今回からスタートする伊藤千晃さんのフェムテック連載。2「フェムテック協会認定資格2級(認定フェムテックエキスパート)」を取得している伊藤さんのフェムテックに対する思いや、普段から愛用し、読者の皆さんにおすすめしたいアイテムをご紹介します! 第一回のテーマは「生理用ナプキン」。ドラッグストアであらゆるタイプを選ぶことができるだけに、何を手に取っていいか迷う方も多いはず。伊藤さんならではのセレクト基準を伺いました。
伊藤さん:実は最近まで、年齢を重ねていくにつれ隠したいところが増えたり、自分のイメージする自分に映らなかったりと、撮影のたびにネガティブになってしまう時期がありました。でも前回yoiのインタビューで撮っていただいた写真がすごく素敵で、自信を取り戻すことができたんですよ(笑)。
自信を取り戻すきっかけ、といえば、いま私が最も注力している「フェムテック」のアイテムにもそういった力があると思っています。この連載で紹介する「フェムテック」が読者の皆さんの日常の中で自分らしくいられる、自信につながるようなきっかけになったら嬉しいですし、熱量高くお伝えしていきたいと思っています!
生理中、心地よくすごすための選択肢を持ってほしい
今ではたくさんの選択肢があるので、もし自分の子どもが女の子だったらいろいろなアイテムの正しい知識と使い方を教えてあげたいし、生理中なるべく心地よくすごせるように選択肢を増やしてあげて、一緒に考えたいです。
ナプキンはできるだけ刺激が少ないオーガニック素材のものを
伊藤さん:最近、ナプキンはオーガニックものを意識して選ぶようになりました。デリケートゾーンは、できるだけ刺激が少なくてケミカルでないものを使いたいなと思っています。こういったものを使うようになってからムレやかゆみが軽減された気がします。
まずは習慣でなんとなくナプキンを使うのではなく、いろいろなものを試してみて、心地のいいものを選ぶのがベストだと思います。ナプキンは月経量やその日の予定に合わせて使い分けられるのもいいところ。自分のライフスタイルに合うものを見つけてほしいです。
今はナプキン以外にも好みや用途によって生理用品を選ぶことができますよね。ちなみに私は、タンポンは中学校の頃に失敗してからトラウマになって以来疎遠になっています(笑)。月経カップや月経ディスクなども試してみる中で、いま私が特に頼りにしているのが、安心感を得られる吸水ショーツです。
洗うのが面倒とか、においが取れないといった声も耳にしますが、ショーツを洗うことも私にとっては大切な時間なんです。「今日の私も頑張れた、お疲れさま」と思えて、自分を労ろうと思えるから。
伊藤千晃さんのおすすめ「生理用ナプキン」
薬局で手軽に買えるのも魅力的
ソフィ はだおもい オーガニックコットン 特に多い昼用 羽あり 23cm
伊藤さん:最近よく使っているのがこちら。オーガニックだから安心して使えるし、使い心地も軽やかでかぶれにくい。長時間使い続けるのを避ければ通気性もばっちりです。薬局に行けば手軽に手に入るところも大きな魅力。
ちなみに私は羽なしを愛用中です。以前はナプキンといえば羽つきを使っていたんですけど、肌に擦れてしまったことがあり、最近は羽なし派です。
デリケートゾーンがより敏感なときに
ナチュラルムーン 生理用ナプキン (多い日の昼用) 羽なし トップシートコットン100%
伊藤さん:私の場合、デリケートゾーンがより敏感になっている日に使うことが多いナチュラルムーン。いち早くオーガニックナプキンとして有名になったブランドだと記憶しています。
天然コットン100%の不織布を採用、高分子吸収材不使用で肌に優しいしオーガニックだし、信用度が高いブランドなので、私も見つけるとつい買ってしまいます。敏感肌の方にもおすすめです。
旅行に行ったハワイにはあらゆるブランドがズラリ。種類も豊富でした!
伊藤さん:長期ステイしていたハワイのロングスドラッグスやホールフーズにはフェムケアアイテムがズラリ。使ってみたいと思わせるおしゃれなパッケージに思わず手が伸び、お土産用も含めてたくさん購入しました。生理用ナプキンも見た目の可愛いものが多くて、まるでスキンケアを選ぶような感覚でカゴに入れられるのが嬉しかった♡
とはいえ、ナプキンの材質は日本のもののほうが繊細で好きかも(笑)。同じブランドでも長さ違い、羽のありなしなど、かゆいところに手が届くラインナップも日本ブランドの強みかなと思いました。
ハワイのフェムケアコーナーは、生理用品だけでなく、更年期用アイテム、妊活グッズ、吸水ショーツなどがすべてまとまって陳列されていて、すごく効率的だなと感動! 日本も陳列されるものの種類がさらに増えますように。
ブラウス ¥38500/デターム(ザ・ウォール ショールーム 03-5774-4001) トップ ¥33000、スカート ¥36300/ともにヨー ビオトープ(ジュンカスタマーセンター 0120-298-133)
撮影/松岡一哲(人物)、柳香穂(静物) ヘア&メイク/松永奈巳 スタイリスト/藥澤真澄 取材・文/通山奈津子 構成/渋谷香菜子