AKB48を卒業後、主にモデルとして活躍する傍ら、ライフスタイルブランド「Her lip to」を立ち上げた小嶋陽菜さん。2年前に誕生したランジェリーブランド「ROSIER by Her lip to」に、この春フェムケアラインが新登場。3月8日の国際女性デーを記念したスペシャルインタビューとして、商品開発を行った小嶋さんにフェムケアを始めたきっかけや、日々のケアとして続ける理由など語っていただきました。
体のすみずみまでケアすることで、自分をもっと好きになれる

——2025年3月1日、小嶋さんがプロデュースするランジェリーブランド「ROSIER by Her lip to」から、ブランド初となるフェムケアライン「Versailles」が発売されました。まず、小嶋さんがフェムケアを始めたきっかけを教えてください。
小嶋さん:フェムケアを始めたのは、5年前くらいだったかな。フェムテックという言葉を見たり聞いたりするようになり、気になって調べた記憶があります。最初に試したのは、デリケートゾーン用のウォッシュと保湿クリーム。実際に商品を手に取って買える場所が徐々に増えていって、色々と試しながら取り入れていきました。
——フェムケアを初めて使ったとき、どんな印象を受けましたか?
小嶋さん:私は普段から、自分にたっぷり手をかけることが好きなんです。フェムケアをしているときって、自分の体ときちんと向き合っている感じがして、すごく贅沢な時間だな!と感じました。正直、すぐに効果を実感できるものではないけれど、自分を大切にしている感覚がとても気に入って。
毎日のルーティンになった今は、スキンケアと同じくらい大切な存在。髪も肌もボディも、すみずみまでケアすることですごく満たされるし、自信が増して、自分をもっと好きになれるんです。
使うたびに気分が上がる、ビジュアルと香りがこだわり

——今回発売されたのは、デリケートゾーン専用のウォッシュと美容オイルですね。これらの2アイテムを選んだ理由と、開発するにあたってこだわった点を教えてください。
小嶋さん:私自身が最初に取り入れやすかったアイテムを選びました。先ほども触れましたが、効果を実感しにくいものだから、日常のケアとして優先順位が下がってしまいがち。
成分はもちろん、“気分が上がるから毎日使いたい!”と思ってもらえるようなビジュアルと香りにこだわりました。
いちばん苦労したのが香り。どちらのアイテムも天然由来成分100%で、ヴェルサイユ宮殿の庭園で栽培されたローズ(ダマスクバラ胎座培養エキス)をキー成分として使用しています。
天然香料にはこだわりたい反面、天然香料の特徴である、草花そのものの生っぽい香りが気になってしまって。華やかさを残しつつ、甘すぎない洗練された香りにたどり着くまでに、何度も何度も試行錯誤を重ねました。
アドバイザーとして商品開発に携わっていただいたシンシア・ガーデンの杉谷恵美さんにとっても、今までで最も苦労したアイテムのひとつだそうです。 ウォッシュは置くだけでシャワールームがぐんと華やかになり、使うたびに心地よい香りに包まれる。
美容オイルは美容液とオイルが2層になった見た目がとにかく可愛いし、サラッとしたテクスチャーで使い心地も気持ちいい。どちらも心から満足のいく、優秀なアイテムに仕上がりました。
私が憧れる女性は「自分を知っている人」

——「Versailles」の発表会では、「自分自身も年齢を重ねていくことで、インナーケアの大切さを実感するようになった」とおっしゃっていました。そのきっかけについて、教えてください。
小嶋さん:私が憧れる女性像は、自分をきちんと知ったうえで自信を持っている人。この人すごく輝いているな、素敵だな、と感じる女性と話すと、皆さん必ず健やかに生きるための健康的な食事法や、自分の気分を上げる方法を知っていて、体もメンタルもコントロールできているんです。
そういった日頃の行いがインナーケアにつながり、さらに内から放たれる輝きにつながっているんだ!という気づきが、自分のライフスタイルや体について真剣に考えるきっかけになりました。
私自身は昔から体もメンタルも強くて、よくも悪くも、自分の不調になかなか気づけないんですよ。そのおかげでがむしゃらに走り続けてこれたけど、いつかきっと、このペースを保てなくなる日が来る。そんな“いつか”に備えるために、自分のことをちゃんと知って、自分で自分の機嫌を取れるようになろう、と意識して行動するようになりました。
——具体的に、どのような行動を取っていますか?
小嶋さん:ちょうど昨日、自分の体の理解を深めるために血液検査を受けてきました。積極的に摂るべき食材と栄養素、向いているダイエット方法などがわかる種類のもので、健康管理のヒントになるな!と。楽しみに結果を待っているところです!
すべては自分で決めたことだから。経営者になって、メンタル面が楽に

——女性ならではの心身の揺らぎを感じることはありますか? その際、どのように対処していますか?
小嶋さん:必ずしもホルモンの変動と関係しているかはわからないのですが、仕事でうまくいかずにイライラすることはあります。そういうときは、自分のせいだからしょうがない!とあきらめる。経営者になってすべての責任を自分で負うようになり、メンタル面はすごく楽になりました。
例えばミスが生じたとして、ミスをした人を任命したのも自分だし、ミスを防ぐための対策を取れていなかったのも自分。自分で責任を取れるから、人に当たることがなくなりました。
——自分を責めてしまったり、それによって苦しんだりすることはありますか?
小嶋さん:自分を責めても失敗がなかったことにはならないので、今回は残念だったな!と割り切ります。そして、失敗を大事な学びととらえ、今後に生かす方法を考える。
“こういうことが起きると、こういう結果になる”というふうに分析してパターン化すれば、同じような失敗は避けられますから。そうやって失敗に取り組めるようになって、プライベートでもストレスが激減した気がします。
もし読者の方が女性の体のサイクルによる心や体の揺らぎを感じ、落ち込んでしまったりイライラしてしまったりすることにストレスを感じているならば、それを自分のパターンとしてデータ化するといいかも。
生理前は落ち込む、生理中はイライラする、というふうにパターンを理解しておけば、何かしらの対策が取れますよね。“生理だからしょうがない!”と割り切れるようにもなって、心の負担が減るんじゃないかな 。
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撮影/松岡一哲 スタイリスト/平田雅子 ヘア&メイク/中村未幸 取材・文/中西彩乃 企画・構成/木村美紀(yoi)