月には「働く女性と健康を考えるトークセッション~今求められる職場におけるヘルスケアサポートとは~」も行われました。詳しくご紹介します。
生理を快適に過ごせる環境を目指す「職場のロリエ」
「職場のロリエ」は『花王』が取り組むナプキンの備品化プロジェクト。福利厚生の一環としてトイレットペーパーと同様、トイレの備品としてナプキンを置くことを推進する活動で、現在200社以上の企業や法人が導入しています。
トイレにナプキンがあれば突然生理が来ても安心だし、心配ごとが減ることで仕事に集中できる。「ロリエ」は生理にまつわる困りごとを解消し、生理の期間も少しでも快適に過ごせる環境づくりを目指しています。
働く女性と健康を考えるトークセッションを開催
また10月には、世界生理の日に合わせ、働く女性と健康を考えるトークセッションも開催されました。スペシャルゲストとしてパリオリンピックのバレーボール女子で日本代表のキャプテンを務めた古賀紗理那さんが登壇。自身とチームメンバーが抱えていた女性特有の健康課題とどのように向き合ってきたのかトークしました。
チームメンバーが抱える悩みについてキャプテンとしてどのように向き合っていたのか聞かれると、古賀さんは「一人一人性格が異なるので、とにかく人を観察し、その人に合わせた伝え方・コミュニケーションを心がけていました」とコメント。
生理との向き合い方については、「スポーツ界は監督やコーチが男性であることが多く、特に日本代表などのトップクラスになると尚更男性が多かったです。そのような状況下でも、信頼関係のあるトレーナーと身体の状態を相談してトレーニングの負荷を調整したり、コーチへ状況を共有してもらえるような連携体制を構築出来ていました。生理だけに限らず、自分の身体のコンディションについて相談しやすい環境作りは、スポーツ界だけでなく日常生活においても 重要だと思っています」と話しました。
日本代表に所属していた際、海外遠征も多かったそうで「基本的に生理用品は自分で用意することが多いのですが、足りなくなった選手は現地のスーパーで調達して、良い商品の情報交換や貸し借りを行なっていました。急に生理が来てしまう時もあるので、試合会場に生理用品が置いてあると非常に助かります」と、生理用品が置いてある環境の大切さについても語りました。今年8月のパリ五輪後に現役を引退された古賀さん。今後のキャリアについては、「これといった明確なことはまだ決めていないです。これから色々なことを経験させていただく中で、自分がやりたいことを極めていきたい」と話しました。
また、古賀さんと共に登壇した花王株式会社 サニタリー事業部 ブランドマネジャーの坂田 美穂子さんは「「職場のロリエ」導入企業の中には、『福利厚生の一環として職場のロリエを導入したことで、社内からも“福利厚生が整っていると感じられた”』というお声もいただいております。社内制度やルールを一つ整えるのは非常にハードルが高いですが、 備品を一つ備えるといったような小さなアクションが、働きやすさに繋がると考えています」と話しました。
さらに「生理自体は非常に個人差があり、生理がある方同士でも、お互いの状態をオープンに話す、ということは非常にハードルが高いことだと思います。だからこそ、まずは、知って頂くこと、その機会を企業側からのサポートとして、知らせていくこと、が大切なのではないか、と考えています」と、企業が女性のヘルスケアをサポートする上で大切な“意識”についても話しました。
多様性の時代。自分も含め周りのみんなも安心で快適に働ける職場づくりに何ができるのか考えてみることが大切。働く人々を支える「職場のロリエ」は公式サイトでさらに詳しく紹介されています。ぜひチェックしてみて!