yoi読者から寄せられた生理にまつわる疑問や悩みに、専門家がアドバイス! 今回は、「生理用ナプキンの交換頻度」について、ユニ・チャームの日馬圭野さんに伺いました。

生理 経血 ナプキン ユニチャーム かぶれ

Alina Moskalenko iStock / Getty Images Plus

Q.生理中はデリケートゾーンの衛生面が気になる…

「生理中は常にナプキンがデリケートゾーンに触れることになるので、衛生面やかぶれなどが気になります。どのぐらいの頻度で交換したらいいのでしょう? こまめに交換する以外に自分でできる対策はありますか?」

お話を伺うのは…
日馬圭野さん

ユニ・チャーム

日馬圭野さん

ユニ・チャーム ESG本部 広報室。「#NoBagforMe」プロジェクトの「ソフィみんなの生理研修」の広報活動に携わる。誰もが自分らしく生きることができる社会の実現を目指し、国や地域・性別や年齢を超えて生理にまつわる知識向上と、相互理解の促進を目指している。

A.2〜3時間に一度をひとつの目安に、こまめに交換を

ナプキンをあてていると、どうしても湿った状態が続いて経血や汗などが肌を刺激するので、かぶれが起こりやすくなります。また、肌のうるおいが不足していると、ナプキンとの摩擦によってもかぶれが起こります。経血量などによっても変わりますが、平均的な目安として2〜3時間に一度のタイミングでナプキンを交換することおすすめしています。

ただ、お仕事柄こまめに替えることが難しい方もいらっしゃると思いますので、そういうときは多い日用や夜用などの吸収力が高いナプキンを使ったり、タンポンとナプキンを併用したりといった工夫が必要です。

生理中はそもそも肌が敏感になりやすいので、かぶれやすい方は肌あたりが優しく負担が軽いタイプの生理用品を選ぶのがおすすめです。ソフィでも、デリケートゾーンが触れる面のトップシートに100%オーガニックコットンを使用した「ソフィ はだおもい オーガニックコットン」があります。

実はナプキンのラインナップは国によってさまざまで、例えば、東南アジアでは炭を使った抗菌タイプのナプキンがあったり、剃毛する女性が多いサウジアラビアではオリーブオイル配合のナプキンがあったりします。また、国によってはミントなどの清涼感があるタイプや、温感タイプのものもあるんですよ。

外出時にはデリケートゾーン用のウェットシートがおすすめ

外出先でかゆみやかぶれが心配なときは、デリケートゾーン用のウェットシートで外陰部を優しく拭き取って清潔な状態を保ちましょう。ナプキンを替えるたびに拭き取っても問題はありませんが、肌が敏感な人は神経質に拭きすぎるとかえって肌が乾燥してトラブルの原因になるので、やりすぎは禁物です。

デリケートゾーンに使えるウェットシートは災害時にも役立つので、防災グッズに入れておいてほしいアイテムでもあります。

構成・取材・文/国分美由紀