自分の体に触れ、性的快感を楽しむ「セルフプレジャー」。オナニーやマスターべーションとも呼ばれ、興味の有無はもちろん、その捉え方や頻度なども人それぞれ。特に女性の場合、まだまだカジュアルな話題にはしづらいよう。そこで今回アンケートを実施したところ、なんと300人が回答! まずはセルフプレジャーとの出合いについて聞きました。
※2023年7月14日〜8月3日にインターネットによるアンケートを実施し、300人が回答。
Q.セルフプレジャーをしたことがある?
じつに95%が経験あり。その内訳を見ると「日常的にしている」と答えた人が41%、「たまにしている」という人は43%、「したことはあるけれど、最近はしてない」という人が11%。最近しなくなった理由は、「一人暮らしのときは毎日していたけど、今は実家なので一人の時間がなく、気分が上がりません」「仕事が忙しくて帰宅するとすぐ寝てしまいます…」「出産してからまったく性欲がなくなって、3カ月に一度あるかないかです」など、それぞれの状況によって異なるよう。
Q.セルフプレジャーをしたことがない理由は?
セルフプレジャーを「したことがない」と答えた5%の人にその理由を聞くと、25%の人は「興味がない」と回答。一方で「興味はあるけれど、やり方がわからない」と答えた人が55%で、興味はあるものの「性器を触るのが怖い(11%)」と「恥ずかしい(9%)」という声がほぼ同数という結果に。
Q.初めてセルフプレジャーを経験したのはいつ?
ここからは、セルフプレジャーを経験したことがある人のアンケート結果です。初めて経験した年齢で最も多かったのは、小学校高学年にあたる10〜12歳の頃で、4人に1人以上の割合。トータルでみると、51%の人が小学生までの間にセルフプレジャーを経験していることが明らかに。また、19歳を過ぎてから経験した人の割合はおよそ6人に1人。
Q.セルフプレジャーを始めたきっかけは?
小学校低学年くらいの頃、よく行っていたスーパー銭湯のジェットバスの強い水流がたまたま股間に当たって、むずむずとしたのがきっかけでした。
最初のきっかけは、子どものときにテレビを観ていたとき。おしっこを我慢しようと股間を手で押さえてみたけれど尿意は止まらず、身近にあったリモコンを股に挟んで押しつけたときに気持ちよさを知りました。思春期になると性欲が強くなったこともあり、彼氏ができたのをきっかけに自分の性器を触るようになりました。
もともとセックスに関心がなく、「自分はアセクシャルなのかな?」と思い、確認のためにセルフプレジャーをして試してみようと思ったのが始まりです。
当時付き合っていたパートナーが初めての相手だったので、性交に対してコンプレックスがあることを相談したら、「一人でもしてみたら?」と言われました。それをきっかけに、少しずつ自分でやってみるように。
シオリーヌさんやSHELLYさんの動画コンテンツを見て、「女性でも性に興味があるのは普通のことなんだ!」と知り、フェムテック・フェムケアブランド『iroha』のサイトを見るようになりました。そこから美容やセルフプレジャーのグッズに興味を持って実際に購入&使用するようになり、セルフプレジャーを始めました。一人暮らしを始めて、プライベートな空間が確保できるようになったことも理由のひとつ。
イラスト/oyumi 取材・文/国分美由紀 企画・編集/種谷美波(yoi)